奈良県産銘木材ならお任せください。当社は奈良県桜井市で四代続く奈良県産杉桧材を扱う卸売市場です。
撮影:杦本増次
ウッドメッセについて
お知らせ
令和4年5月30日
2022年 市売日程表(9月15日・10月15日・12月9日分)を変更しました。
令和3年6月2日
2021年市売日程表(11月・12月分)を変更しました。
平成27年5月1日
平成27年5月2日から平成27年5月6日まで、ゴールデンウイーク休業日とさせていただきます。
平成27年5月1日
ホームページを開設しました。
市売開催のご案内
次回 青葉まつり 6月9日金曜日 開催
これまでの市売の概況
牡丹まつり 5月12日金曜日

令和5年5月の市は12日金曜日に快晴の元行われました。
この日は桜井木材市場の原木市、奈良県銘木協同組合の製品市も同時開催され、
昨年4月にウッドメッセ奈良ができて
初めて3市場揃って市を行いました。
そのためウッドメッセ奈良には200名以上が集まりました。
今月はゴールデンウイークを挟んだことで
製材所の稼働日数が少ないこと、
また適寸の原木も入手しにくいことで、
全体的にやや少なめの入荷でした。
ただ杉桧の征板建具は先月並みに入りましたし、
杉源平材も通常月より多く入荷しました。

朝一の杉板の競りは、
出だし買い方様も少なくやや売りにくかったです。
ただいつものように徐々に買い方様も増え、
立ててある板はほぼ全て販売しました。
一方で通路に寝かせてある幅広の板は、
最近売りにくくなっており、
今月は元落ちが目立ちました。

杉源平材は新入荷の材はほぼ売ることができました。

冬場は好調に推移した杉桧の征板は、
今月は品質と価格、買い気、競りに参加する人数等のバランスが悪く
苦戦しました。
完売するメーカーもありましたが、
競りにほとんど買い方様がいないメーカーもあり、
全体では6割程度の販売にとどまりました。

磨丸太・変木に関しては、
磨丸太は売りにくい状況が続いています。
ただ変木、板、出節等は競りに参加される人も比較的多く、
一部競り上がるものもありました。
また新しい出荷主様の製品もあり、
ある程度販売することができました。

広葉樹堅木の板については、
指値と買い方様の思惑に開きがあり、
苦戦しました。

このように全体としては
5月の市日はいまひとつ振るわない結果となりました。
春の展示会があまり売れていないようで、
買い方様も今一つ積極的になれなかったようです。
ただ原木市場の関係者が当市場の浜に来られたり、
当市場の買い方様が原木市場の競りを見学されたりと、
ウッドメッセ奈良だからこそできる銘木の関係者の交流がありました。

来月は梅雨時期となり、
やや売りにくい月ですが、
引き続き良材を集めて買い方様によろこんでいただけるよう
出荷主様と協力して集荷に努めます。

奈良の木まつり 4月14日金曜日

令和5年4月の市は4月14日金曜日に行いました。
この日は奈良の木祭りということで、
お隣の奈良県銘木協同組合様も記念市を同日開催されたので、
当社の倉庫にも奈良銘協様の倉庫にも多くの材が並び、
買い方様にとっては見応えがあったのではないでしょうか。

当社の出荷主様は、
原木が買いにくいとおっしゃっていたので
出材量を心配していましたが、
頑張って材を挽いて下さり、
また貯めていた材も出していただき、
様々な材が倉庫一杯並びました。

朝からの板の競りは、
当初若干の不安はありましたが、
買い方様が増えるに従って場も温まり、
幅広の良材や特殊材の一部は競り上がり、
売上を伸ばしてくれました。

杉源平材は、
今月は入荷量も多かったのですが、
新入荷材に関しては全量販売できました。

杉の柱をまとめて出された出荷主さんもいましたが、
買い方様の食いつきが良く
高値で全量販売することができました。

土佐からの天井板も、
一部特殊なものを除き販売しました。

杉桧の征板建具は、7割強の販売でした。
杉の建具は、大口の買い方様がおらず、
やや苦戦しました。
一方で桧の建具は引き合いが強く、
買い方様も欲しいものが買えないと
口数をまとめて買われる場面がありました。

磨丸太は、注文をお持ちの買い方様を中心に販売できました。

蔵出し品や雑木類も、
欄間等面白いものもあり、
最後まで買い方様が付いて下さり、
値段の高い安いはありますが、
ほとんどを販売することができました。

全体としては良い一日でした。
奈良の木祭りということもあり、
また冬場の良材の最後ということもあり、
建具、板類はもちろん雑木、蔵出し品に至るまで、
倉庫に入りきらない量が集まりました。
買い方様も大口の方は何人か来られませんでしたが、
急遽お越し下さる方もいて
終日競りはにぎわっていました。

ウッドメッセ奈良に来たことで、
集荷や集客が増えています。
当然当社も努力していますが、
桜井木材協同組合様、奈良県銘木協同組合様と
3社が集まることで場の求心力は増しているように思います。
やはり、荷物が集まるところに人が集まり、
人が集まるところに荷物が集まるようです。

当社にとって市日に活発な競りが行われることが、
何よりも宣伝になり、集荷と集客に繋がります。
出荷主様には
「菅生に持っていったら売れる」
買い方様には
「菅生に行ったら面白い商品が多く並んでいる」
と認識していただけるよう
今後も努めていきます。

来月は桜井木材市場の原木市と
菅生銘木、奈良銘協の製品市が同日開催されます。
いつもとは違った市日になるはずですので楽しみです。

春季特別市 3月10日金曜日

令和5年3月の市は、10日金曜日に行いました。
最近原木が高く、その影響で杉や桧の既製品のやや入荷が少なかったです。
ただその代わりというわけではないですが、
雑木や蔵出し品など面白い商品が多く集まりました。

朝の板の競りは、
苦戦するかなと思われましたが、
時間と共に流れがよくなり、
寸二板はほとんど売ることができました。
倒しの幅広の板も、競りでは元落ちしたものの後で買い手がつき、
新入荷のものはほぼ売りました。

杉赤化粧材は、入荷も少なかったのでほぼ売ることができました。

磨丸太に関しては、1月2月に比較的良く売れたので、
今月は板や変木くらいの動きでした。

建具に関しては、
これまで完売が続いていた桧征板が今月はやや苦戦しました。
一方杉征板は、競りではやや苦戦しましたが、
原木が良いこともあり、
良材に関しては後売りで対応でき、
主なところは売ることができました。

土佐からの天井板は、
今月は競りに参加される買い方様が少なく、
やや苦戦しました。

雑木の板に関しては、
指値の高いもの以外は売ることが出来ました。

蔵出し品は、板や柱など様々のものが出荷されました。
単価の安いものもありましたが、
全量売り切ることができました。

今月も買い方様は多かったのですが、
1月2月に比べてやや買い気が薄かったようです。
そのせいか、通常は売上を稼いでくれる梱包材が、
あまり売れませんでした。
また杉も桧も原木が高く、
出荷主様は丸太の手当てに苦戦され、
出荷量もやや少なめで
売上が伸びませんでした。

一方で、雑木や蔵出し品の数は多く、
これらは配列に手間はかかるのですが、
浜は賑やかになりました。

数字的には、昨年同月に比べやや少なかったです。
ただ12月から好調に推移していましたので、
小休止といった感じではないでしょうか。

ウッドメッセ奈良に移転し、
毎回多くの買い方様にお越しいただいています。
また蔵出し品など、面白い商品も増えてきました。
当社としては、市日に多くの方に集まってもらい、
活気のある競りを目標に集荷と集客に努めています。
ウッドメッセ奈良という素晴らしい場所を与えてもらったからには、
この地の利を十分に生かして
今後も出荷主様、買い方様に喜んでいただける市場になるよう尽力いたします。

立春特別市 2月10日金曜日
令和5年2月の市は10日金曜日に行いました。

冬場の旬の材が出る季節ですが、
出材量はやや少なめでした。
ですが製材所の生樹会、磨丸太出荷主の銘友会の協賛市ということで
良材の出荷が多く、
また買い方様の登録件数は多く期待が持てました。

振り出しの板の競りから参加する買い方様も多く、
順調に売れていきました。
倒しの幅広の板は競りで売りにくかったのですが、
後売りで対応しほぼ全量売りました。

源平材に関しては買い方様も多く、
良い感じで推移しました。
鴨居や枠材などは通常月より競り上がるものもありました。

杉赤造作材に関しても
出荷量は少なかったですが
ほぼ売ることができました。

土佐からの天井板は、
最初やや売りにくかったですが、
主なところは販売しました。

征板建具材に関しては、
桧材は今月も好調で  特殊な寸法の1セットを残し全量販売しました。
杉材に関しては競りに参加する買い方様は多く買い気もあったのですが、
指値の高いものは残りました。
色や杢目がきれいでも値がさのものは敬遠されて、
程よい価格のものに人気が集中しました。

磨丸太に関しては、
今月は協賛市ということもあり買い方様も多く、
出節、イブキ、磨丸太を中心に販売することができました。
競りにも活気があり、一部の商材は通常よりも高値で販売できました。

蔵出し品は、今月も競りに活気があり完売しました。

全体に入荷量はやや少なかったのですが、
今月は競りの参加者が多く買い気がありました。
良材も多く、値がさの商品も何とか販売できたため、
売上が上がりました。
原木が良くなった12月、1月、2月と非常に良い感じで
販売させていただいています。
ウッドメッセ奈良に移転した効果も徐々に出てきたのかもしれません。

一方で多くの買い方様がいるにもかかわらず売れ残るものもあり、
これらは価格が高すぎたり、
品質に問題があるに違いありません。
今後も引き続き出荷主様と連携し、
これらの問題点を改善し
良材を出荷していただき販売に努めます。

市日翌日11日建国記念日には、
地元選出の国会議員である田野瀬大道先生と、
高知県選出の中谷元 元防衛大臣
同じく高知県選出の参議院議員 高野光二郎先生
林野庁と奈良県庁の方たちがウッドメッセ奈良を訪れられ、
奈良県の木材業の現状を視察されました。
ウッドメッセ奈良には、
桜井木材協同組合の原木市と
当市場の製品市、
また奈良県銘木協同組合の原木製品市があり、
様々な角度から奈良県の木材業の今を見ることができます。
田野瀬先生には今回の視察で、
奈良県木材業の特殊性を理解していただき、
是非国政に反映していただきたいです。

新春初市 1月14日土曜日
令和5年の初市は1月14日土曜日に行いました。

雨模様の生憎の天気でしたが、
多くのお客様に来ていただきました。
入荷状況は、
先月良く売れたため元落ちの商品も少なく
やや少なめでした。
ですが杉桧の征板建具は330セット近くあり、
また値の張る幅広の板や蔵出し品が多く、
内容は充実していました。

朝一番の板の競りは、
振り始めはややお客様は少なかったですが、
徐々に参加者も増えそれに伴い活気が帯びてきました。
寸二板は、まとめて買われる買い方様がいて円滑に進み
いつもより早く終わりました。
通路に並べた幅広の板は良材が多くあり、
買い方様と上手く値段の折り合いがつき、
売上に貢献してくれました。

征板建具は桧が今月も好調で、
厚みのある高価な2セットを残して全て売れました。
逆に杉の征板はやや買い気が薄く、
販売しずらいものもありました。

土佐の天井板は、
やや単価が安かったものの新入荷材はほぼ全て販売しました。
また売りにくかった高価な長尺の天井板が売れたのは
ありがたかったです。

源平材は、入荷はやや少なかったですが、
主なところは販売しました。
棒物は売りにくかったです。

杉赤身化粧材は、入荷が少なく、
ほぼ販売しました。

磨丸太は、丸太は当用買いに終わりました。
板や変木は、あまり売れませんでした。

雑木の板や蔵出し品は、
競りに参加される方が多く、
価格の安いものもありましたが、
全て販売しました。

結果としては、
目標金額、昨年同月比とも大きく上回る売上となりました。
昨年12月も好調だったので、
2カ月続けて良い結果に終わりました。
近隣の初市が今一つだったので多少心配していましたが、
杞憂に終わりました。
良材を出していただいた出荷主様の期待に応えることができて、
本当に喜んでいます。

ウッドメッセ奈良に移転し5カ月、
出荷主様、買い方様には、まだ期待と不安の両方があると思います。
ですが先月今月と好調に推移したことで、
かなり不安は払拭できたのではないでしょうか。

市日に多くの商材が集まり、
活気ある競りが行われることが、
当社の理想とする姿です。
そんな市日を継続することが、
一番の宣伝になるはずです。
そうすれば自然と荷物は集まり、
その荷物を求めて全国から買い方様に来ていただけます。

ウッドメッセ奈良という素晴らしい立地で商売できることに感謝して、
引き続き奈良県産材と銘木の集荷と販売に努めて参ります。

本年も菅生銘木市場をよろしくお願いいたします。

歳末納市 12月9日金曜日

令和4年12月の市は、
9日金曜日に晴天の下で行われました。

全体に原木も良くなってきており、
量はやや少なめでしたが良材が出荷されました。
また同日に奈良県銘木協同組合様の記念市も行われたので、
そちらの買い方様もおられ全体の来店客数は多かったです。

振り出しの板類は、
最初は買い方様少なかったですが、
競りに参加される方も徐々に増え
寸二板は良く売れました。
通路に並べた倒しの幅広の板は
一部売りにくいものもあり後売りで対応しました。

源平材は、新入荷材はほぼ販売しました。
源平枠材はいつもより競り上がり
高く販売することができました。

杉赤造作材は、入荷量もそれほどありませんでしたが、
半数ほどの販売となりました。
和室自体が減ってきているので、
杉赤造作の化粧材は苦戦が続いています。

杉、桧の枠材はほぼ売れました。

桧の柱材は売りにくかったです。

征板建具に関しては、出材量はやや少なめで
まだ特別良いものはあまりありませんでしたが、
良材が多く全体の4分の3を販売しました。
特に桧の建具は今月も引き合いが強く、全量販売しました。
一方で杉の建具は売りにくかったです。

磨丸太に関しては、
いつもより多くの買い方様が競りに参加されました。
ただ引き合いは弱く、磨丸太、伊吹、杉皮等
当用買いに終わりました。

土佐からの天井板に関しては、
征天井板は全量販売しました。
板目に関しては単価を合わせて何とか販売しました。

雑木板は、指値の高いものは販売しづらかったです。

蔵出し商品は、
単価の安い雑木の板類は、
買い方様も競りに多く参加され全量販売しました。

今月の市は、全体に出材量はやや少なめで、
先月の記念市の売り上げがもう一つだっただけに
多少危惧していましたが、
何とか目標の金額以上を売ることができました。
原木が冬場の良材になってきたことと、
来客が多かったので数字が伸びました。

9月からウッドメッセ奈良に移転して、
早4カ月が過ぎようとしています。
昨年のウッドショックの反動の中、
売り上げを伸ばせているのは
移転の効果と言っても良いのではないでしょうか。

市場は、まずは商材を集め、
それをいかに多くの買い方様に見ていただくかで、
売り上げが決まってきます。
それだけに3つの市場が集うウッドメッセ奈良で商売できることは、
集荷、集客、販売の機会がこれまで以上に増え、
当市場にプラスに働くことはもちろんですが、
必ず出荷主様と買い方様にも喜んでいただけるはずです。

今年は移転も含めて本当にお世話になりました。
来年もウッドメッセ奈良に移転した菅生銘木市場を
よろしくお願いします。

開設46周年 謝恩市 11月11日金曜日

令和4年11月の開設46周年謝恩市は、
11日金曜日に快晴の下、行われました。

周年市ということで、
通常の出荷主様以外からも多くの材が出品され、
買い方様の登録も多かったです。
また奈良県林材まつり協賛市で、
良材も多数浜に並びました。

朝一の板の競りは、
出だしはやや売りにくかったですが、
徐々に相場も温まり、
順調にさばけて行きました。
指値の高いものは元落ちもありましたが、
競り上がるものもあり悪くはありませんでした。

ただ造作類、柱類は今一つ売れ行きが悪かったです。
梱包モノの材も、今月は引き合いが弱く元落ちが目立ちました。

今月は建具が非常に良く売れ、
9割近い落札となりました。
特に桧材はほぼ完売で、
材があればまだ売れたように感じました。
杉材の建具に関しては、
通常売れにくいメーカーの商品も売れたのですが、
単価の高いものはやや売れにくかったです。

磨丸太に関しては
売り切り材と変木が売れましたが、
磨丸太、絞り丸太は低調でした。

土佐からの天井板は
征目のものはほぼ販売しましたが、
板目のものは残りました。

雑木の板は指値との兼ね合いで、
高いものは元落ちしました。

蔵出し品は安いものもありましたが、
一部競り上がるものもあり、
これらは完売しました。

一日の体感としてはそんなに悪くありませんでしたが、
売上は前年の数字を下回りました。
ウッドショックの反動で集成材が余り気味で、
それが木材全体の単価を押し下げています。
また住宅需要もそれほど強くないので
最近の展示会での販売も低調で、
それらの影響を受けたようです。
入荷材は多かったのですが、
売上がもうひとつ伸びませんでした。

ウッドメッセ奈良に移転して最初の周年市で、
沢山荷物を出して下さった出荷主様の期待は大きかったと思います。
その期待に十分に応えたとはいえず、
それは反省材料です。

建具征板のように市況に関係なく売れる商材はありますので、
これから出荷主様と情報を共有し
買い方様に喜ばれる商品を集めるべく努めていきます。

紅葉まつり 10月15日土曜日

ウッドメッセ奈良へ移転して2度目の市は、
10月15日土曜日、晴天の下で行われました。

先月の移転記念市には、
倉庫に入りきらないくらいの荷物が集まり、
買い方様も通常市の倍以上の方が来られました。
ご祝儀相場もあり、売上も非常に多かったですし、
来月11月は周年記念市を控えているため、
10月の市はその谷間となってしまい集荷集客を心配しておりました。

荷物の方は、原木が少ないながらもなんとか集まりましたが、
来市される買い方様は少な目で、一日を通じて買い気も薄かったです。

朝一番の板の競りは、
買い方様が少なくあまり手が出ませんでした。
幅広の板も、一部の買い方様に値段を合わせて買っていただきました。

杉赤造作、源平材に関しても新入荷材の目ぼしいところは販売しましたが、
売りにくかったです。

杉征板建具は、
一部のメーカーは価格の折り合いをつけて販売できましたが、
元落ちするものも多かったです。
桧建具に関しては、
今月は入荷量が少なく
競りでは元落ちするものもありましたが、
後売りで何とか捌くことができました。
建具全体での落札は5割を切る程度でした。

