宗像日記


平成23年8月19日(金 )
彩雲ひろばに、『あそぼう会』の子供達がやってきました!!
この日は、朝から雨が降り続き、山に行くにはなんとも残念な日となりました。ですが、ボランティアの方達は早朝から『あそぼう会』のメンバーを迎える準備
をされているとの事。これは行かなければ!! 宗像会館での諸々の作業を終えて、私が彩雲ひろばに到着したのはお昼前の事でした。
到着すると、既に子供達は雨の中、大自然を満喫中です。細い棒に紐を付け、先に針金をくるくると巻きつけた釣り竿で、松ぼっくり釣りをしていました。
あまりに上手に釣り上げるので、少し難しくしようと、水を増やしました。どうして水を増やすと難しくなるのか分かりますか?
私は、この時知りました。いつもながらトホホです・・
松ぼっくりって、水につかると自分の笠を閉じるんですって!! 松ぼっくりの表面がつるんっとするので、針金が引っ掛かりにくくなるんですって!!
子供達は更に松ぼっくり釣りに熱中しました。
松ぼっくり釣りをする子供達松ぼっくり釣りをする子供達松ぼっくり釣りをする子供達
男の子達にはカブト虫やクワガタ虫が大人気!!見つけたカブトやクワガタを見せてくれました。
容器の土をがさごそと、潜っているカブトを出そうとした時、ひときわ大きな声が上がりました!! なんと、「卵を見つけた〜」と言うのです。
見ると、指の先に丸くて白くて小さい卵が・・・これって、クワガタの卵なの???初めて見たぁ〜!!
そして、その卵をまたそぉ〜っと、土の中に埋めました。
カブトやクワガタと遊ぶ子供達カブトやクワガタと遊ぶ子供達カブトやクワガタと遊ぶ子供達
かたつむりを見つけた子供達もいました。今日のこのお天気だからこそ出会えたひろばの仲間です。普段は気にも留めない何気ないその命を
他に何もないこの場所だからこそ、その存在に気付き愛おしそうに眺めていました。そして後で囲む食卓の賑わいの一員となりました。
女の子達は、彩雲ひろばに自生するみょうがを見つけてきてくれました。まるまるとして、スーパーでパックに並ぶみょうがとは、少し様子が違います。
これはもちろん、早速食材となりました。子供達にとっては、まさに山の幸を実感する瞬間です!!
そうこうしている間に、彩雲ひろばのヒーロー(こう思っているのは私だけかも)【かまどさん】で、かやくご飯が炊き上がりました。
めっちゃめちゃ、おいしそぉ〜です
彩雲ひろばで見つけた かたつむり彩雲ひろばで見つけた みょうが炊きたてかやくご飯
本日のメニューです。かやくご飯のおにぎりと、冷やしそうめん、冬瓜の煮物です。どれもすごく美味しかったです。
子供達もお腹いっぱいいただきました。
彩雲ひろばで食事をする子供達彩雲ひろばで食事をする子供達
彩雲ひろばで食事をする子供達彩雲ひろばで食事をする子供達彩雲ひろばで食事をする子供達
食事を終えた頃、お天気も回復して、いよいよ山に入ります。
山に入ると、雨はもう止んでいるのにポタリ・ポタリという音と共に、頭や肩に雨粒がかかります。上を向いてみると、先程まで降っていた雨の欠片が
枝や葉の上に溜まり、いっぱいになると丸い形になって、下の枝や葉に落ち、そしてまたいっぱいになると、更に下の枝から枝に、葉から葉に落ちて
私達の頭や肩に落ちてきていました。丸い形の雨粒は差し込む光を取りこんで、キラキラしています。
その様子は、まるでピンボールのよう。
山を散策する子供達山まゆを見つけました山を散策する子供達
山の中では、森林インストラクターの方にいろいろな事を教わりながら、散策します。イノシシが掘り起こした跡、山の右斜面と左斜面の様子の違い、
意識的に木を枯らす意味とその方法、枯れた木に触れたり、年輪を見たり、今日は山まゆを拾ったりと散策をしながら頂上へ向かいます。
子供達は元気に声を上げながら進んで行きますが、私はとにかく子供達についていくのに必死で、日頃の運動不足を反省する事しきりです。
子供が小さい頃は海や山へと出かけたものですが、今は涼しい事務所で、パソコンの前を陣取って、毎日を過ごしている私です。ですから、今年一番の
汗をかいたのも事実でした。(※下りの冷や汗も含みます) 本日2度目のトホホです。
子供達の足手まといになるまいと必死で登った標高245mの鳥見山山頂に、ようやく到着です。ここは、鳥見の霊畤(とみのれいじ)と呼ばれる場所で、
霊畤とは「まつりのにわ」という意味です。初代天皇の神武天皇が橿原市に於いて即位された際、鳥見の霊畤で大嘗祭が行われたとされています。
すなわち、日本で最初に大嘗祭が行われた場所と言われています。
詳しくは、当ホームページTOP鳥見の霊畤より
頂上の霊畤の碑で記念撮影をしました。
鳥見山山頂霊畤の碑の前で彩雲ひろばで遊ぶ子供達彩雲ひろばで遊ぶ子供達
頂上を見た後は、下りますが、自分の足元しか見る事の出来ない私をしり目に、子供達は急な坂道も駆け下りていました。
まるでジェットコースターのようです。元気の有り余っている子供達は、どこまでも自然を相手に格闘します。そんな中、一輪車を上手にあやつり、
鍬を使いこなす男の子がいました。聞くと、「おじいちゃんの畑を手伝っているから」と答えてくれました。おじいちゃんと一緒に畑で作業する姿が浮かび
何か、ほんわかと温かいものを感じました。道具の使い方だけでなく、土や水といった自然を愛し、そこからの恵みに感謝する気持ちまでもを
学んでいくのでしょうね。普段の生活の中で土や緑や虫や汗なんかと縁遠くなってしまったとしてもここに来れば、きっと何か感じて変わるるはず。
少しの工夫で、何も無いけどやる事いっぱいの世界ですから。今日のあそぼう会の名前通り、自分達で遊びを考え作って広げていきます。
彩雲ひろばの仲間 オットセイタサンボクタイサンボクで作ったうりぼう
彩雲ひろばには、いつも元気なボランティアの方達の他にも仲間がいっぱい!! 
木の形のままに、オットセイやタコ。タイサンボクの実が落ちて枯れると、なんとこんなに可愛いウリボウに変身!!
季節ごとに。いいえ、日ごとに様子を変える彩雲ひろば。次はどんな仲間に出会えるのでしょうか?楽しみです!!

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