土佐からの天井板は、
目ぼしいところは販売しました。

磨丸太に関しては、
イブキが売れたのと、
売り切り商品をなんとか捌いた程度です。

雑木の板類は一部競り上がるものもありましたが、
元落ちも多かったです。

今月は蔵出し品が比較的多かったのですが、
買い方様が少なく、買い気も薄かったので
なんとか販売したという感じです。

こういう厳しい日に、
安いながらも買っていただける買い方様は本当にありがたく、
感謝しかありません。

このように今月の市日は低調に終わりました。
せっかくウッドメッセ奈良という素晴らしい場所で商売できるのに
残念な結果となりました。
先月の記念市の反動をモロに受けた感じです。
また原木もまだ良材が少なく、
あえて買っておこうという商品が少なかったのも
売上が伸ばせなかった理由の一つです。

当市場としましては、
これまでもこれからも市日には活気のある競りが行われる
そのような市場を目指しています。

元落ちしたものは後売りで少しでも多く販売し、
出荷主様の期待に応えていきたいと思います。

そして来月の46周年記念市に向けて
集荷集客に努めてまいります。

秋季特別市 9月15日木曜日

ウッドメッセ奈良移転記念市は、
9月15日木曜日、晴天の元行われました。

ウッドメッセ奈良に移転して初めての市ということで、
出荷主様、買い方様の関心が高く、
また今回から奈良県銘木協同組合様の製品市の同日の開催となり、
当市場関係以外の方も多くの方が来市されました。

記念市ということで朝から買い方様が多く、
板の競りは好調に始まりました。
稀に指値の高いものは元落ちしましたが、
順調に売れていきました。
また幅広の板に関しては競り上がるものも多く、
記念市に相応しい出足となりました。

建具材に関しては、
競りでは杉材が多少苦戦しました。
ただ競り終了後出荷主様が販売に尽力下さり、
かなり数字は伸びました。
一方で桧建具は競りでの引き合いが強く、
多くの材が売れました。
単価も高めに推移しました。
8割近くの落札となり
原木が夏場のものであることを考えると良い結果となりました。

杉赤造作材は入荷量も少なかったので
ほぼ売りました。

杉源平材も新入荷の材はほぼ売りました。

土佐からの天井板も
出荷量はかなり多かったのですが、
一部長尺のもの以外はほぼ完売しました。

雑木の板類も、競りに参加される方が多く
いつもより高値で販売できました。

磨丸太に関しても、
売り切り商品の値も良く、
またいつもとは違く買い方様もおられ、
買っていただけました。

梱包材、ロット材で残るものもありましたが、
単価の高い幅広の板等も売れていき、
全体としては非常に良い一日になりました。

ウッドメッセ奈良という場所への関心と
当市場の移転記念市への関心の高さが、
我々の想像以上の集荷と集客を生み、
全体の来場者数は300人を超えました。
販売額も40周年記念市を超え、
本当にありがたい結果となりました。

ここ数カ月は、通常業務に加えて移転作業が加わり、
負担の大きかった社員皆さんの苦労も、
盛況な市日で報われました。

ウッドメッセ奈良という
人とモノが集まる木材基地を作ってくれたこと、
そしてそこに当社も加えて下さった
桜井木材協同組合様と奈良県銘木協同組合様には
あらためて感謝申し上げます。

移転記念市ということで
もちろんご祝儀的な売買もあったとは思えます。
ですが市況が決して良くない中での販売ですから、
価値があると思います。
ご協力いただいた出荷主様、
市場に来て下さった買い方様に感謝いたします。

ただ今回の移転記念市がゴールではなく、
ここからがウッドメッセ奈良での当市場のスタートです。
これからも市日に活発な競りが行われる市場として、
そして出荷主様と買い方様に喜んで売買していただける市場を目指して、
精進してまいります。
ウッドメッセ奈良に移転した菅生銘木市場をよろしくお願いします。

中元特別市 8月5日金曜日

令和4年8月の市は5日金曜日、
朝から蒸し暑い一日で途中酷い雨にも見舞われました。

桜井市粟殿で市場を開いて46年余り、
この地での最後の市ということで感慨深いものがありました。
朝の挨拶の時間を借りて、
その間ずっと昼食のカレーを作って下さった方たちに
感謝状を贈りました。

コロナ感染者が急増しているため、
感染拡大防止につとめ昼食のカレーは中止し
時間を短縮して競り一気に行い、
競り終了後に弁当の配布としました。

8月末の移転前の最後の市ということで、
入荷量は少なめでした。

朝一の板の競りも最初は買い方様が付いて下さいましたが、
途中から買い気がなくなり、
非常に苦戦しました。
これまでほぼ完売していましたが、
今月は元落ちもありました。
通路に寝かした幅広の板も苦戦し、
後売りで出荷主様と売値を交渉して何とか販売しました。

桧材に関しては、
柱を中心に売るつもりでしたが、
芯持材は売りにくく
芯サリの割角、価格の安い枠材の販売にとどまりました。

杉赤造作は、
入荷量が少なかったのでほぼ販売しました。

杉源平材に関しては、
先月より入荷量が多かったのですが、
買い気が薄く値段の折り合いをつけて
なんとか新入荷材は販売しました。

征板建具に関しては、
買い方様が少なく苦戦しました。
落札率はほぼ半分でした。
そんな中でも全量販売するところや
後売りで完売するところもあり、
出荷主様でかなり差がでました。

磨丸太はムロや板類が中心で、
買い気は薄かったです。

蔵出し品に関しては全量販売しましたが、
価格は安かったです。

今月は買い方様は最後の市ということで
そこそこ来られたのですが、
買い気が薄く様子見にとどまりました。
移転前で良材は来月に回される製材所も多く、
売りにくい一日となり残念でした。

来月はいよいよ「ウッドメッセ奈良」での初市です。
出荷主様もここに標準を合わせておられますし、
買い方様の関心も高く、
多くの方が来られる予定です。
今月が寂しい結果に終わったので、
その分も取り返し、お釣りがくるくらいの盛況になるよう努めます。

夏季特別市 7月8日金曜日

令和4年7月の市は8日金曜日、
夏らしい快晴の元始まりました。

入荷状況としましては、
原木は少なかったのですが
梅雨が短く晴れの日が続いたので、
色の良い製品が並びました。
特に建具は杉も桧も夏場にしては良材が揃いました。
桧の柱や枠材も入荷しました。
杉赤造作は原木不足のため少なめでした。
土佐からの天井板は多かったです。
蔵出し品は記念市ということで品数が揃いました。

朝一の板類はやや苦戦しました。
ですが買い方様が増えるに従って競りも活気が増しました。
値段は先月とあまり変わりませんが、
指値の高い幅広の板以外は販売できました。

杉赤造作は入荷量が少なかったのでほぼ売れました。

杉源平材は、一部先月よりも値高いものもあり、
主なところは販売しました。

杉桧の征板建具は夏場にしては良材が揃い、
約75%の落札で夏場の市としては良かったです。

土佐からの天井板は入荷量が多く
全量販売できるが危惧したのですが、
新入荷の材はすべて売れました。

磨丸太に関しては銘友会協賛市ということで
買い方様が多く競りは盛り上がりました。

蔵出し品に関しては今月は出材が多く、
指値の高い幅広の板以外は値がついて
全量販売しました。

7月は本来であれば梅雨時期で売りにくいのすが、
買い方様が多く来られ、
入荷した材の目ぼしいところはほぼ販売しました。
先月残った材も、今月来られら新しい買い方様に買っていただきました。
やはり買い方様が多いと売れるものも様々で、
出荷主様には喜んでいただけたのではないでしょうか。

市況の方はウッドショックも落ち着いてきているようですが、
当市場は今月も前年同月を超えることができました。
出荷主様、買い方様の両方が9月に控えたうっでメッセ奈良への移転には、
興味を持たれているようで、
その効果もあってか来場が多かったのはありがたかったです。

来月は桜井市粟殿で行う最後の市となります。
倉庫にある当社の在庫、また預かり品も一部競りにかけ、
できるだけ身軽な状態でウッドメッセ奈良に移れるよう尽力いたします。

7月の市日概況は以上です。

青葉まつり 6月10日金曜日

令和4年6月の市は10日金曜日、 快晴の元始まりました。

入荷状況としては
杉赤造作は少なめ
源平材は多め、枠材のセット等も入荷しました。
杉板類はやや少なめ
桧の柱は3.5、4寸角の柱のセットの良材が入りました。
土佐の天井板は先月並み
杉桧征板建具は新規さんもあり先月よりかなり多めでした。
蔵出し品、雑木関係もかなり多く入っています。
全体に梅雨前にしては、出荷主様が良材を多く浜に並べて下さいました。

朝一の板類の競りの出だしは
買い方様も少なく売りにくかったです。
ただ買い方様が増えるに従って徐々に温まってきました。

通路の幅広の板は
指値の高いものは残りましたが、
ほぼ全落しました。

杉赤身造作材は、
入荷量が少ないこともあり、ほとんどが売れました。

桧柱は売りにくかったです。

建具に関しては、
杉、桧とも良材は引き合いが強かったですが、
価格と品質のバランスの悪いものは売れ残りました。
特に固定客のついている製材所の材は強く、
やはりこれまで積み上げた信頼関係がものをいいました。
約6割の落札でした。

土佐からの天井板はほぼ販売できました。

磨丸太に関しては
一部イブキ、小節の販売にとどまりました。

蔵出し品に関しては完売しています。
屋久杉の天井板はかなり競り上がりました。

全体に入荷量が多く、
現場の体感よりも販売金額が伸びました。
やはり絶対的に入荷量が多くないと
販売金額は伸びません。
沢山の材をだしていただいて
ありがたかったです。

一方で、梅雨前ということで大口の買い方様は少なく
来ていただいた買い方様も必要な材以外は
仕入れを控えておられるようでした。

入荷量が多いということは出荷主様の当市場への期待のあらわれで、
その期待に応えていかないと次が無くなります。
入れていただいた材は出来るだけ当市場で売り切り、
出荷主様に喜んでいただけるよう努めます。

来月は生樹会、銘友会協賛の夏季特別市です。
9月移転を控えて、最後の大きな市になります。
恐らく梅雨も明けているでしょうし、
良材を多く集めて、買い方様にも出荷主様にも喜んでいただける
活気のある市日にするよう尽力いたします。

牡丹まつり 5月13日金曜日

令和4年5月の市は13日金曜日、
雨模様の中行われました。

今月の市は、
3月度、4月度の市売りが好調だったため元落ちがほとんどなく、
ほぼ新入荷の商材が並びました。
ただ今月は、原木が少なかったことと、
他の市場の記念市が重なり材がそちらに逃げたため、
出荷量は少なめでした。

朝一の板の競りはまだ買い方様も少なくやや売りにくかったです。
ただ買い方様が増えるにつれて競りも活気が出ました。
売りにくい商材もありましたが、
値段を合わせて販売しました。
また一部珍しい材に関しては競り上がりました。

杉源平材に関しては、新入荷の材は全量販売しました。

建具に関しては、先月かなり売れたため
ほぼ新入荷の材の競りでした。
桧材に関しては良く売れました。
杉材はメーカーによって売れる売れないがはっきりしました。
全体として7割程度の落札で、多少苦戦しましたが悪くなかったです。

桧材に関しては
三五の柱は最近全量販売していたのですが、
今月は残りました。

蔵出し品の競りは雨の中でしたので、
買い方様には傘をさしての参加で申し訳なかったですが、
全量販売することができました。

土佐からの天井板も新入荷材は全て販売しました。

磨丸太に関しては、
地元の買い方様と地方の方に立ち会ってもらいましたが、
売りにくかったです。
ただ売り切り商品や板類などは販売しました。

全体に入荷量が少なく、売上は前年よりも伸ばすことができませんでした。
登録されていた人数以上の買い方様が来られていたので、
決して買い気が無いわけではなく、
入荷量がもっと多ければ違った結果となったはずで
荷主様にも買い方様にも申し訳なかったです。
来月に向けて出荷主様には生産を増やしていただくようお願いします。

競りが終わった後に出荷主様を中心とした
9月のウッドメッセ奈良への市場移転に関する説明会を開きました。

浜の割り付けや、出入荷のやり方、駐車場、他の市場との関係など
いくつか質問がでました。
現状分かる範囲で回答させていただきました。

移転に関して、出荷主様は環境が変わることで不安になられるかもしれません。
また競合が増えることを懸念されるかもしれません。
ですが移転先ウッドメッセ奈良には、
桜井木材市場と奈良県銘木協同組合市場という2つの大きな市場があり、
そこには県内の原木、製材品が多く集まり、
それに関わる出荷主様や買い方様が県内はもちろん全国から沢山来られます。

人の集まるところにモノが集まり、
モノが集まるところに人は必ず集まります。
原木と製品が一度に大量に並ぶ市場は国内でも少なく、
県内では唯一の場所となりますから、
これまで接点のなかった人達も多く来場されるはずです。

既存の場所でやることは安定はありますが、
新しい出会いや商機は生まれにくいです。
人とモノが集まる場所に移転できる好機が目の前にあれば
それをとらえることが、
当市場はもちろん、出荷主様、買い方様、そして木材業界のプラスになると確信しています。

ウッドショック、ロシアのウクライナ侵攻、円安で、
今国産材にはこれまでにない追い風が吹いています。
この追い風をさらに強いものにするためにも、
当市場はウッドメッセ奈良に移転し
出荷主様と買い方様に喜んでいただけるよう尽力いたします。

櫻まつり 4月8日金曜日

令和4年4月の市は8日金曜日、
快晴の元行われました。

今月の入荷量は全体にやや少なめでしたが、
冬場の切旬の丸太を挽いた良材が集まりました。
桧は柱、幅広の板、枠材中心に入荷、
杉に関しては製材所の生産能力が限られているので、
売りやすい征板に材が流れ造作は少なめでした。
源平材は、そこそこ入荷しました。
蔵出し品は良材が多く出品されました。
雑木も良材が入りました。
磨丸太は本社移転に伴う見切り品が集まりました。
土佐の天井板もやや少なめでしたが新たな材が入荷しました。

来客数は遠方からの泊まりのお客様も多く、
珍しいお客様もいらっしゃり朝から賑やかでした。

朝一の杉板に関しては、
以前に比べて売りにくくなっていますが、
なんとか販売しました。
通路に寝かした幅広の板は、
指値の高いもの以外は売れました。

杉源平材造作は、新入荷の材は全量売れました。
先月元落ちしていた材も販売でき悪くはなかったです。

磨丸太は、見切り品は全量売れました。
丸太はあまり動きませんでしたが、
イブキや黒い柱など目先の変わったものが売れました。

蔵出し品は全量販売し、
雑木板も久しぶりに来社されたお客様もいて、
主なところは販売できました。

建具材に関しては先月ほぼ全量売れたので、
新入荷の材がほとんどでしたが、
今月も買い気が強く8割がた販売しました。
今月は中間どころを買われるお客様が中心で
これに合った材を丁寧に製材しているメーカーの浜は競り上がり
かなり活気がありました。
高いところ安いところも競りではイマイチでしたが、
後売りで対応しました。

天井板はメーカーによって売れに差がでました。
品質と価格がかみ合ったところはやはり売り易かったです。

先月良く売れたので、今月は少し不安だったのですが、
今月も引き合いは強く活気のある市日でした。

まだ冬場の旬の原木を挽いた製材品だったこと、
ロシアのウクライナ侵攻で欧州材の輸入に懸念が出ていること、
世界的なインフレで国産材の価格も上昇傾向にあることなどが要因で、
買い方様が商品の早めの手当てに動かれたのではないでしょうか。

昨年のウッドショック以来、
当社の扱う銘木も並材ほどではありませんが
引き合いが強くなっています。
お客様もこれまで安価でいくらでもあった木材が
有限で価格も上がっていくものだと認識が変わってきたのだと思います。

もっと入荷量があれば販売も伸びたはずで、
今後集荷に尽力することはもちろんですが、
更に製材所にも増産をお願いしていきます。
これまで国産材、特に銘木は年々価格が下がり引き合いも弱かったため
製材所も人を減らし、設備にも投資してきませんでした。
しかし、昨年から国産材銘木の市況もかなり変化が感じられ
製材所の意識も強気に傾いても良いころだと感じます。

当市場は9月には同じ桜井市生田にある
桜井木材協同組合の「ウッドメッセ奈良」に本社移転を予定しています。
ここでは桜井木材協同組合の原木市場に加え
奈良県銘木協同組合も原木市と製品市を行っており、
ここに当社が移転することで奈良県の木材の一大拠点となります。
全国から集まる買い方様はもちろん、
地元の製材所、原木素材屋、林業家がこの場所に集まることで
今後様々な商機が生まれるはずです。

国産材に吹く追い風を本社移転によって更に強められるよう
今後も尽力していきます。

春季特別市 3月11日金曜日

令和4年3月市は11日金曜日に行いました。

今月はコロナ感染状況も多少落ち着いてきましたので、
先月来市できなかった買い方様も足を運んでいただきました。
出荷量は、出荷主様が精一杯挽いて下さったのですがやや少なめでした。
ただ原木は切旬の良材が多く、色のよい商品が揃いました。

朝一番の板の競りは当初やや売りにくかったですが、
値段を合わせて販売していくうちに徐々に熱を帯びてきました。
耳付きの寸二板は一部競り上がるものもありました。
通路に倒してある幅広の板は新入荷材は全て販売できました。

源平材に関しては造作材の新入荷分はほぼ販売しました。
芯持ちの柱も売れました。

杉赤造作材は入荷量は少なかったですが、
主なところは販売しました。

桧材に関しては、
柱や枠材等いつもより売り易かったです。

征板建具材はかなり売れました。
杉建具は、高級材、中堅、廉価材と
それぞれに買い方様が付いて下さり、
いつもは売りにくいものも販売できました。
指値の高いものも競りでは残りましたが、
後売りで買っていただきました。
桧建具もほぼ全量販売しました。
全体としては入荷量の9割近い落札で、
3月度では量、落札率共これまでで一番良かったです。

土佐からの天井板は、
新入荷の材は競りでほぼ販売し、
後売りで残りも全て売り切りました。

磨丸太に関してはなかなか売りにくかったですが、
3寸から5寸のものや、
松、面皮柱、変木などを販売しました。

雑木類は一部品質の悪いものは売りにくかったですが、
なんとか値を下げて販売しました。

今月は全体に引き合いが強く良く売れました。
引き合いが強い分競り上がるものもあり、価格も良かったです。
旬の良材が出そろったことが一番の要因だと考えられます。
それに加えてロシアがウクライナに侵攻し、
日本も欧米同様ロシアに対する経済制裁に加わったことも
大きな要因だと考えられます。

ロシア材は日本の輸入材のほぼ1割を占めています。
ウクライナはホワイトウッド、レッドウッドの産地です。
これらの木材がしばらく日欧米の市場に入らなくなるので、
第二次ウッドショックが現実味を帯びてきました。

このしわ寄せは国産材に必ず来るはずで、
並材の原木の引き合いは既に強くなっていますし、
我々の扱う銘木にもそれが影響してきているのだと思います。

昨年は、コロナの影響で物流が乱れ、
今年はロシアのウクライナ侵攻で供給が制限され、
木材も有限で貴重の資源であると強く認識されてきています。
またその価格は国内の需給で決まるのではなく、
国際価格に左右されるようになってきています。

当社としましては出荷主様との強い信頼関係を生かし、
これからも奈良県産材を中心に良材を多数集め、
買い方様に必要な材を必要なだけ提供し、
喜んでいただけるよう尽力いたします。

来月は奈良の木祭りに出荷された良材が浜に並ぶ予定です。
奈良県産材を中心に銘木が多数揃う
菅生銘木市場に是非お越しください。

立春特別市 2月10日木曜日

令和4年の2月の市は10日木曜日に行いました。

世間ではオミクロン株が猛威を振るっており、
今月もコロナ対策をしながらの開催となりました。
感染拡大を受けて一部問屋筋は来店を断念されましたが、
それでも原木の旬の時期でもあったので
良い材を手当てしようと
予定以上の買い方様が足を運んでくださりました。
集客を心配しておりましたので、
コロナ禍にもかかわらずお越しいただいた買い方様には
本当に感謝しています。

朝一の板の競りから買い方様が多く振り出しから活気がありました。
珍しい買い方様も参加されておられたので一部の材は競り上がり
板類は順調に売れていきました。
値の高い幅広の板は売れ残りましたが、
他のものは手が頻繁に出て良い出足となりました。

源平材に関しては買い方様も多く付いていただき
主なところ新入荷の材はは販売しました。

杉赤造作材に関しては
木の良い時期でもあり、色もきれいで
入荷量は少ないながら鴨居を中心に
ほぼほぼ売り切りました。
一方で廻縁などの棒物は振るいませんでした。

杉の枠材や柱も引き合いが強かったです。

一方で桧の枠材、柱は弱く、
お客様の喰いつきは今ひとつで売りにくかったです。

征板建具に関しては
原木が旬の時期を迎えて色も良く
7割程度の落札でした。
良材に関しては引き合いも強く
競り上がるものも散見されました。

磨丸太に関しては銘友会協賛ということもあり、
地元の業者や地方の買い方様が競りについていただきましたが、
一部の太い丸太や、売り切りの商材以外は、
今ひとつ動きが良くなかったです。

土佐からの天井板に関しては、
最近やや引き合いが弱くなっていますが、
それでも新入荷の材に関しては
多少値を下げてすべて販売しました。

蔵出し品に関しては今月も完売しました。

雑木堅木類も指値の高い幅広の板以外は
販売することができました。

オミクロン株の感染拡大を受けて集客を懸念していましたが、
原木の旬ということもあり
予定より多くの買い方様にお越しいただき
悪くない一日でした。
ただ一部問屋筋は来店を控えられ、
その点は残念でもありました。
また年末年始の悪天候で原木も少なかったので、
やや入荷量が少なかったのも影響し
売上としては昨年同月をやや下回る結果となりました。

買い方様はそろそろコロナ後を見据え
経済が回り始めた時に備えて
良材を仕入れようという意識が強かったように感じます。
それがコロナ禍にもかかわらずの来市につながり、
欲しいもの、良材に関しては値段を出していただけました。
一方で必要のないもの、品質の和売り材に関しては
関心を示していただけず、
非常にはっきりとしていました。

オミクロン株もそろそろピークを越えると言われています。
3回目のワクチン接種も加速し、
飲み薬も許可されはじめ、
日本経済もコロナ後に焦点を当て始めました。

当社もこれからの経済活動の再開に向けて
旬の時期の良材の更なる集荷に努めます。
3月は今月以上に多くの良材を集め、
買い方様に喜んでいただける品揃えで、
活気のある競りが行われるべく精進いたします。

新春初市 1月14日金曜日

令和4年の初市は14日金曜日に行いました。
巷ではオミクロン株が感染者を増やしており、
コロナ対策をしながらの開催となりました。
雪の予報もあり来店数を心配していましたが、
木の旬の時期でもあったので
まずまずの買い方様が足を運んでくださいました。

朝一の板の競りは、振り出しは売りにくかったのですが、
徐々に買い方様も増え、一部値を下げたものもありましたが、
主なところは売ることができました。

源平材に関しては新入荷の材はほとんど売れました。
前回元落ちした売りにくいものは
幾分売れましたがまだ残っています。

杉赤造作材に関しては
木の良い時期でもあり、
入荷量は少ないながら特殊材以外
ほぼほぼ売り切りました。

桧の枠材に関しては約半数の販売でした。

征板建具に関しては6割強の落札でしたが、
単価の高い桧がほぼ完売したので売り上げが伸びました。
杉に関しても完売するメーカーがある一方
売りにくいところもあり、
メーカー間の格差が大きく出た月でした。

磨丸太に関しては
細いものが幾分かと、変木や板を売りました。
必要なもの以外は
よほど値段が安くないと食指を動かし手いただけないのが現状です。

蔵出し品に関しては一部で苦労したものの
全て完売しました。

雑木堅木類も特殊な材以外は販売することができました。

コロナと天候で心配していた初市でしたが、
多くの買い方様にお越しいただき
昨年、一昨年の初市の数字を上回る売上ができました。
原木難で入荷量もやや少なかったのですが、
寒い良い時期の木なので価格が想定より伸びました。
また年末年始に雪が降っていて、
今後の出材量の減少も
買い方様は危惧されたのではないかと思われます。
数件まとまって買っていただいた買い方様がいて
売上に大きく貢献していただきました。
昨年の12月はやや寂しい結果でしたので、
初市で盛り返すことができて喜んでいます。。

昨年はウッドショックの影響で
国産材に対する引き合いが増えました。
今年も輸入材はピークの価格からは多少下がっていますが、
それでも高値で推移しており、
その影響もあり国産材に対する追い風は続いています。
もうしばらくこれが続けば
これまで輸入材主体の製材所が徐々に国産材にシフトしてくるはずです。
そうなれば山にお金が戻り、出材量も増え、
さらいに国産材の流通量が増えていくという
好循環が生まれてきます。

今、環境面から国内の森林の整備が叫ばれていますが、
経済的にも山林経営が成り立つようなってくれば、
今後国産材が活気づいていくのではないでしょうか。

当社は奈良県産材、そして全国の銘木の流通の一端を担うべく、
本年も多くの材を集め、
買い方様にお越しいただき、
活気のある競りが行われる市場を目指して精進いたします。

本年も菅生銘木市場をよろしくお願いします。

歳末納市 12月10日金曜日

令和3年12月度の市は10日金曜日
快晴の下行われました。

先月の周年記念市が良く売れたため、
倉庫の商品がかなりはけ新入荷の材が中心の販売となりました。

ただ杉の原木が不足気味で、
そんな中で出荷主様は出来るだけの量を出していただきました。

朝の板類の競りは、
買い方様が少なく、
また板を買う方もあまりいらっしゃらなかったので、
売りにくい状態が続きました。
値段もなかなか競り上がらず、
指値より安く落ちるものが多かったようです。
それでも定番の寸二板はなんとか売れました。
通路に寝かしている幅広の板も、
今一つ買い気が薄く半分程度の販売に終わりました。

杉源平材は、新入荷の材は販売できました。
先月からの棒物は売りにくかったです。

杉赤造作は杉の原木が少なく、
また入荷量も少なかったのでほぼ売ることができました。

桧の柱は、良いものは売ることができました。

建具材に関しては6割強を販売しました。
杉建具に関しては、原木が少ないため数も少なめで
それが幸いしたのか比較的良く売れました。
桧建具に関しては、今月は買い方様が少なく
期待したほど売れませんでした。
こういう日は、お客様が付いているメーカーのものは売れますが、
そうでないものは苦戦します。
今月は大口の買い方様が2軒いらっしゃっていて
その方たちに助けられました。

天井板の新入荷材はほぼ売りました。

磨丸太に関しては、
新入荷の材があまりなく買い方様も少なく
売りにくかったです。

外材の板類も多数出荷されていたのですが、
今月は興味を持たれる買い方様が少なく、
あまり売ることができませんでした。
ここいらが売れると売り上げも伸びるのですが、
残念な結果となってしまいました。

このように今月は買い方様が少なく苦戦を強いられました。
やはり市日は多くの買い方様がいらっしゃって
競りに活気がないと売り上げも伸びません。
先月が良く売れたことで
多少は今月に影響が出たかもしれませんが、
それは言い訳に過ぎず、
折角一生懸命製品を出荷していただいた荷主様のためにも
市日の集客にはこれまで以上に努めます。

今年を振り返ると
全体的には悪くない一年でした。
ウッドショックの影響が国産材にも良い刺激を与えてくれました。
並材のように高騰はしませんでしたが、
それでも銘木の引き合いは強く、売上は伸びました。

これまで木材は安価でいくらでもあるものでしたが、
そうではなくなりつつあることを買い方様が肌で感じ
それが仕入れにつながったように思います。
またコロナについてもある程度対処法がわかり、
ワクチン接種も進んだことで
経済が正常化してきたことも要因の一つだと考えられます。

次月の新春初市は、旬の丸太を挽いた良材が多数出る予定です。
出来る限り多く集荷し、
多くの買い方様に競りに参加していただけるよう
今から集荷集客に努めてまいります。

開設45周年謝恩市 11月12日金曜日

令和3年11月開設45周年記念市は
12日金曜日に行いました。
周年記念市と銘友会協賛ということで
多くの材を出荷していただき
浜の中や駐車場に多くの商材が並びました。

買い方様の登録件数も非常に多く、
朝から多くの出荷主様と買い方様が集まり
活気のある競りで始まりました。

朝一の寸二板は買い方様の集まりが良く
次から次に手が出て
順調に売れていきました。
買い方様が多いことで競りも熱を帯び
値段も普段より高かったです。

倒しの幅広の板についても
指値の高いもの以外はほぼ全量売れました。

杉赤化粧材は棒物・鴨居等、入荷量は少なかったですが、
ほとんどが売れました。

杉源平材に関しても
最初はやや苦戦しましたが、
徐々に買い方様が集まり新入荷の材はほぼ売り切りました。

桧の柱、桧の枠材に関しても
いつもより買い気があり売り易かったです。

土佐からの天井板も新入荷の材は全量販売しましたし、
一部特殊な値がさの板も売れました。

銘友会協賛の磨丸太に関しても
出だしはやや売りにくかったですが、
徐々に地方の買い方様が集まり、
角物や変木、板などがいつもより良く売れました。

建具は入荷の7割を販売しました。
今月は桧建具の割合が多く、
これが良く売れたので平均単価を引き上げました。

蔵出し品も周年記念市ということで、
いつもより量が多く
買い方様も沢山競りに参加して下さり
安いものもありましたが完売しました。

雑木堅木に関しても
今月は面白いものの入荷が多く単価も張るものでしたが、
主なところはほぼ販売しました。

上記のように45周年記念市は
杉の入荷はやや少なかったのですが、
桧はじめ、単価の高い珍しい雑木や堅木の入荷が多く
また買い方様も多数お越しいただき、
値がさの商品を購入いただいたので
ここ数年では一番の売上となりました。
良く売れた昨年以上に売れたことは
非常に喜ばしく感じます。

記念市に向かって多くの材を出荷していただいたことと、
大口様を中心に多くの買い方様が競りに参加して下さり、
珍しい買い方様も加わったことが良い刺激となって
全体的に競りが盛り上がり良い値で売れたように思います。

開設45周年記念市がこのように活気あるものとなったこと、
お越しいただいた買い方様と、
良材を多数出荷していただいた出荷主様に心より感謝いたします。

沢山お買い上げいただいたので
出荷量が多く現場は嬉しい悲鳴ですが、
社員一同良い仕事ができたので充実しています。

来月の納市も良材を多数集め
買い方様に喜んでいただけるよう努めます。
これからも菅生銘木市場をよろしくお願いいたします。

紅葉まつり 10月8日金曜日

令和3年10月の市は8日金曜日、秋晴れの下行われました。

原木不足といわれる中で杉製材所の生樹会との協賛市で、
出荷主の皆様もできる限り多くの良材を浜に並べてくれました。

今月の買い方様の登録件数は前年同月よりやや多めで、
秋の実需に対しての仕入れ意欲を感じさせられました。

朝一出足の板類は買い方様の集まりも今一つで
短い板は売りにくかったです。
それでも時間と共に徐々に買い方様が集まり、
値段はさほど高くありませんでしたが、
次々と落札されていきました。
寸二板はいつものように全落し、
幅広の板類は一部値がさのもの以外は、
全て競りで落札されました。

杉赤造作化粧材は出荷こそ少なかったですが、
普段なら売りにくいものも含めてほぼ販売しました。

杉源平材も値段は先月とあまり変わりませんが、
新入荷の材はほぼ販売しましたが、
廻縁等棒物の一部が残りました。

磨丸太に関しては、
変木や松が販売できましたが、
それ以外のものは当用買いに終わりました。

征板建具に関しては、
買い気のある買い方様が多く四分の三が販売できました。
今月は競りの最初から最後まで多くの買い方様についていただき、
普段は売りにくい商材にも指値が入り売れていきました。
桧建具に関しては引き合いが強く、
9割を販売しました。
スプルースも今月は良く売れました。

土佐からの天井板は今月かなりの量が入っていましたが、
主なところは販売できました。
一部値がさの目の細かい柾目の天井板が残ったくらいです。

今月は蔵出し品も多く出ており、
桧材や雑木の板、化粧柱等に
いろいろな買い方様が手を出して下さって完売しました。
買い方様が多いことで競りに活気があり、
思わぬ高値で売れるものも多かったです。

このように10月の市は全体に買い方様もが多く買い気もあり、
一日を通じて活気のある競りが行えました。
やはり原木不足で今後の仕入れの困難さと秋の実需に向けて
在庫を持とうとする買い方様が多かったのがその要因だと思います。

またウッドショックの影響はまだあって、
並材の価格が高止まりしており
入手も容易でないことが、
木材に対する買い方様の意識を変えたのではないかと思います。
これまではいつでもいくらでも安価で手に入っていた木材が
実は限られた資源であり、
ある程度在庫も持たないと必要な時に適切な価格で用意できないものだと
認識が変わってきたように思います。

上記のように10月は入荷が少ない中で
買い方様の買い気が強く、
昨年一昨年の数字を大きく上回る良い結果を残すことができました。
これも買い方様が良材を精一杯出荷していただいたおかげです。

今月良く売れたことで来月の開設45周年記念市に向けて
浜の中もかなりきれいに片付きました。
来月の記念市は新入荷の旬の商品をできるだけたくさん集めて
多くの買い方様が活気のある競りに参加していただけるよう、
社員一同集荷と集客に努めてまいります。

秋季特別市 9月10日金曜日

令和3年度9月の市は10日金曜日快晴の下行いました。

原木市場に並ぶ敵寸の丸太が少なく、
また一部はウッドショックのあおりを受けて並材と競合するため、
出荷主様も仕入れに苦労されているようで
今月の出荷量はやや少なめでした。

買い方様も春先より積極的に仕入れされて
在庫もある程度持たれているのと、
夏場の丸太を使った製材品のため、
来場数はやや少なかったです。

朝一の板の競りの出だしはは買い方様が少なく
やや売りにくかったですが、
それでも安いなりに全量売ることができました。
通路の幅広の板も指値の高いもの以外は何とか販売できました。

杉赤造作材は出荷量は少ないですが
買い方様が競りに参加して下さり全量販売しました。

桧材も柱や板類など入荷した材は
ほぼ販売することができました。

源平材は、寸二角や鴨居を中心に
主なところは先月並みの価格で販売しています。
廻り縁は今月もあまり引き合いはありませんでした。

征板建具は4割強の販売にとどまりました。
夏場の原木ということもあり、
カビや変色など保管が難しいために
よほど必要でない限り買い方様も仕入れを控えられました。

磨丸太は新しい買い方様もいて
量は多くありませんが柱や板が売れました。

天井板は土佐から新入荷の材はほぼ販売できました。

雑木類も指値の高い板は残りましたが、
それ以外のものは販売することができました。

全体としては9月は出荷量が少なめで買い方様も同様で、
いまひとつ盛り上がりに欠ける市日となりました。
ウッドショックのあおりもあり春先から引き合いが強かったのですが、
コロナの再拡大や夏場の原木ということで、
買い気が薄かったように思います。
ワクチン接種も進んでいますが、
こういう雰囲気の中では遠方の特に高齢の買い方様は出にくいようでした。

国産材並材は相変わらず引き合いが強く
価格も高止まりしており
まだまだウッドショックは続いています。
年内は続くとか、来年のゴールデンウィークまではとか
様々な声が聞かれますが、
ある程度続いてくれれば国産材の流通も変わってくるはずです。
当市場が扱う銘木は、並材とは違う土俵での商いとなりますが、
国産材が売れ、国内の山にお金が循環してゆけば、
銘木に適した丸太も出やすくなります。
これから原木も良くなる秋から冬にかけて、
今まで以上に良材の集荷に努め、
買い方様に喜んでいただける品揃えを目指し、
今後しばらく続くであろう国産材の流れに
当市場もうまく乗れるよう尽力いたします。

中元特別市 8月5日木曜日

令和3年度8月の市は5日木曜日
今年一番の猛暑日に行いました。

春先より始まったウッドショックのあおりを受け、
原木が品薄で価格も高止まりしており
出荷主様は苦労して製品を出して下さいました。
また倉庫を整理して面白い商材も並べて下さいました。

ただここ数カ月好調に売れたのと
お盆休み前で買い方様も在庫をそれほど仕入れられないのか
買い方様はやや少なめ、買い気も薄かったです。
コロナの感染再拡大も多少客足に影響したように思います。

朝一の競りは買い方様が少なく
板類は売りにくかったですが、
値を合わせることで安いなりにも全て売れました。

また通路に寝かしてある幅広の板は
一部指値の高いものを除いてなんとか全量販売しました。

杉赤造作材は、良材の赤身の柱や竿物を中心に
量は少ないですがほぼ全て販売しました。

一方で桧の柱は買い方様の食指が動かず
後売りで対応します。

源平材に関しては、
量はそれほどでもありませんが、
新入荷材の主なところは売っています。

征板建具は半数を販売できました。
桧は出荷主様の後売りの協力もあり
主なところは販売できました。
ただ杉建具に関しては
今月は大口の買い方様も少なく
買い気も弱く競りでの販売に苦戦しました。
こちらも後売りで出荷主様の協力で恰好がついた形です。

磨丸太は4寸から6寸の適寸の柱と
一部の面白い板類が販売できました。

天井板は新入荷の材はほぼ販売できました。

雑木類もやや苦戦するも
買い方様の興味のあるものは値段を合わせて販売できました。

結果として8月お盆休み前で買い方様が少なく、
やや売りにくい一日で目標金額まであと一歩でした。
ウッドショックのあおりで並材の引き合いは強いのですが、
役物は今一つとの声もありました。
ただ当市場に関しましては
春先より引き合が強く好調に推移してきました。
やはりこれまでは安価でいつでも手に入った木材が、
有限な資源だということが
ウッドショックを通じて認識されたのではないでしょうか。

今月はお盆前ということもあり、
出荷量、買い方様、両方が少なめで
販売額ももう一つというところでした。
9月以降、徐々に原木も良くなっていきますので
出荷主様と連携をとって良材を集荷し
買い方様に喜んでいただける商材を集めるよう尽力いたします。

夏季特別市 7月9日金曜日

令和3年7月の市は9日金曜日に行いました。

今年に入って輸入材全般が入りにくくなっていて
代替として国産材も需給が引き締まっており
その影響は銘木材にも及んでいます。
6月の市も良く売れたので元落ち材がなく
7月はほぼ新入荷の材となりました。
ただ一方で原木も入手しずらくなっており
出荷主様はあちこちの原木市で苦労して良材を集めて下さいました。

7月は製材所の皆様、磨丸太業者の皆様との協賛市ということで
良材を目当ての買い方様の登録も多く
期待を持って朝の競りがはじまりました。

一間の板類の出荷はやや少なめでしたが
朝から買い方様が競りに参加して下さり
順調に売れていきました。
値段は先月と変わらずでしたが、
買い方様が多いので競りはスムーズに進みました。
幅広の板も指値の高いもの以外ほぼ売ることができました。

杉赤造作材は量は少なかったですが、
久しぶりにお越しいただいた買い方様を中心に
ほぼ売り切ることができました。

桧の柱は今ひとつ売りにくかったです。

枠材は出荷の半数をさばきました。

今月は並材も出荷していただいて
量は少なかったですが全量を売りました。

征板建具はほぼ新入荷の材だったのですが、
7割近くを販売しました。
桧、スプルースは少し苦戦しましたが、
杉の征板は引き合いが強く
大口の買い方様を中心に終日活気のある競りが行えました。

磨丸太も先月売れたのと協賛市ということで
新入荷の材が多数入っていました。
買い方様も終始競りに参加していただき
値はさほど高くありませんでしたが
通常の月に比べて良く売れました。

天井板も新入荷の材はほぼ販売することができました。

雑木類も主なところは販売しました。

一日を通して買い方様に買い気があり
良い感じで終えることができました。

輸入材の高騰、不足によるウッドショックは
主に国産並材に影響しています。
本来銘木材にはさほど関係ないはずですが、
銘木材に対しても買い方様の引き合いはここ数カ月強いです。

これまで木材はいつでも手に入る
値段も叩けば安くなる
そういう商材でしたが、
ウッドショックでほしい量が手に入らない
値段もどんどん高値を出さないと回ってこないものになりました。
それらが買い方様を刺激して
銘木の需給も引き締めているのだと思います。

恐らく年内は輸入材は高止まりして量も入ってこないと考えられます。
国産材もすぐには供給を増やせませんし、
しばらく需給の引き締まった状態が続くはずです。
国産材を扱う業者にとってはある意味チャンスであり、
この追い風をいかに生かすかでこれからの商売が違ってきます。

当市場は今後も出荷主様と連携し良材の集荷に尽力し
買い方様に喜んでいただける市日を目指します。

青葉まつり 6月11日金曜日

令和3年6月の市は11日金曜日に行いました。

今年は早い梅雨入りでしたが、良い天候に恵まれました。
入荷状況としては、
ここ数カ月材が売れていて元落ちがほとんどなかったのと、
所謂ウッドショックで原木が入手しにくい中で、
出荷主様には頑張って製材していただき
杉桧建具材を中心に良材を入れていただきました。
天井板、柱、枠材、一等材も入荷しており
雑木の板も良材が入りました。
ただ全体の量としてはやや少なめという感じでした。

朝一の一間の板の競りは
まだ買い方様も少なく苦戦しました。
ですが4mの板あたりから買い方様も増え
競りにも活気が出てきて完売しました。
通路に倒してある幅広の板も指値の高いもの以外
順調に売れていきました。

杉赤造作は鴨居を中心に売れました。
ただ和室の化粧材に使うのではなく
建物外部など別の用途のために購入されているようです。
廻縁などの棒物は弱かったです。

柱や枠材、フローリング材もそこそこ良い値で売れました。

建具材に関しては7割強の販売でした。
ほぼ新入荷の材で梅雨時でしたから
苦戦するかと危惧していましたが、
久しぶりの買い方様もお越しいただき
買い気は弱くありませんでした。
杉建具は主なメーカーのものは販ほぼ売できました。
桧建具に関しても指値の高いもの以外は
ほぼ販売することができました。
珍しいところではトチの建具も売れました。

土佐からの天井板も良く売れました。

磨丸太も久しぶりに大口の買いが入りました。

雑木や蔵出しの米桧の柱なども完売しました。

今月は新入荷の商品ばかりで
原木も入手しにくくなっていて量的にはやや少なかったのと
梅雨時期ということで売れ行きを多少心配していたのですが、
思いの外買い気があり単価も上がりました。
単価が上がったことで売り上げは良かったです。
昨年の6月はコロナの影響をモロに受け
お客様も買い気も少なく非常に苦戦しましたから、
今年は昨対比3倍近い売り上げとなりました。

巷ではウッドショックということで材の仕入れにどこも苦労しています。
ただそのせいで国産材に対しての引き合いが強くなり、
直接関係のない我々の扱う銘木にまでその影響が及んでいます。
また新型コロナも緊急事態宣言とワクチン接種が進んだことで
かなり抑えられてきて
商売も通常運転に近づいています。
これまで在庫を抑えていたところも
材の値上がりと今後入手しにくくなるのでは?と
在庫を持つようになり、
一気に需給が締まってきました。

当社としましては
こういう時にこそ買い方様に喜んでいただけるよう
出荷主様と連携をとって材の確保に努め
今後も良材を浜に並べられるよう尽力します。

来月は杉製材所と磨丸太業者の協賛記念市です。
良材が多数出る予定ですので
当日の来社をお待ちしています。

牡丹まつり 5月15日土曜日

令和3年5月の市は
15日土曜日に行いました。

先月の市が良く売れたのと
緊急事態宣言が拡大されるということで、
買い方様が来社を控えられ
売上を多少懸念していましたが、
心配には及びませんでした。
先月の流れを引き継いで
今月も良い結果で終わりました。
前年同月はコロナの影響もあり
売上はあまり良くなかったのですが、
コロナの影響のない
一昨年の数字も超えることができ喜んでいます。
また土曜日の市ということで、
いつもと違う買い方様や新しいお客様もいらっしゃって
競りを盛り上げていただきました。

出荷主様も先月に引き続き
冬場の良い原木の製品を多く出していただいたことも
売上増につながりました。

朝一の一間の板の競りは
やや弱いかな?という感じでしたが、
徐々に競りも盛り上がりました。
4mの板になると競り上がるものもありた。
ただ色の黒いものは多少売りにくかったです。

幅広の板は今月は地元と高知から多数出荷していただきました。
通常よりも競り上がるものが多く、
一部指値の高いものを除いてほぼ全量売り切り、
出荷主様も喜んでおられました。

杉赤身の造作化粧材は鴨居は売れるのですが
廻縁などの棒物は売りにくかったです。

杉源平材も同じく棒物は売りにくいのですが、
鴨居は売れました。

杉の枠材は最近引き合いが強くなってきて
平均単価も上がってきました。

土佐からの天井板もほぼ全量売り切りました。

建具征板は先月かなりうれましたから、
新入荷の材が多かったです。
それでも「奈良の木祭り」の良材を挽いたものを中心に
先月に引き続き良く売れました。
ただ最後の方はさすがに買い方様もお腹がいっぱいで
多少だれた感じでした。

磨丸太に関しては
丸太はなかなか売りにくかったのですが、
新しい買い方様もいて
海布丸太やカエデが売れました。

先月がかなり売れたため5月は多少懸念していましたが、
原木の少ない中で出荷主様は多数良材を出していただき、
今月も良い結果で終えることができました。
もちろん材が良かったことがありますが、
世界的に木材の需給が締まり、
輸入材が本当に入手しにくくなっていて、
その余波が国産材にまで及んでいることも関係していると思います。
これまでのように国産材が安価で手に入るのが難しくなるのではないかと、買い方様
も在庫を持つため買い気が強くなっていました。

我々の扱う銘木はまだウッドショックの影響はそんなにありませんが、それでも業界
全体として原木不足で製品の価格は締まってきています。
当市場としましては
これからも出荷主様と連携して良材を多く集め
市日にお越しいただく買い方様の
良い仕入れをサポートしていきます。

櫻まつり 4月9日金曜日

令和3年4月の市は
9日金曜日に快晴の下、行いました。

年に3月の奈良の木祭り後でしたので
出荷主様は良い原木を多数挽いて下さり
いつにも増して良材が多数出品されました。
コロナの感染が再拡大していて
買い方様の出足への影響を多少危惧していましたが、
良材を仕入れようと多数ご登録いただき
朝から多くの方が来社されていて
期待を持って朝の競りがはじまりました。

朝一の短い板の競りは
やや買い気が薄いかな?という感じでしたが
2mの寸二板に入ると徐々に手が上がりだし
4mの板になるとあちこちから手が出て競り上がるものもあり、
良い感じになってきました。
通路に倒してある幅広の板も
指しの値の高いもの以外は
沢山の買い方様に興味を持っていただき、
順調に競りが進み全量販売しました。

杉赤身の造作化粧材は売りにくかったです。

杉源平材も棒物、鴨居当造作は売りにくかったですが、
新入荷の板類はほぼ販売しました。

土佐からの天井板も競りでは多少残りましたが、
後売りで新入荷材はすべて販売しました。

この日、一番売れたのは建具征板でした。
杉、桧、スプルース等競りにかけたものの8割強を販売し、
過去最高の落札率となりました。
やはり切旬の丸太を挽いた材は
買い方様も求めておられたようで、
事前に良材が多数入ることを買い方様に営業していたことが
良い結果に結びつきました。

磨丸太に関しては
地元の方が五寸の丸太、出節、変木等、
当用買いに終始しました。

雑木板類にもたくさんの買い方様が興味を持ってくださり、
ほぼ全量販売しました。

このように一日を通して非常に良い感じで競りが進みました。
これは
3月の奈良の木祭りの良い丸太からの良材が多数出荷していただいたこと、
来月以降は多少原木の質が落ちること、
コロナで仕入れを控えていたところの在庫が無くなったこと、
輸入材が非常に入りにくくなってきたことなどで、
多くの買い方様が冬場の良材を求めてお越し下さり、
良材と買い方様が上手くかみ合い
最近の4月の市としては一番の売れ行きとなりました。

やはり我々の扱う銘木に関しては木の旬があり、
その旬の良材を求める買い方様が多くいらっしゃることを
改めて感じた市日でした。
銘木は工業製品ではない自然の木を挽いていますから、
一本一本杢目や色合いが違います。
それだけに市場に来て直接自分の目で確かめて仕入れたい、
そういう買い方様がまだまだ沢山いらっしゃいます。

これからもそういう買い方様に喜んでいただけるよう
出荷主様と協力して良材の集荷に努めてまいります。

春季特別市 3月5日金曜日

令和3年3月の市は
5日金曜日に行いました。

京阪神では新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言も解除され、
また日本でもいよいよワクチンの接種がはじまり
世の中も少し明るい雰囲気になってきました。
そのような中で3月の市を開催しました。

朝方は買い方様の数は少なく
販売に苦戦する場面もありましたが、
寸二板に関しては値段を下げて何とか販売しました。
通路に寝かしてある幅広の板は
指値の高いもの以外は販売しました。

杉赤造作に関しては
入荷量も少なかったので主なところは販売しました。

杉源平材に関しても
値段はあまり出ませんでしたが新入荷材の主なところは販売できました。

建具に関しては買い方様が少なく苦戦も予想しましたが、
7割近い落札と思いの外たくさん販売することができました。
樹種も杉桧スプルースとまんべんなく
買い方様に買っていただくことができました。

磨丸太に関しては
展示会を控えた買い方様が板や角ものなどを買われて行かれました。

土佐からの新入荷の天井板は一点を残して販売しました。

雑木の板は指値の高いもの以外、販売できました。

全体としては入荷量も来客数もやや少なかったのですが、
まずまずの結果に終わりました。
コロナの第三波も収束に向かい、またワクチン接種の開始で
徐々に経済も正常化に向かっているようです。
緊急事態宣言で動けなかった買い方様もお越し下さり
そろそろ展示会も再開されるようになり、
そのようなこともあって
買い方様の数のわりに商品が動いたのではないでしょうか。

昨年の3月はコロナの影響が出始め来客数が減り、
それに比例して売り上げも今一つだったのですが、
今年は上記のようにコロナ後を見据えた市日となり
ほぼ一昨年の数字と並んでいます。

ただ一昨年や昨年に比べても売れる商品の内容は変わってきており、
当市場としても買い方様に喜んでいただけるよう
今求められる商材を集荷することの重要性を
あたらめて認識させられています。

来月の市には奈良の木祭りの良材の原木からの製品が並ぶ予定です。
市の出荷が落ち着いたら荷主様をまわって
良材を多く集荷してまいります。
来月も沢山の買い方様の来場をお待ちしております。

立春特別市 2月6日土曜日

令和3年2月の市は
6日土曜日に快晴の下行いました。

1月の市は、雪とコロナの感染拡大で今一つの結果だったため、
今月の市は生樹会、銘友会協賛特別市ということで
早くから出荷主様に良材の出荷をお願いし、
また買い方様にも勧誘を行いました。
首都圏と京阪神で緊急事態宣言が発布されているので、
来社されない買い方様もいらっしゃいましたが、
当日はまずまずのお客様が来社されました。

もちろん今月もコロナ対策を講じて、
競りは昼の休憩を飛ばして朝から一気に行い時間を短縮し、
食堂、休憩場を閉鎖して
感染拡大防止に努めながら開催しました。

朝一の板の競りから買い方様も多く、
また競りにも積極的に参加いただき、
良い雰囲気で始まりました。
寸二板に関しては次々と落ちていき、
一部競り上がるものもありました。
通路に寝かせてある幅広の板に関しても
指値の高いもの以外が順調に売れていきました。

杉赤身に関しては
鴨居を中心に売れました。
廻り縁の引き合いは弱かったです。

源平材は鴨居は元落ち材、新入荷材ともほぼ売れました。
廻り縁に関しても先月の元落ち材は
値段を下げて売ることができました。

征板建具に関しては、
一年でも丸太の一番良い時期で
また生産者との協賛市でしたから、
良材を多数出品していただき
目ぼしいところはほぼ売れました。
桧建具も競りでは一部残りましたが、
後売りで何とか売ることができました。

桧材に関しては、
柱は売りにくかったですが、
枠材に関してはなんとか販売できました。

磨丸太に関しては
銘友会の協賛市で、
出荷主様にも協力いただいたのですが、
買い方様は買うものを決めておられて、
それ以外のものは売りにくかったです。
チャリティ浜は全落できたのですが、
特選浜は一部のものしか売ることができませんでした。

土佐からの新入荷の天井板は良材が多く、
全量販売しました。

雑木の板は、
今月はトチの板が多数出品され、
全量売ることができました。
一部競り上がるものもあり、
目先の変わった商品には
買い方様も興味を示して下さいました。

全体としては、
買い方様も多く買い気もあり、
良い雰囲気で一日を終えることができました。
先月がやや物足りない結果だっただけに、
今月挽回することができて喜んでいます。
ただまだ前年同月に比べてやや数字が劣るので、
なんとか後売りで前年同月超えしたいところです。

やはり市場は
市日に活気ある競りが行われることが大事と
改めて感じました。
買い方様がたくさんいらっしゃると
欲しい商材も重なり競りも自然と盛り上がります。
また出荷主様も、
たくさんの買い方様が競りでつけた値段に対しては
納得していただけます。
これからも買い方様に多くお越しいただけるよう、
良材を多数集めていく所存です。

ただ出荷主様からはここのところ
良い原木があまりないとの声がありました。
細い丸太はあるのだけれど、
建具や化粧を挽く太い丸太が原木市場にあまりないとのことでした。
来月以降、原木不足が少し危惧されます。
当市場は来月も良材を多数出荷していただき
買い方様に満足した仕入れをしていただけるよう努力します。

新春初市 1月12日火曜日

令和3年度初市は12日火曜日に行いました。

新年初市ということで
稼働日数が少ない中出荷主様は良材をできる限り出荷していただきました。
また当社も休日を返上して準備をしておりました。
ただこの日は朝から雪が降り、
首都圏では再び新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が発令され、
それらが客足に響きました。

朝一の競りは買い方様が少なく
出だしの2mの板は売りにくかったですが、
4m寸二板、寸五板は安いなりにも売れていきました。
また通路に寝かしてある幅広の2mの良材の板は
買い方様の関心も高く良い値で売れました。

杉赤造作材、桧造作材は売りにくく
残ってしまいました。

源平材に関しては、
棒物は残っていますが、
主なところは後売りも含めて売っています。

征板建具は半数を競りで販売できました。
出だしは買い方様の集まりが悪かったのですが、
桧建具のあたりから買い方様も集まり何とか格好はつきました。
ですが値段の高いもの、安くても内容の悪いものは残ってしまい
買い方様の仕入れは厳しいものでした。

磨丸太は買い方様が少なく売りにくかったです。
皆さん在庫をお持ちで
動きが悪いため新規の仕入れは控えられています。

天井板は競りでは残りましたが、
後売りで販売できました。

トチや欅など雑木類も主なところは販売できました。

結果として朝からの雪とコロナの影響で
買い方様が少なく、売りにくい一日でした。
沢山買われる方も何人かいらっしゃいましたが、
競りに参加される方が少ないとどうしても価格も上がらず
売れ方もおとなしくなってしまいます。
折角秋からの良い原木を挽いた商品でしたから
残念な結果に終わりました。

コロナウイルスは風邪の一種ですから、
どうしても冬場は強くなります。
今年に入ってそれが顕著に出た形で、
商売にも大きく影響が出ています。
近畿でも京阪神では緊急事態宣言が出るようで、
これから一カ月は厳しい状況が続くと思われます。
ですが、2月末にはワクチンの接種が始まるそうですし、
3月になれば気温も上がり、
それに比例してコロナもおとなしくなるはずです。

来月の市は、コロナの状況に応じての判断となりますが、
出来る限り県産材と銘木の流通を止めることのないよう努めます。

本年も菅生銘木市場をよろしくお願いします。

歳末納市 12月11日金曜日

令和2年度12月の市は11日金曜日に行いました。
先月の開設記念市が非常に良く売れたたため、
今月はどうなるかと多少心配していました。
社員にも「先月良く売れたからと喜んでいても
今月売れなければ、単なる需要の先食いに終わる。
今月売れて初めて本当に喜べる。」
と檄を飛ばしての市日でした。

朝方はお客様は少なく、
板の競りの振り始めは少し売りにくかったです。
ですが4mの寸二板になると競りも熱を帯びてきました。
ただやはりお客様が先月より少ないので
値段は思ったほど伸びませんでした。
通路に倒してある幅広の板は
土佐からのものはなかったのですが、
地元のものはほぼ売ることができました。

杉赤造作材は主だったところは売りましたが、
梱包モノは残りました。

源平材も新入荷のものはだいたい売りました。

雑木類は安いながらも売り切りました。

征板建具に関しては今月は桧材が良く売れました。
一部かなり高値に競り上がるものもあり盛況でした。
杉材建具に関しては少し苦戦しました。
中間どころはある程度売れていくのですが、
上質のものと、安いものが残ってしまいました。
価格の高いもの、品質の悪いものは残る傾向があり、
手ごろな価格で品質の良いものしか興味を持っていただけませんでした。

磨丸太に関しては、一部の細い丸太、出節、変木が売れた程度でした。

結果的には昨年の数字に少し届かないくらいの売上となりました。
まずまずの結果に一安心しています。
お客様の数は先月よりも少なかったのですが、
大口の問屋さんが数軒お越しになっており、
この方たちに沢山買っていただきました。
ただ買い方様が少ないと、
どうしても単価が安くなりがちで
全体に先月よりも安い感じでした。

今年は春先よりコロナの影響を受け、
商売のやり難い年でした。
感染拡大防止、お客様や社員の健康を最優先にしながら、
業務を何とか続けました。
特に4月5月の非常事態宣言の間は非常に気を遣いましたし、
夏場はその影響で売上も落ち込みました。
ただ秋口以降、かなり盛り返してきました。

今月もコロナ第3波の中での市日でしたが、
完全拡大防止に努め、いろいろと制約はありましたが、
お客様のご理解ご協力もあり無事市を開くことができました。

今年も残り2週間余りとなりました。
今日からは昨日お買い上げいただいた商品を安全に出荷し、
また元落ちした商品の後売りや流通売りに精を出し、
良い年の瀬を迎えられるよう精進します。

本年も一年間ありがとうございました。
来年も菅生銘木市場をよろしくお願いします。

開設44周年 謝恩市 11月14日土曜日

令和2年度11月の開設44周年記念市は
14日土曜日に行いました。
朝から快晴で天候にも恵まれ、
多くのお客様に来ていただきました。
コロナ第3波といわれている中で客足を多少心配していましたが、
出荷主様が周年記念市ということでたくさんの良材を出していただき、
それに呼応するように買い方様も多数お越しいただきました。

朝の振り出しから買い方様が多く競りに参加され、
良い感じでスタートしました。
4mの寸二板ははたくさんの手が出て盛り上がりました。
通路に倒してある幅広の板も一部指値の高いものを除き
ほぼ売ることができました。

杉赤造作材は原木も良くなり主だったところは売りました。

源平材も主なもの売りました。

買い方様が多かったせいで梱包モノも良く売れ、
売上に寄与してくれました。

土佐の天井板も引き合いがあり、
新入荷のものはほぼ売りつくしました。

征板建具に関しては今月は買い方様も多く
杉材に関しては良く売れました。
完売するメーカーも5社あり、喜んでおられました。
桧建具も出荷量が多く多少危惧しておりましたが、
よく売れました。

磨丸太に関しても今月は銘友会と協賛しており、
いつもより多くの買い方様に競りに参加していただき、
普段より多く売ることができました。
チャリティ浜に関しては完売することができました。

雑木広葉樹の板も、
一部の指値の高いものを残しほぼ売り切りました。

このように今月の市は非常に活気あふれるものとなり、
前年同月よりも、
また目標数値よりも大きく上回って売り上げすることができ、
周年記念市に相応しい良い市日となりました。

これもひとえに当日足を運んでいただいた買い方様、
そして周年記念市に合わせて
良材を多数出品いただいた出荷主様のお陰と感謝しております。

当市場は自社で商材を製材しておりませんので、
どれだけ出荷主様に商材を出していただけるかで
売上が大きく違ってきます。
またいくら荷物が入っても買い方様に買っていただかないことには
売上ができないので、
市日当日には多くの買い方様にお越しいただかなければなりません。
今月は商品と買い方様が上手くかみ合い、良い一日となりました。

競りが成立しない市場も多くなってきたということをよく耳にします。
当市場はこれからも多くの商材を集め、
多くの買い方様にお越しいただき、
活気ある競りが行われる市日を目指して精進してまいります。

紅葉まつり 10月8日木曜日

令和2年度10月の市は8日木曜日に行いました。
台風が近づき雨模様でしたが、
予定より多くのお客様に来ていただきました。
珍しい買い方様にも何人かお越しいただき、
多少動きが出てきたように感じます。
ただまだ夏の原木ということもあり、
入荷量が少なく期待にお応えしきれなかったのが残念でした。

朝の振り出しは客足も少なかったのですが、
4mの寸二板あたりから買い方さんも増え
一部の商材はたくさん手が出て競り上がりました。
通路に倒してある幅広の板も良材には多くの手が出て
ほぼ売れていきました。

杉赤造作は入荷量も少なめで主だったところは売りました。

源平材も鴨居はほぼ売りましたが、
イレギュラーな寸法のものは残りました。
廻り縁などの棒物は相変わらず売りにくかったです。

土佐の天井板は思ったよりも引き合いがあり、
新入荷のものはほぼ売れました。

征板建具に関しては今月は大口の問屋様がおらず
杉材に関しては苦戦しました。
一方で桧建具は引き合いが強く後売りもあり
ほぼ売ることができました。
スプルース建具は半数ほど売ることができました。

今月は普段来られない買い方様が競りに参加され、
それもありタモのセット売り、桧の柱、梱包物、フローリング等
通常あまり引き合いのない商材を売ることができました。

全体としては原木不足で入荷量が少なく
悪天候の中来ていただいた買い方様の期待に
十分お答えできなかったことが悔やまれました。

また商品に興味を示していただいても
価格と品質が乖離していると見送られることが多々あり、
その辺りは厳しい現状を感じます。
原木不足で販売単価が下がりにくいので
それらは売りにくかったです。

日本で新型コロナウイルスが広がってから半年が過ぎ、
その特性や治療法もかなりわかってきました。
政府も先月からは「go to キャンペーン」で
コロナと共存しながらいかに経済を動かしていくかに注力しています。

これまでは売れない理由をコロナのせいにできましたが、
これからはコロナ下でもいかに商売をやっていくかが大事になります。
当社としましてもコロナ感染拡大防止に努めながら、
出荷主様と売れ筋の商材や価格の情報を密にやり取りし
買い方様に満足していただける品揃えを目指して尽力していきます。

来月は市場開設44周年記念市です。
コロナに負けない活気ある競りのある市日を目指し
集荷集客に努め営業活動してまいります。

秋季特別市 9月4日金曜日

令和2年度9月の市は4日金曜日に行いました。
新型コロナウイルスの第2波も収まりつつありますが、
まだ買い方様は出張を控えられている傾向のようです。
特に地方でそれが顕著で、
万が一感染した場合、まわりに対する影響を危惧されているようでした。

そのような状況ですが、
出荷主様は少ない原木を仕入れて良材を出荷してくださいました。

朝一の出だしの短い板は、
買い方様も少なく買い気もあまりありませんでした。
ただ立てかけてある寸二板になると買い方様も集まりだしてきて
徐々に買い気も出てきました。
通路に寝かしている幅広の板に関しては、
良材はそれなりの値段で売れましたが、
悪い材は見送られました。

杉赤造作材に関しては入荷量は少ないのですが、
引き合いは結構あり
新しく入った材はほぼ売れました。
一部長いものは残っています。

源平材も新入荷した材はまずまずといったところです。
ただこちらも4m物と棒物は弱かったです。

原木の出材が非常に少なくなっている中で
出荷主様が頑張って挽いて下さった
征板建具は6割程度競りで販売できました。
今月は杉材が強く、良材は一部競り上がりました。
それに比べて桧材建具はまずまずでした。
スプルースについても今月は良い丸太を挽いた建具があり、
これに関してはかなり競り上がり
これまでの最高価格で競り落とされました。

磨丸太は競りでは買い方様が少なかったですが、
出節や価格の安い細い丸太は販売できました。

先月ひと月飛んだ土佐からの天井板はそれなりに販売できました。

雑木類も良い商材に関しては適正な価格で売れました。
悪い商材に関しては手が出ず見送られました。

8月が非常に厳しい結果に終わっていたのですが、
今月はまだ客足は戻っていませんが
相対的には買い気がありました。
ただ原木不足が深刻で出荷量が少なく
それに伴い売り上げも伸びませんでした。

今後の課題としては
折角原木の良くなる季節なので
できるだけ集荷に努め良材をたくさん浜に並べるべく努めます。
またここのところ入荷の少ない蔵出し品に関しても
積極的に集荷していきます。
やはり面白い商材があると買い方様も喜んでいただけますし、
そうすることによって既製品の売上にも繋がっていきます。

市場と名乗っている以上
市日に活気のある競りが行われ、
出荷主様も買い方様も笑顔で取引できる
そんな市場であることを常に考えています。
そのためにも良材、魅力のある材を集荷し、
そして市日にはたくさんの買い方様にお越しいただけるよう
集荷集客に努めてまいります。

中元特別市 8月4日火曜日

令和2年度8月の市は4日火曜日に行いました。
日本で新型コロナウイルスの感染者が再び増えてきましたが、
これまで通り感染拡大防止に努めながら市を開催しました。

猛暑日の予報がでるほどの好天の中
朝の競りをスタートしました。
出だしの立ててある寸二寸五板では当初買い方様も少なかったです。
ただ喰いつきは悪くなく次々と指値が入り
一部は先月よりも値段がでました。
今月は倒しの幅広の板は入荷が少なかったのですが
手ごろな値段のものは売れました。

杉赤、源平材は新入荷の材はほぼ売れました。
ただ先月からの元落ち材に関しては
買い方様の食指はあまり動きませんでした。
売りにくい時期なので、
良い商品と悪いものとの差が大きくなっています。

征板建具は販売できたのは4割程度でした。
桧の建具は出荷主様の協力もあり7割程度の販売でした。
建具に関しては九州からの大口の問屋様2軒が頑張って下さり
売りに貢献していただきました。
杉建具に関しては乾いた材はある程度売れましたが、
在庫管理の難しい時期なので挽いてすぐの材は敬遠されました。

雑木の板類は安いものはある程度売れますが、
値段の張るものは売りにくかったです。

磨丸太は先月良く売れた反動と
売れ筋の商品の補充があまりできなかったので
競りへの参加者が少なく売りにくかったです。

全体的に最近の原木が少なく
出荷量もそれに比例して物足りないものでした。
また買い方様もコロナ感染者が増加傾向なので
警戒されて来られない方が多かったです。

そんな中、来てくださった買い方様には本当に感謝しています。
またコロナや水害でこの夏も普通に商売できないところもある中で、
このように普段通り仕事ができることは本当にありがたいことです。

全国的に原木が少なめで地元の原木市場にも
遠方からわざわざ仕入れに来られているそうです。
そのような中で一生懸命頑張って製品を挽いてくれている出荷主様のためにも
また奈良県産材、銘木の流通のためにも
良い一層集荷に努め買い方様に喜んでいただける市場を目指します。

コロナに関してはまだ予断を許せませんが、
感染拡大防止と経済のバランスを取りながら日々商いを行います。

夏季特別市 7月9日木曜日

令和2年度7月の市は9日木曜日に行いました。
日本各地を豪雨が襲い
お客様の出足を懸念していましたが、
製材所様、磨丸太業者様との協賛市ということで
朝から多くのお客様に来ていただきました。
原木が少ない中で、
製材所様もできる限り多くの材を挽いてくださり、
またストックされているものも出品されました。
磨丸太業者様も記念市ということで、
珍しい丸太を多く出して下さいました。

もちろん今月もコロナ感染拡大防止に努め、
競り子以外の社員にはマスクの着用を義務付け、
お客様にもマスク着用をお願いし、
競り子もマウスガードをつけて競りを行いました。

前述したように、
出だしから多くの買い方様にお越しいただきました。
2m3m4mの板は喰いつきが良く、
先月よりも1,2割高い値段で落とされていきました。
通路に寝かした幅広の板は、
多少値段が安かったですが目ぼしいところは売っています。

杉赤身は多くの買い方様についていただき、
順調に売れていきました。
出材も少ないこともあり値段も悪くありませんでした。

杉源平材も競りの参加者が多く
鴨居、廻り縁を中心にほぼ販売しました。

征板建具は半数程度販売できました。
中でも桧の建具は
出荷主様が今月は売る気で臨んでくださったので、
一つを残しで売り切りました。
先月の売れ行きが良くなかったので
多くの材を買っていただきありがたかったです。

磨丸太は出荷主様の銘友会協賛市ということもあり、
特選浜では珍しいものが多数あり、
買い方様も多くついていただきました。
売り切り浜、チャリティ浜も盛況でした。

土佐からの天井板は多少残りましたが、
目ぼしいところは販売しました。
ここ数カ月では一番手応えがありました。

蔵出し品に関しては、
数量は少なかったですが完売しました。

6月の市日は非常事態宣言も解除され
多くの来場者を期待していたのですが、
結果としてあまりよくありませんでした。
コロナの影響が実体経済にも出始めたのか
市場の冷え込みを懸念していましたが、
今月は記念市ということもあって
多くのお客様に来場していただき盛況におわりました。
悪天候にも関わらず九州や関東からもご足労いただき、
本当にありがたかったです。

ただ今月はまずまずでしたが、
最近の悪天候で原木も出にくくなっています。
来月もできるだけ多くの材を出品していただけるよう集荷に努め、
お越しいただいた買い方様に満足していただけるよう努めます。

青葉まつり 6月11日木曜日

令和2年度6月の市は11日木曜日に行いました。
岐阜銘協の市日と重なったため、
一日日程を前倒しにしての開催でした。
新型コロナウイルスによる非常時代宣言が解除され、
買い方様も増えるかと思っていたのですが、
残念ながら来客数は少なかったです。

出だしの板は今月は2mはなく4mの板からだったのですが、
買い気があまりなく安いところは売れましたが、
高いところは競りでは売れず、
後売りで何とか販売しました。
寝かしている幅広の板も
なかなか手が出ず苦戦しました。

杉赤材に関しては鴨居は売れましたが、
廻り縁などの棒物は厳しかったです。

源平材は新入荷した材はまずまずといったところです。
ただこちらも棒物は弱かったです。

征板建具は販売できたのは3割程度でした。
振り出しの桧材建具はまずまずだったのですが、
それからは杉、桧とも当用買いに終始しました。
地方の問屋筋がまだコロナの影響で
出張を自粛していた影響がまともにありました。
建具屋さんも頑張って下さったのですが、
必要なものの仕入れだけでした。

磨丸太は競りでは買い方様が少なかったですが、
後売りで何とか対応しました。

土佐からの天井板は後売りで値段を合わせて
なんとか入荷材を販売しました。

今月もコロナ感染拡大防止に努めながらの市でしたが、
非常に厳しい結果に終わりました。
出荷量が少なかったこと、
蔵出し品がなかったこと、
まだ出張自粛している会社があること、
経済の先行きが見えないことで在庫をしないことなどが、
その要因と考えられます。

ただ今後は出張も増えてくると思われます。
ここ数カ月仕入れをストップしていたところもありますから、
そういうところは買い気も強いはずです。
加えて来月は出荷主様との協賛特別市ですから、
沢山の良材を集荷し、
またできるだけ多くの買い方様にもお越しいただき
活気のある市日にしたいです。

牡丹まつり 5月14日木曜日

令和2年度5月の市は14日木曜日に行いました。
新型コロナウイルスによる全国での非常事態宣言の中、
感染拡大防止に最大限配慮しての市日となりました。
全国的に自粛の効果もかなりあり
奈良県での日々の感染者数が非常に少ないことや
この日の夕方には全国39県で宣言解除となることも
開催を判断した理由です。

もちろんマスク着用、手洗い消毒を義務化し、
個々人の距離も十分とってもらうようにお願いしました。
今月も競りの時間を大幅に短縮し、
人の集まる食堂と休憩室は閉鎖して、
食事は弁当を配布しました。

快晴で爽やかな気候の中、競りをスタートしました。
出だしの短い板では買い方様も少なく多少手間取りました。
ただ3m4mの寸二板になると徐々に買い方様も集まり、
指値通りに売れるものや競り上がるものもありました。
浜に倒してある幅広の板は
指値の高いもの以外ほぼ販売できました。

杉赤、源平材はまずまずといったところです。
先月よりも買い方様が多く、
雰囲気も悪くなかったです。
競りではあまり売れなかったものも、
出荷主様にも協力してもらい
後売り付け売りで対応しました。

征板建具は半数近くが販売できました。
大口の問屋筋が移動制限でお越しに来れない中で
地元の建具屋様が中心となって良材を買っていただきました。

蔵出し品は出材は少なかったのですが、
全量を販売しましたし、
雑木の板類もほぼ売りました。

磨丸太は珍しい買い方様も参加され、
先月よりは雰囲気は良かったです。

土佐からの天井板は競りでは売れ残るものもありましたが、
出荷主様の協力もあり、
後売りでほぼ全量販売できました。

全体的な出荷量はこのような時期なので
やや少なめでした。
ですが来客数は先月よりも多く
雰囲気もまずまずでした。

出荷主様からは全国的に自粛ムードの中で、
市を開催してくれてありがたいという声を、
何度か聞かせてもらいました。
当社としましても、
一番に優先することはお客様と社員の安全であります。
ですが一方で市を開かないことは、
出荷主様のひと月の売上の大半を奪うことにもなりかねず、
なんとかそれは避けたいとの思いもあります。
それを社員もお客様も十分理解して、
関係者全てが配慮しながらの市日となりました。

自粛効果と気候も手伝ってか
コロナもかなり沈静化してきました。
ただこれでコロナがなくなるわけではなく、
これからも感染拡大防止に努めながら
商売とのバランスをとって
奈良県産材と銘木の流れを絶やさないよう
尽力したいと考えております。

櫻まつり 4月10日金曜日

令和2年度4月の市は10日金曜日に行いました。
8日に関東4都県と大阪兵庫、そして福岡に非常事態宣言が出され、
今月も最後まで開催するかどうか判断には苦慮しました。
ですがまだ奈良県南部の感染者数が非常に少ないことや
特定少数の業者だけの競りであること、
屋根はありますが風通しの良い開かれた空間であること、
いつ収束するか見通せない状況で、
なんとか出荷主様に販売の場を提供できないかと
感染拡大防止に最大限配慮して開催することにしました。

競り子以外の社員、お客様には必ずマスクを着用してもらいました。
個々の距離も十分とってもらうよう何度もアナウンスしてお願いしました。
競りの時間も大幅に短縮し、元落ちしたものは後売りで対応しました。
また倉庫のすべてのシャッターを開けて、
大型扇風機を数台回して換気に努めました。
人の集まる食堂と休憩室は閉鎖して、代わりに通路に間隔をあけて椅子を並べました。
食事は弁当を配布し、各自持ち帰っていただきました。
ドアノブや手すりなど、不特定多数の方が触れる場所は
何度も消毒清掃を行いました。

空気は冷たいですがお天気に恵まれ朝の競りをスタートしました。
朝方から思っていたよりはお客様も多かったのですが、
出だしの短い板は苦戦しました。
3m4mの板でも売りにくい状態でした。
皆さん様子見という感じで、
値段を落とさないとなかなか喰いついていただけませんでした。

杉赤、源平材など普段は主力の材は苦戦しました。
一部競り上がるものもありましたが、
ほとんどが当用買いに終わりました。

征板建具は販売できたのは4割ほどでしたが、
3月よりも多く販売できました。
競りはスピード重視でどんどん流しましたから、
後売り付け売りで対応しました。
出荷主様にも積極的に販売に協力していただきました。

磨丸太は先月よりも競りへの参加者が多く、
それなりに販売できました。

土佐からの天井板は競りでは元落ちするものもありましたが、
出荷主様に販売と価格で協力していただき、
後売りで何とか全量販売できました。

今月は蔵出し品の競りを行い、
こちらは売り切りということで全量販売できました。

今月も時間を短縮した競りではありましたが、
社員も自覚を持って仕事にあたってくれて、
また出荷主様も協力してくださり、
なんとか無事に市日を終えることができました。

出荷量はこんな時期ではありましたが先月より多めで、
これは将来の不透明感から
できるだけ今のうちに販売しようとされたのだと思います。
出荷主様からは売る機会を作ってくれたと市日開催を喜んでいただけました。

非常事態宣言によって
来られない遠方の買い方様もいらっしゃいましたが、
来客数は当初予定より多く
これは地元木材関係者の情報交換という意味合いが大きかったと思います。
ですから買い気はあまりなく皆様様子見、当用買いに終始しました。

日々状況が変化する中で不透明感は増していますが、
当市場はこれからも奈良県産材と銘木の流通に寄与すべく
今できることに精一杯取り組んでまいります。

春季特別市 3月13日金曜日

令和2年度3月の市は13日金曜日に行いました。
日本はもちろん、世界的に新型コロナウイルスの流行の中でしたので、
最後まで開催するかどうか判断には苦慮しました。
ですが奈良県南部の感染者数が非常に少ないことや
これからの経済情勢が見通せない中で
出荷主様の販売の機会を何とか確保すべきとの考えで
感染拡大防止に最大限配慮して開催することにしました。

競り子以外の社員、お客様には必ずマスクを着用してもらい、
個々人の距離も十分とってもらうようにお願いしました。
競りの時間も短縮して、できるだけ人の集まる時間を少なくしました。
また倉庫のすべてのシャッターを開けて、
大型扇風機を数台回して換気に努めました。
人の集まる食堂と休憩室は閉鎖して、
食事は弁当を配布し、各自持ち帰っていただきました。

幸いにお天気には恵まれ朝の競りをスタートしました。
出だしの短い板では買い方様も少なかったです。
ただ3m4mの板になると徐々にお客様も集まり、
競りらしくなりました。
浜に倒してある幅広の板は
当初買い気は少なかったのですが、
後売り、付け売りで指値の高いもの以外は販売できました。

杉赤、源平材はまずまずといったところです。
源平材は一部競り上がるものもありました。

征板建具は販売できたのは4割程度でした。
当初は桧建具の方が買い気があると思っていましたが、
フタを開けてみると苦戦しました。
競りではあまり売れず、
出荷主様にも協力してもらい
後売り付け売りで対応しました。

雑木の板類は安いながらも全量を売りました。

磨丸太は競りへの参加者が少なく
売りにくかったです。

土佐からの天井板は普段より量が多かったのですが、
出荷主様の協力もあり、
主なところは販売できました。

蔵出し品に関しては、
今月は時間短縮のため競りは行いませんでした。

このように普段ではない形での市日でしたが、
お客様のご理解もあり、
また社員も現状と自分の役割をよく理解し動いてくれたので、
混乱もなく一日を終えることができました。

出荷量はこんな時期ではありましたが前月並みで、
これは当市場への期待の表れだったと思います。
さすがに普段よりはお客様は若干少なかったですが、
それでも関東や九州など遠方から
わざわざお越し下さる買い方様が複数いらっしゃり
当社社員はもちろん、
出荷主様達も来ていただいたことに大変喜んでおられました。

お客様からは良くコロナ対策ができていて
安心して競りに参加できたという声もあり
それはありがたかったです。
また出荷主様にも今月も売り上げができて安心したと
おっしゃっていただきました。

正しくコロナを怖がりながらの市日でしたが、
無事一日を終えられて喜んでいます。
これは私だけでなく、社員やお客様も共通の感情だと思います。
市に集まるのは、
もちろんそれぞれが自分のため、自社のためですが、
今回はそれ以上にこのような通常ではない時期にでも、
普段に近い形で仕事ができることへの感謝と、
同じ場所に同じ目的で集まった人たちが
お互いに勇気づけ合うことができたからだと思います。

コロナに関してはまだまだ予断を許せませんが、
今後もできる限り県産材銘木の流通に寄与できるよう尽力いたします。

立春特別市 2月8日土曜日

令和2年2月の市は2月8日土曜日に行いました。
杉製材所の生樹会、磨丸太の銘友会協賛市ということで、
旬の材が多数出荷されました。
新型コロナウイルスの流行で客足を多少危惧しておりましたが、
早朝より多くのお客様に来ていただきました。

この日は朝一の板の振出しから調子よく手が出まして、
良い感じで競りが始まりました。
2m4mの板も買い気が強く、
一部競り上がるものもあり順調に販売できました。

通路に倒してある幅広の板も指値の高いものを除いて
新入荷の材はほぼ販売できました。

杉赤化粧材は、欲しいものにはどんどん手がでました。
一方で要らないものは全く手が出ないと両極端でした。
中間どころは出荷主様となんとか値段の折り合いをつけて販売しました。

杉源平材はいつもより多くの買い方様が競りに参加され、
ほぼ売りたいところは売りました。
数か月滞留していた細い棒物の廻り縁も
値段を多少下げて販売することができました。

征板建具は7割を販売しました。
先月今一つだった桧建具も今月はほぼ売り切りました。
スプルースの建具も複数の買い方様が競りに参加され
だんだんと商品として定着してきた感じです。
大口の問屋さんと地元の建具屋さんがうまくかみ合い、
良い競りとなりました。

天井板は土佐からの新入荷が多く多少心配していましたが、
フタを開けてみると買い気が強く
ほぼ全量販売しました。

磨丸太は銘友会協賛の特選浜、売り切り浜は
出荷主様の協力もあり良い感じで販売できました。

買い方様が多かったこともあり
表に並べた雑木の板類もうまく販売できました。

最後に競った岡山からの蔵出し品は人気が高く
思わぬ高値で売れるものもいくつかあり、
買い方様はもちろん出荷主様にも喜んでいただけると思います。

以上のように2月の市日は盛況のうちに終わりました。
1月の初競りが期待外れだっただけに
2月に挽回できたことで一安心です。

1月に仕入れを控えられた買い方様の在庫がはけたことと、
土曜日の市ということで
いつもと違う買い方様が来られ常連様とうまくかみ合ったことなど
様々な要因が重なった結果です。

出荷主様は当市場に期待して荷物を出して下さいます。
また買い方様は良い商材を求めて、
わざわざ遠いところを時間もお金もかけて当市場に足を運んでくださいます。
そういうお客様の期待が込められた市日ですから、
当市場もそれに応えるべく
良材を多数集めて、
買い方様にも多数来ていただけるよう努めております。

来月も買い方様にも出荷主様にも
喜んでいただける市になるよう頑張ります。

新春初市 1月10日金曜日

令和2年最初の市は1月10日金曜日に
快晴の下、行いました。
12月の市でかなり売れましたので
入荷量を心配していたのですが、
出荷主様が年末年始頑張って挽いて下さって
まずまずの品揃えとなりました。

朝一の板の競りは買い方様が少なく
1m2mの短い板を売るのは苦労しました。
寸二板になってからは買い方様も増え、
目当ての商品が重なると競り上がるものもありました。

幅広の板は指値の高いもの以外は
なんとか値段の折り合いをつけて売っていきました。
今回は土佐からかなり太い原木を挽いた幅広の珍しい板も出ていて
これはそれなりの値段で売れました。

杉赤に関しては
鴨居、廻り縁は多少引き合いが強かったです。
杉赤の柱は弱く、
枠材はなんとか値段を落として売っていきました。

源平材は鴨居はほぼ売れましたが、
廻り縁はあまり引き合いがありませんでした。
枠材に関しては当用買いで
それも値段の合うものだけでした。

征板建具に関しては、
先月良く売れたので新入荷したものが多く、
重たいものが目立ちました。
杉征板は良いもの、安いものは引き合いがありましたが、
中間どころが非常に売りにくかったです。
安いものでも内容の悪いものはうれず、
値段を合わせるのに苦労しました。
先月良く売れた桧建具は買い方様が少なく、
多くが元落ちしました。
スプルースは何人か買い方様がついてくれて、
幾分捌けました。
建具に関しては今月は問屋筋が来られなかったのが痛かったです。

磨丸太に関しては
地元の買い方様の当用買いに終わりました。

土佐からの天井板は良材が多く、
引き合いが強く一部競り上がるものもありました。

雑木の板は山売りのものは何とか完売しました。
指値の高くないものも、
なんとか値段を合わせて買っていただきました。

全体として初市は非常に売りにくかったです。
12月にかなり売れたので
買い方様もまだ手元に商材があったことや
仕事始めの週というのも多少影響したのか
来客数が少なく苦戦しました。

元落ちした商品も多いので
市日に来られなかった買い方様に後売りで販売し
なんとか売り上げを上乗せします。

来月は杉製材所の集まりである生樹会の協賛市です。
冬場の良い丸太を挽いた良材が多数出てきます。
できるだけ多くの買い方様に来ていただき
積極的に販売して今月の落ち込みを挽回すべく努力します。

歳末納市 12月6日金曜日

令和元年12月の市は6日金曜日に行いました。

朝一番の2mの板類の競りは
買い方様がまだ少なく出足は多少売りにくかったのですが、
3m4mの板の競りのころには買い方様も揃い
売りやすくなりました。
地元の幅広の板は売れましたが、
土佐からのものは指値が高く、
買い方様との折り合いがつかず
あまり売ることができませんでした。

杉赤造作に関しては、
買い方様に合わせることで売ることができました。

杉源平材は寸二の板が多数入り、
これは良い感じで売れました。
他の商材も値段を多少下げることで
売ることができました。

征板建具は今月は大口の買い方様がそろい、
また秋の原木で商材も良くなり
約8割を売ることができました。
一部値段の安いものもありましたが、
出荷主様にも値段を歩み寄っていただき、
その甲斐あって多数販売することができました。

土佐からの天井板は
赤身、源平はほぼ売れました。
先月入荷の征板の天井板も
今月は売り切ることができました。

磨丸太に関しては
数人の買い方様が競りを覗きに来ましたが、
あまり商いはできませんでした。

市日全体を総括しますと
昨年を上回るまずまずの結果でした。
先月の記念市が今一つだったので
取り返すことが出来て安堵しています。
今月は大口の買い方様が揃ったおかげで、
征板建具を中心に終日活況でした。
もう少し材があれば売り上げもさらに伸ばせたと思います。

また今月はこれといった蔵出し品がなく、
その点も売り上げを伸ばしきれなかった要因です。
蔵出し品は生産されているものではないので、
売り切ってしまうと無くなります。
ですから絶えずアンテナを張って集荷に努めなければなりません。

やはり良材を集めることが集客、売り上げにつながり、
また買い方様が多いところには良い材が集まります。
今後も出荷主様と連絡を密にして
買い方様に喜んでいただける良材を集め
そして市日には多数の買い方様が
喜んで来ていただけるよう努力します。

本年の市はこれで終了しました。
一年を通じて厳しい環境でしたが、
社員の頑張りで県産材、銘木の流通に
貢献できたのではないかと思っています。

来年も菅生銘木市場をよろしくお願いします。

開設43周年 謝恩市 11月9日土曜日

令和元年11月開設43周年記念市は
9日土曜日に快晴の下行いました。

43年間、奈良県産材を中心に銘木市場を続けてこられたのも、
毎月ご多忙にも関わらず遠方よりお越し下さる買い方様、
良材を挽いて出品してくださる出荷主様、
そして日々頑張ってくれている社員のみんなの頑張りのお陰と
感謝しています。

朝一の板類は出足は多少売りにくかったのですが、
幅の狭い板の競りのころには買い方様も揃い
それなりに売れていきました。
地元の幅広の板も単価の安いものは売れましたが、
土佐からの指値の高いものは良材だったのですが
売りにくかったです。

杉赤造作に関しては、
競りに参加する買い方様が少なく
買い気も薄かったです。

杉源平材は、寸二の鴨居はそれなりに売れましたが、
寸五、二尺の鴨居は残りました。
棒物は相変わらず売りにくかったです。

征板建具は約半分の売れでした。
原木も良くなり、出荷量もそこそこあっただけに
残念でした。

土佐からの天井板は
赤身、源平の新入荷のものはすべて売れました。
征板の天井板も入っていたのですが、
これは値段の折り合いがつかず売ることができませんでした。

蔵出し品は完売しました。
今回が最後となった欄間は
記念市に合わせて良材が多く出され
値段が競り上がりました。
腰板等も次々と売れていきました。

磨丸太も出荷主様の会である銘友会協賛ということで、
特選浜、売り切り浜を中心に買い方様が多く競りに加わり
単価は安いながらも売れていきました。
人口絞丸太も出荷主様が売る気でいたので、
上手くさばけることができました。

ただ市日全体を通じると
個々の商材では健闘するものもあったものの、
また土曜日の記念市ということで
いつもと違う買い方様も何軒かいらっしゃっていたのですが、
周年記念市にしては来客数も売り上げも
イマイチ伸びませんでした。

やはり消費増税後の影響が多少あるようです。
買い方様は皆さん在庫もそこそこお持ちのようで、
ピンポイントで必要なものを仕入れるだけで、
広がりはあまりありませんでした。

周年記念市ということで
良材を頑張って出していただいた出荷主様には
期待を裏切る結果となったことを申し訳なく思っています。

厳しい結果は結果として真摯に受け止め
もっと当市場でできることがなかったか、
またこれからどうすれば良いのか、
それらを考えながら今日からの商いに活かしていきます。

来月は本年度最後の市です。
良い結果をご報告できるよう精進いたします。

秋季特別市 9月6日金曜日

令和元年9月の市は6日金曜日に行いました。
残暑が厳しい中、
朝から多くのお客様に来ていただきました。

朝一はいつものように板から競り始めました。
出荷量が非常に多く多少売れ行きを新倍していましたが、
買い方様が多く順調に販売できました。
一部単価の高い幅広のもの以外、
ほぼ販売しました。

杉赤造作は、集荷量が少なめだったこともあり、
単価を下げれば販売することができました。

源平材は鴨居関係はほぼ販売しました。
棒物は毎回売りにくいのですが、
今回は特定のメーカーのものは完売しました。

征板建具に関しても、
桧、スプルースの建具はほぼ完売しました。
杉建具も夏場の丸太にしては喰いつきが良く、
主なところは販売できました。

天井板に関しても先月、先々月に続いて
順調に販売できました。

磨丸太は地元以外の買い方様もいたのですが、
当用買いに終わりました。

蔵出し品は今月も完売しました。

全体的に買い方様の買い気があり、
夏場の丸太にしては良く売れた一日でした。
昨年、一昨年の数字を超えることができ、
売りにくい環境の中で8月に続いて盛況でした。
来月から上がる消費税を見越した動きが
多少はあったように思います。

これで夏場の丸太の商品が上手く販売できましたので、
来月以降は旬の丸太を挽いた商品が浜に並びます。
次月も活気のある競りが行えるよう
買い方様に喜んでもらえる商品を集めるよう努めます。

中元特別市 8月3日土曜日

令和元年6月の市は3日土曜日に猛暑の中行いました。

連日の猛暑で客足を心配していたのですが、
最終的には50名近くの買い方様が足を運んでくださり、
これは昨年の5割増しの来客で
8月としてはたくさんのお客様に来ていただけました。
来客数は多くありがたかったのですが、
原木があまりよくない時期で出荷主様も生産を抑えていたため、
それほど売り上げは伸びませんでした。

いつものように朝一は2m、4mの板から競り始めました。
振り始めはお客様が少なく売りにくかったです。
特に色が悪く、乾燥していないものは苦戦しました。
ただ、徐々に客足も増え、
幅広の板は比較的売れました。
一部指値の高いものは元落ちしましたが、
これらは乾燥しているので無理して売らなかった部分もあります。

杉赤造作は約半分程度の販売に終わりました。

桧の枠材は値段は少し安かったですが、全量売れました。

杉源平材も鴨居は単価はやや安かったですが売りました。
廻り縁などの棒モノはあまり引き合いはありませんでした。

杉の征板建具は約半分を売りました。
安いところは買うお客様もいましたが、
時期的な問題で
単価の高いものをあえて買う方はいらっしゃいませんでした。
桧の建具は今月は出荷量が少ないこともあって
ほぼ全量売り切りました。
スプルース建具も半分を売り、
桐の建具も一部売れました。

磨丸太に関しては先月売れた分、
今月は必要なものを買う程度でした。
削り丸太や変木といった
いつもと違うところを買う方がいらっしゃいました。

土佐からの天井板は比較的引き合いが強く売れました。

蔵出し品は今月も全落しました。
今月も欄間が多く、広葉樹の板、杉桧の板、テーブルや衝立など
様々なものが競りにかけられ次々と落札していきました。
中には埃にまみれた厚板がどんどん競り上がったりして、
買い方様の見る目の確かさには感心させられました。
蔵出し品は一期一会ですから、
それもあって多くの買い方様に来ていただいています。

上記のように今月はお客様は多かったのですが、
原木があまりよくない時期で
出荷主様も生産を控えていたたため、
手応えは決して悪くなかったのですが、
思ったほど売り上げは伸びませんでした。

9月は消費税増税の関係で、
全国各地の問屋さんが展示会を前倒しで開きます。
それに向けた仕入れをされるはずですので、
買い方様も多く、買い気も強くなることを予想しています。
それに向けて出荷主様には生産をお願いしていますし、
蔵出し品も多く集めています。
季節的にも丸太も良くなる時期ですので、
良い一日になるのでは、と期待しています。

夏季特別市 7月5日金曜日

令和元年7月の市は5日金曜日に行いました。
梅雨に入り悪天候が続いていましたが、
市日当日は晴れてくれました。
今月は生樹会、銘友会協賛市ということで入荷量も多く
それを見込んでか朝方から買い方様も多く、
50名余りが足を運んでいただきました。

朝一は2m、4mの板から競り始めました。
お客様の数は多いのですが、
その割には食いつきが今一つでした。
幅広の板も出材量は多かったのですが、
指値の高いもの以外は売ることができました。

杉赤造作は出材は少なめでした。
良材についてはほぼ売りましたが、
材に難があるもの、指値の高いものは売れ残りました。

桧材に関しても枠材はまあまあでしたが、
柱に対する引き合いは相変わらず弱かったです。

杉源平材も鴨居と寸二角は売りましたが、
寸五角などの太い廻縁は人気がありませんでした。

杉桧の征板建具に関しても、
先月元落ちした乾いたものもあり
入荷量は非常に多かったのですが、
今月も苦戦しました。
梅雨時期なので買い方様があまり在庫を持ちたくないのと、
この時期の丸太は色が悪いので、
買い方様の数の割に買い気が非常に弱く
4割程度の販売で終わりました。
征板建具に注力している製材所が多いだけに、
この結果は残念でした。

高知からの天井板は買い方様が多かったので、
良い感じで売れていきました。
お客様が多いと競りもやりやすく、
また多少無理してでも売っていけるのでありがたいです。

磨丸太に関しては今月は出荷主様の銘友会協賛市ということで出材も多く、
また買い方様の数も多かったので良い競りとなりました。
特選浜では桧の磨丸太や角の柱が良い値段で売れました。
また売り切り浜も買い方様が多く熱い競りになりました。

蔵出し品は今月も活況でした。
大阪から銘木が多数出品され、
屋久杉の板など珍しいものもあり
多くの買い方様が競りに参加されました。
値段の高い安いはありましたが、
全量売り切りました。

全体としてはお客様の数が多く、
入荷量もあった割には売り上げは今一つでした。
昨年の数字は上回っていますが、
当初の予算からは下回ってしまいました。
これは梅雨時期で買い方様が在庫を持ちたくないのと、
原木が悪いせいで製品の水準が落ちたことが原因です。
やはり良い品質の材を集めないことには、
いくらお客様がいても売れないことがわかりました。
次月以降、出荷主様とそのことを共有して、
より良い商品を作っていただき、
買い方様に喜んでいただけるよう努めます。

青葉まつり 6月7日金曜日

令和元年6月の市は7日金曜日に行いました。
天候が今一つすぐれない中、
50名近くの買い方様が足を運んでいただきました。

いつものように朝一は2m、4mの板から競り始めました。
この辺りは量は少なめでしたが、
なんとか売れていきました。
ただ土佐からの幅広の板に関しては、
指値の高いものには買い方様の関心がなく苦戦しました。

杉赤造作も鴨居はほぼ売れましたが、
廻り縁は引き合いが弱く残りました。

桧材に関しても枠材は何とか捌きましたが、
柱等一般的な商品に対する引き合いは弱かったです。

杉源平材も鴨居は売りましたが、
廻り縁は人気がありませんでした。
板に関しても白モノは売れました。

杉桧の征板建具に関しても、
先月元落ちした乾いたものもありましたが、
今月は苦戦しました。
梅雨を控えた時期的なものと、
買い方様の在庫との兼ね合い、
また競りの時間が蔵出し品と被ったことなどで、
買い方様があまり競りに参加されませんでした。
スプルース建具は比較的売れましたが、
杉桧の建具は4割強の消化に終わりました。

磨丸太に関してもほぼ当用買いに終始しました。

そんな中、蔵出し品はわからず活況でした。
今月は新潟から米松、名古屋からラオス松、
大阪から銘木が多数出品され、
ここ半年では一番の出荷量でした。
事前に買い方様にアナウンスもしていましたので、
それぞれに興味を持った買い方様が競りに参加され、
それが上手く機能して思わぬ高値が付きました。
欄間等、当初は難しいと思われた商品も、
それを目当てにした買い方様が来られて
良い値段で買っていただきました。

上記のように今月は既製品は振るいませんでしたが、
蔵出し品に面白いものが多く、
結果として昨年同月を上回る売り上げとなりました。

来月は夏季特別市で、
杉、桧の製材品はもちろん多くの蔵出し品が出品される予定です。
それに伴い買い方様も足を運んでいただけると思います。
それをうまく杉桧の製材品の販売につなげるよう努めます。

牡丹まつり 5月11日土曜日

2019年5月、令和最初の市は
11日土曜日に行いました。
今回の市は、
大型連休明けでしたので商材が集まるか危惧していましたが、
休みの間も製材する出荷主様もいて
まずまずの商材が集まりました。

土曜日ということでいつもと違う買い方様もおられ
朝から活発な競りとなりました。
2m、3mの板はほぼ売りつくし、
中には競り上がるものもありました。
単価も普段の月よりも良かったです。
土佐からの幅広の板も
新入荷材はほぼ売ることができました。
ただ指値の高いものは残りました。

源平材は、鴨居、枠、寸二板など
主なところは販売しました。
廻り縁等の棒物は相変わらず売りにくかったです。

杉赤身は主なところは売り切りました。
競りで売れないものも
出荷主様が後売りで
買い方様に積極的に交渉し売って下さいました。

征板建具は大口の買い方様は不在でしたが、
杉も桧も6割超が売れました。
中間の品質のものはほぼ販売しましたが、
単価の高いものを必要とされる買い方様は少なかったです。
ただ一部赤身無地の杉建具は
いくつかの買い方様が競合し競り上がりました。
単価は安くても品質の悪い材は残りました。

磨丸太は桧材や変木の新入荷材は売れました。

欅や松といった雑木の板も
入荷したものはほぼ販売しました。

蔵出し品は今月は入荷が少なかったです。
入った材は全量販売しました。

今月は競りの時間が重なり
買い方様が分散して今一つ盛り上がりませんでしたが、
その分後売りで出荷主様と協力して販売し、
まずまずの売り上げとなりました。
もう少し蔵出し品や値がさの梱包モノの商材があれば、
さらに売り上げが伸びたと思います。
また買い方様の目はシビアで
品質と価格が釣り合っていないと
なかなか手を出してくれません。

来月は今月元落ちした建具材が乾いてきますし、
蔵出し品も多数出品される予定です。
これからも良質の奈良県産材銘木を中心に
買い方様に喜んでいただける商品を
出荷主様と協力して集めるよう努めてまいります。

櫻まつり 4月5日金曜日

2019年4月、平成最後の市は5日金曜日に行いました。

今回の市には、
3月に県内であった大きな原木市で仕入れられた
旬の丸太を製材したものが多く出荷していただき、
平成最後の市に相応しい品揃えとなりました。

朝方振り始めの板はお客さんが少なめで
少し売りにくかったです。
しかし、徐々にお客さんも増え
それに伴い食いつきもよくなり、
高い指値のもの以外は全量販売しました。

源平材は、鴨居を中心に販売できました。
ただいつものように棒物は売りにくかったです。

杉赤身は主なところは全部売れました。
一部特殊なものだけが残りました。

征板建具は前月に引き続いて良く売れました。
今月は大口のお客様が複数お越しいただき、
特に杉の建具が良く売れました。
一方でこれまで好調だった桧建具は
お客様がまだ在庫をお持ちのようで、
6割程度の売れで一休みという感じです。

土佐からの天井板も新入荷のものは
全量販売しました。
一部指値の高いものだけが残りました。

磨丸太は新入荷の材もありましたが、
今一つ盛り上がらずに終わりました。

蔵出し品は今月も全量販売しました。
今月は松、台湾桧、欅、桧などに加えて
石材などの面白いものがあり、
お客様には喜んでいただけたと思います。
全てが高値の販売とはなりませんでしたが、
中には競り上がるものもあり、
毎回盛り上がっています。

ここ数年、4月は良く売れていました。
そんなこともあり、今年も高い目標を設定しましたが、
大口のお客様には買っていただいたものの、
思ったよりも来客が少なく目標にはあと少しというところです。
まだ商品は残っているので、
後売りでなんとか目標額に届くように努めます。

全国にはたくさん市場がありますが、
競りが成立しているところは少なくなっています。
ですがやはり木材は自然の産物ですから、
一本一本、一枚一枚が違った表情をもっており、
現物を見て競りで競って買っていただくのが、
一番適した販売方法だと思います。
沢山の商品があり、多くのお客様が競りに加わることで、
そこでついた値段が今の適正な木材の価格だと納得していただけるよう
当市場は集荷と集客に努めています。
多くの商品と多くのお客様が集まることが
市場本来の姿であり、
そこで品物はもちろん、人が交流し情報交換できることが、
市場の大切な機能だと信じています。

平成最後の市も終わり、
次回5月は令和になって初めての市になります。
菅生銘木市場は、
新しい時代にも出荷主様や買い方様と力を合わせて、
奈良県産材と銘木を盛り上げるべく努力してまいります。

春季特別市 3月8日金曜日

3月の春季特別市は、8日金曜日に行いました。
2月は市売りも流通売りでも非常に良く売れたため
入荷量を心配しておりましたが、
出荷主様達が頑張って製品を挽いて下さったおかげで、
昨年の3月よりはやや多い商品が浜に並びました。

いつものように杉板からのスタートでしたが、
先月並みの値段で順調に売れていきました。
高知からの幅広の板も今月入荷したものは完売しました。
やや指値の高いものだけが残りました。

杉赤身は引き合いが強く
入荷量はそんなに多くなかったこともあり、
主なところは売り切りました。

杉源平材は新入荷の商品はすべて売れました。
規格外の寸法のものや、棒物は残りました。

征板建具は杉が大口の買い方様が不在だったことで弱かったです。
人気製材所の商品も競りが終盤だったため、
そのころには買い方様が満腹になっており
売り切ることができませんでした。
最近定着した桧征板はほぼ完売しました。
今月はスプルールも人気があり1点を残し完売しました。

天井板は征目のものが人気で
複数の買い方様が手を出してくださり競り上がりました。

磨丸太は買い方様が少なく今ひとつでした。

人気の蔵出し品は松材が中心でした。
値段はやや安かったですが今月も完売しました。

先月かなり売れたことと、
大口の買い方様の来市が無かったことで、
今月の売り上げは多少心配していましたが、
結果としては目標金額を超えることができました。

今月は奈良県内で大きな原木市が複数開催され
その製材品が来月出荷される予定です。
蔵出し品も引き続き出荷されますので、
4月の櫻まつり市もよろしくお願いします。

立春特別市 2月8日金曜日

2月の立春特別市は8日金曜日に行いました。
ちょうど切り旬の原木が多いことに加えて
杉製材出荷主様の生樹会と
磨丸太出荷主様の銘友会の協賛市ということで
良材を多数出品していただきました。
そのせいか買い方様も多く、買い気もあり
活気のある一日となりました。

朝の板類は値段は前月並みでしたが、
指値の高いものや特殊な寸法を除いて
ほぼ完売しました。
一部高知からの幅広の板は
指値より競り上がるものもありました。

杉赤造作もほぼ目ぼしいところは売り切りました。
買い気が強く前月まで売れ残っていたものも
ほぼ完売しました。

杉源平材は入荷量はやや少なかったのですが、
特殊な寸法を除いてほぼ売り切りました。

天井板も指値の高いもの、特殊な寸法を除いて
売ることができました。

杉征板建具、桧征板建具は原木の良い時期ですので買い気が強く
目ぼしいところは売り切りました。
建具は秋口からずっと好調を維持していますが、
それだけにあと少し単価が上がってほしいところでした。

磨丸太も銘友会の特選浜、チャリティー浜を中心に
柱や板など主な出材は売ることができました。

蔵出し商品も台湾桧や松の板など珍しいものが多く
競りには買い方様が多く立ち合って下さり
あちこちから声があがる活気のある時間になりました。

このように2月の市日は活況のうちに終えることができました。
材の良い時期に消費税の影響も多少はあるのでしょうか、
買い方様の買い気の強さを感じる一日でした。
ただ残念だったのは桧材に杉材ほどの引き合いがなく、
その分でもう一つ売り上げが伸びませんでした。

昨年秋口から非常に活況な市日が続いています。
これは出荷主様が当市場に期待して
多くの商材を競りにかけて下さることと、
その良材を仕入れようと
買い方様が多くお越しいただけるからです。
本当にありがたいことです。

当市場はこれからも活気のある競りを目指して
集荷と集客に尽力してまいります。

新春初市 1月12日土曜日

2019年1月、平成最後の初市は
12日土曜日に行いました。
今回の初市には、
昨年11月12月の原木市で仕入れられた
旬の丸太を製材したものが多く出荷していただき、
量的にも材的にも充実した品揃えとなりました。

朝方はお客さんが少なめで
2m、3mの板は少し売りにくかったです。
しかし、徐々にお客さんも増え、
全量販売しました。
県内と土佐からの幅広の板も値段の高いもの以外は、
ほぼ売ることができました。

源平材は、いつもと違うお客さんが来られたため、
普通は売りにくい棒物にも手が出ていました。
主なところは販売しました。

杉赤身は半分強の売れでした。
人気のあるメーカーとないメーカーに
差が大きかったです。

征板建具は前月に引き続いて良く売れました。
杉は前月よりやや材的には落ちますが、
それでも切旬の良い丸太からの製材で色目も良く
多くのお客さんが立ち合いに参加して下さいました。
桧建具は今月も人気でほぼ全量販売し、
出荷主様も増えすっかりお客様に定着しました。

土佐からの天井板も指値の高いもの以外ほぼ売りました。

磨丸太は新入荷の材もあり、
久しぶりに来られたお客様もあり
まあまあの売れ行きでした。

蔵出し品は今月も全量販売しました。
もちろん全てが高値で落札とはなりませんが、
それでも中には競り上がるものもあり、
お客さんにとっては魅力的な競りとなりました。

以上のように今月も昨年同月、一昨年同月に比べ
良く売れました。
当市場は昨年秋以降好調に推移しています。
出荷主様からの荷物が多く、
これは出荷主様の期待のあらわれだと理解しています。
その商品に魅力を感じて下さり
買い方様にも多くお越しいただき、
毎月活況に競りを行わせていただいています。

今年の10月には消費税率が上がる予定です。
出荷主様には今の切旬の良い原木を
できるだけ多く仕入れていただき、
駆け込み需要を逃すことのないようにお願いしています。

来月も良材を多数集めるよう努めますので
買い方様もどうか切旬の良い材を手当てしていただき、
これからの需要期に備えていただきますようお願いします。

歳末納市 12月6日木曜日

12月の納市は6日木曜日に行いました。

市況が今一つ良くないという話をあちこちで聞いていて
多少心配しながらの市でしたが、
結果としてはほぼ昨年並みの売り上げができました。

朝からの板の競りはお客様の買い気が薄く
売りにくかったです。
いつもは完売する4mのものが売れ残りましたし、
幅広の値高い板も残りました。

杉造作材も赤身、源平材とも今一つの売れ行きでした。
ただ源平材は人気メーカーのものは引き合いが強かったです。

天井板も源平のものは売れましたが、
赤身は残りました。

磨丸太も変木や板類、京都北山からのものは
安いなりにも売れていきましたが、
定番の商品の動きは鈍かったです。

そんな中良く売れたのは征板建具と蔵出し品でした。
征板建具に関しては秋からの出材で原木もよくなり、
大口の買い方様や久しぶりに来られた買い方様が競りに加わり
非常に引き合いが強かったです。
杉で8割近く、桧はほぼ完売でした。
また最近はスプルースの建具も定着し
好調に売れていきました。

蔵出し品は競りに加わるお客様も多く
厳しい市況にも関わらず完売しました。

このように今月も当初の心配も杞憂に終わり
昨年並みの売り上げで着地しました。
市況の悪い中、
出荷主様と買い方様をうまく橋渡しできたことを
喜んでいます。

次回は年明け1月12日土曜日が初市です。
秋口に大きな原木市がありましたし
良材を多数集めて
買い方様に喜んでいただけるよう努めてまいります。

開設42周年 謝恩市 11月10日土曜日

11月の開設42周年記念市は
10日土曜日に快晴の中行いました。

記念市ということで入荷量も多く
また朝から多くの買い方様に来ていただき、
出足から盛況でした。

2mの幅広の板は数多く手が出て
いつもより高い値段で売れていきました。
4mの板は値段は先月並みですが完売しました。
厚みのある幅広の板は
指値の高いものは残りましたが、
それ以外は良く売れました。

お客さんの数の割に引き合いが弱かったのが
杉や桧の造作材でした。
杉の源平材は鴨居はそこそこでしたが、
廻り縁などの棒物は弱かったです。
杉赤造作も一部売れ残っています。

桧の柱や枠材も入荷量は多かったのですが、
お客様の買い気はあまりありませんでした。

一方で杉桧の建具征板は盛況でした。
季節的にも良い丸太から製材されていますから色も良く
大口の買い方がいなかったのにも関わらず
多くのお客様が競りに参加され引き合いが強かったです。
最近人気の桧の建具は今月もほぼ完売しています。
杉建具は7割以上売れました。
ただ良材に関しては指値と言い値の開きがあり、
それらは多少売れ残っています。

磨丸太は銘友会の記念市で
特選浜、売り切り浜はお客様も多く盛況でした。
桧の天然絞丸太は人気がありました。

土佐からの天井板も主なところは売り切りました。

蔵出し品も記念市ということで出荷も多く
また珍しい材も出ていたので
競りに参加される買い方様も沢山おられ
活気のある競りとなり
かなり競り上がるものも多く完売しました。

以上のように42周年記念市は盛況に一日を終えました。
売り上げもほぼ前年並みで
後売りでもう少し数字を伸ばしていきたいです。

ただせっかく出荷していただいても
買い方様のニーズに合わない商品は非常に売りにくく
明暗がはっきりしていました。
今後はさらに製材所との意思疎通をはかり
買い方様の求めるものを出荷していただくようにします。

秋になり原木も量は少ないですが質は良くなってきて
製品に対する引き合いは強くなっています。
来月の納市も多くの商材を集めて
買い方様に喜んでいただけるよう努めていきます。

紅葉まつり 10月4日木曜日

10月の市は4日木曜日に行いました。
夏以降原木不足であったことで入荷量が今月もすくなめで
売り上げを心配していましたが、
蓋を開けてみると想像以上に買い方様の買い気が強く、
結果としては非常に良い一日になりました。

朝方からはお客様の数も少なく
その分売りにくかったのですが、
時間の経過とともにお客様も増えていき
それに伴い板類はまんべんなく売れていきました。
高知からの新入荷は無かったものの
地元の幅広の良材に関しては競り上がるものもあり、
まずまずでした。

杉源平材は鴨居中心ですが、
単価はそれほど高くありませんでしたが
ほぼ売りたいところは売れました。
残った材も後売りでかなり販売できました。

杉赤も普段よりも買い気があり、
値段は高くはありませんでしたが
ほぼ販売することができました。

建具征板に関しては大口のお客様がいたこともあり、
材の悪いもの、生しい物を除いて大半を販売しました。
特に最近弱かった桧材が
一部厚みのばらつきのあるものを除いて完売しましたし、
スプルースも大半が捌けました。

今月は天井板の入荷は無かったのですが、
タモなどの雑木の板は全量販売しました。

磨丸太も京都からの新入荷の材は
安いながらも全量販売し、
変木類もいつもより買っていただけました。
また今月は値がさの太い材も売ることができました。

蔵出し品は今月も人気で、
桧の造作材、柱を中心に完売しました。

桧の枠材、柱は今月も弱く、
これは売れ残っています。

このように当初は売り上げを心配していたのですが、
登録以上に買い方様に来ていただくことができ
皆さん買い気も強く
10月にしてはここ数年で一番の売り上げとなりました。
出荷主様にも大変喜んでいただけました。

これを弾みにして出荷主様にも仕入れ生産に力を入れてもらい、
来月の周年記念市にはより良材をより多く出荷していただきます。
また記念市には蔵出し品も多く出荷される予定ですので、
買い方様には是非足を運んでいただき
良い仕入れをしていただきたいです。

秋季特別市 9月7日金曜日

9月の市日は7日金曜日に行いました。
お客様の数は多かったのですが、
求められる商材、面白い商材が少なかったのか今一つ買い気が薄く、
また夏場の原木不足で出材も少なかったため
期待した売り上げには届きませんでした。

幅広の板類は2mの寸5厚のものは少し安かったです。
3m4mの寸2厚のものは人気が上がり
高めの値段が付きました。
寸5厚は前月並みでした。

幅広の板は指値の高いものは残りましたが、
欅の板はほぼ指値通りで売れていき、
新入荷の杉板も値段は安いながらも完売しました。

源平材は相変わらず棒物は売りにくく
一方で鴨居はほぼ全て売りました。

杉赤身は比較的売りやすかったです。
特に廻り縁は人気がありました。
一方で鴨居は売りにくかったです。

桧の枠材は店頭での動きが悪いようで
それに比べて出材が多く安い値段でしか売れませんでした。
桧の柱は売りにくく特に4寸角は厳しかったです。

桧の建具征板は7割近くが売れました。
それに反して杉建具は半分以上が元落ちしました。
特に以前なら何とかさばけていた安い材が売りにくく
手を加えてしても動かない状態です。
今後はより良い原木を挽いていただくように
出荷主さんに要請します。

天井板は多少値段は安かったものの
赤身も源平もほぼ売り切りました。
来月は新しい材を集荷して販売します。

磨丸太は競りではお客さんが少なく
競りは今一つでした。
元落ちの材は後売りでなんとか対応しました。

以上のように今月はお客様の数はある程度来ていただいたのですが、
お客様の求める商材が少なく売り上げにつながりませんでした。
せっかくお越しいただいたのに本当に残念でした。
来月は季節的にも原木事情は良くなるでしょうし、
今後はもっと集荷に努め、
お客様に喜んでもらえる商材を浜に並べていきます。

最後に今週火曜日に近畿に大きな台風が上陸し
関空を筆頭に大きな爪痕を残していきました。
また木曜未明には北海道で大きな地震があり
大変な被害が発生しています。

犠牲者の方のご冥福をお祈りするとともに
被災地の一日も早い復興を祈っております。

中元特別市 8月3日金曜日

8月の市は猛暑の中、3日金曜日に行いました。
連日暑い日が続く中、出荷主様方は一生懸命原木を挽いて下さり、
原木不足にもかかわらず多くの商品を出してくださいました。

ただ買い方様は夏枯れという感じで
今ひとつ買い気は弱かったように思います。

朝一で競り始める板類は
今月は出品がやや少なかったです。
値段のつくものの大半は売りましたが、
一部指値が高いものは残りました。

杉源平材は鴨居はほぼ売り切りましたが、
棒物は今月も弱かったです。

杉赤身造作材も
引き合いはあまり強くありませんでした。

天井板は高知からの赤身が売れました。
源平のものは今ひとつでした。

磨丸太、変木類も弱いながらも
値段のつくものはさばいていきました。

建具征板は6割の消化です。
8月にしては乾燥材が多く、
それらはほぼ売り切りました。
ここ数か月強かった桧の建具は今月は弱く、
逆に杉の良材に引き合いがありました。

全体としてはこのように決して強くはありませんでしたが、
先月豪雨で来れなかった九州の買い方様が頑張って下さり、
何とか前年同月比でプラスになりました。
これは出荷主様が値段のつくものは
できるだけ売って下さったおかげです。

当市場としましても
折角出荷主様が苦労して出してくださった荷物を
忙しい中わざわざ来て下さった買い方様に
何とか買っていただけるよう努力しております。
その点をお客様が評価して下さっているから
商いを続けさせていただいています。

来月も活気ある競りができるよう努力いたします。

夏季特別市 7月7日土曜日

最初に豪雨で被災された方たちにお見舞い申し上げます。
そして被災された地域の一日も早い復興を、
心からお祈り申し上げます。

7月の市日は7日土曜日に開催しました。
杉製材所の生樹会、磨丸太業者の銘友会協賛の市で
荷物はいつも以上に入っていたのですが、
西日本の豪雨の影響で
西からのお客さんが非常に少なかったです。

そんな中、朝から板の競りを行ったのですが、
お越しいただいた買い方様が頑張っていただき、
いつもより量は入っていたのですが、
高額の幅広長尺の板以外がほぼ売り切ることができました。

杉赤身はなんとか半数を売りました。
ただメーカー間の格差は大きく
こんな日でも完売するメーカーはいくつかありました。

杉源平材は相変わらず棒物は弱いのですが、
鴨居はほぼ全量売り切りました。

杉征板建具は入荷量の三分の一の販売にとどまっています。
西からの大口の買い方様の不在が一番影響しました。
振り始めはなんとか売っていったのですが、
最後の方は人気メーカーでも浜の中に
ほとんど買い方様がいない状況でした。
桧の建具も同様でした。

天井板は新入荷のものは
安いなりに売ることができました。
以前からある高いものは
あまり売ることができませんでした。

磨丸太に関しては
買い方様は少なかったのですが、
売り切りコーナーは人気で完売しました。
特選浜も販売しにくいながらも販売しました。

新入荷の蔵出し品も安いながらも全量販売しました。

このように豪雨の影響で
沢山商品があるのに売ることのできない
歯がゆい一日でした。
沢山荷物を出していただいた荷主様の期待に応えるべく
9日から始まる新しい週に
後売りで販売していく所存です。

青葉まつり 6月8日金曜日

平成30年6月の市は梅雨に入った8日金曜日に行いました。
この時期はどうしても積極的に買われるお客様が少なく
お客様の数も前月に比べてやや少なめでした。

それでも朝からの板の競りは多くのお客様が参加され、
出荷量も非常に多く
幅の狭い板や高知や県内からの幅広の板は順調に売れていきました。
一部指値の高い板だけが残りました。

杉赤身、源平材とも鴨居は売り切りましたが、
廻り縁は売りにくかったです。
これは鴨居が和室だけでなく
外部やいろんなところに応用が利くのに対して、
廻り縁は使われるのが和室に限定されるため、
和室の減少とともに廻り縁の需要が減ったからだと思われます。
同様の理由で柱も売りにくくなっています。

天井板は高知からの新入荷の征目の板はすべて売りました。
ただ板目のものはここ数か月今一つ引き合いが弱く残っています。

建具に関しては桧は約7割、杉は約半分を売りました。
スプルースも何セットか売れています。
建具は特に梅雨時期ということで、
乾燥の甘いものは避けられました。

磨き丸太はお客様も少なく非常に売りにくかったです。
後売りでなんとか杉皮や変木を売ることができました。

今月は桧材の蔵出し品があり、
それらはいつものように人気で競りで完売しました。

このように例年6月は梅雨で木材の管理が難しく
売りにくい時期です。
売りにくいときはメーカー間の格差が大きく
人気のあるメーカーは何とか売れていくのですが、
そうでないメーカーは非常に苦戦を強いられます。

ただ一方で入荷量がある程度あったので
少しでも引き合いのあるものは値段をできるだけお客様に合わせて
何とか昨年並みには売ることができました。

7月は銘友会・生樹会の協賛市で、
多くの商材が出荷される予定です。
季節と同じように熱い競りになるよう努めます。

牡丹まつり 5月12日土曜日

5月の市は12日土曜日に開催しました。

奈良の木祭りの後ということで、
いつにも増して多くの荷物が集まりました。
また土曜日ということで
いつもと違うお客様にお越しいただき
盛況のうちに一日が終わりました。

朝からお客様が多く
杉の板類は順調に売れていきました。
高知から新入荷した指値の高いもの以外は
ほぼ前月並みの値段で売れました。

杉赤造作は中級以下の材は売り切りましたが、
高いものは残りました。

桧造作は枠材はほとんど売れました。

源平材もいつもの1.5倍くらいの入荷でした。
廻り縁は売りにくかったですが、
それ以外はまんべんなく売り切ることができました。

建具類も
前月より2割程度多い出荷量でした。
最近メーカーが増え出荷が増えている桧建具ですが、
お客様にも認知されてきて歯車がかみ合い完売しました。
いつもは売りにくいスプルース建具も
相対での商いでほぼ売り切りました。
杉建具は乾燥材が多く、
大口のお客様がいない割には
多数を売ることができました。

天井板は中級クラスまでは売り切りましたが、
高いものの動きが悪かったのが残念でした。

磨き丸太はお客様が少ない割には
食いつきが良く、
いつもの月よりも売れました。
人工絞り丸太は3.5から4寸のものに引き合いがありました。

今月は5月としては非常に多い出荷量で、
荷主様の当市場への期待のあらわれだと
責任とプレッシャーを感じながらの市日でした。
ただふたをあけてみると
全体にはお客様も多く、また買い気もあり、
昨年の5月を上回る売り上げの好調な一日となりました。

ただ入荷量も多かったので
元落ちしている商材もまだ残っています。
これらを後売りで売っていき、
売り上げをさらに伸ばせればと営業しています。

来月も集荷に努め
今月以上に荷物を集め
買い方様に喜んでいただけるよう努力してまいります。

櫻まつり 4月6日金曜日

4月の市日は6日金曜日に開催しました。

3月後半に奈良の木祭りのため原木の市日が集中しており、
そこで仕入れられた原木を製材したものを
今月の市に出していただきました。
ただ製材する時間が少なかったため出荷は期待よりも少なめでした。

ですが流通在庫も減っているようで買い方様の買い気は強く
朝の振り出しからお客様が多くお越しいただきました。

いつものように板類の競りから始まりましたが、
順調に手を出していただき、
一部指値の高いものを除いてすべて売ることができました。

杉赤造作もお客様が多く主なところはほぼ販売できました。

杉源平材についても同様で主だったところには手が出て
販売することができました。

杉建具征板は大口の買い方様がそろったため
活気のある競りとなり大半を売ることができました。
値段は先月並みですが、高いところも販売できました。
最近出荷主様が増えた桧建具も引き合いが強くほぼ完売しました。

磨き丸太は新入荷の商品と
面白い変木、板類がお客様の目に留まり売れました。

天井板は指値の高いものはあまり手が出ませんでしたが、
高知から新しく入った征目のものはほぼ完売できました。

全体に期待したよりも少ない入荷でしたが、
お客様が多く来られたため
平均して先月よりもよい値段で売れていきました。

来月も冬場のよい時期の原木が製材されて出荷される予定ですので、
良材をたくさん集めて買い方様に喜んでいただけるよう努めます。

春季特別市 3月9日金曜日

3月の市は9日金曜日に開催しました。
朝からお客様が多く、
また常連以外のお客様が何人もいらっしゃったため、
いつもと少し違った雰囲気で競りが始まりました。

そのせいか板類は順調に値段が付き、
次々と落札していきました。
一部指値の高い幅広の板は残りましたが、
それ以外はほぼ売り切ることができました。
値段もいつもより良かったです。

杉赤材、杉源平材もお客様の買い気が強く
入荷したものに関してはほぼ売り切りました。
一部残ったものも後売りでほぼ販売しています。

征板建具に関しても杉、桧とも主なところは売れて
値段も悪くありませんでした。
いつもは売りにくい価格の高いものも
買われるお客様がいたため売れていきました。

磨き丸太に関しては
一部のお客様が必要なものだけ仕入れていきました。

このように全体に売れ行きは良く好感触だったのですが、
意外と売り上げは伸びませんでした。
これは原木の出材が雪などの影響で悪く
製材所からの出荷量が少なかったからです。
お客様も多く買い気があるのに、
それに応えられる商材が十分になかったことが悔やまれる市でした。

4月には奈良の木祭に出荷された上質の丸太が多数出てきます。
今から集荷に努めており良材が多数出てくる予定ですので、
4月はたくさんの買い方様のご来場をお待ちしております。

立春特別市 2月9日金曜日

2月の市日は9日金曜日に開催しました。

朝からお客様の数が多く、板類は順調に売れていきました。
幅広の板にもあちこちから手が出て、
指値の高いもの以外ほぼすべて売ることができました。

杉源平材は鴨居、枠材を中心に売れました。
いつもは売りにくい廻り縁などの棒物も
値段の安いものにはお客様から手が出ました。

杉赤身はいつもより食いつきがよく、
値段の高い一部商品を除いて
ほぼほぼ売り切ることができました。

建具も杉・桧ともたくさんのお客様が競りに参加され、
まんべんなく売れていきました。
この秋冬では一番セット数がはけました。
特に桧材建具に関しては値段はまあまあでしたが、
すべて売り切ることができました。

磨き丸太は銘友会協賛市ということで、
いつにも増して出荷主さんが力をいれて荷物を出して下さいました。
その甲斐あって、特選浜、売り切り浜は良く売れました。

人気の蔵出し品ですが、
午前中、昼間、競りの終わりと3回に分けて振りました。
今月も面白い商品がたくさんあり、
多くのお客様が競りに集まり
次から次に活況のうちに売れていきました。
毎回のことですが、
思っていたよりもはるかに高く売ることができたと
出荷主さんには喜んでいただいています。

秋口から今月までずっと市日は多くのお客様にきていただき、
出荷主様にも喜んでいただいています。

来月も奈良県産材を中心に全国から良材を多く集め、
沢山の買い方様に足を運んでいただき、
皆様に喜んでもらえるよう精進いたします。

新春初市 1月13日土曜日

2018年の初市は13日土曜日に行いました。

朝の振出では多少お客様が少なかったですが、
徐々にお客様も増えていき杉板は順調に売れていきました。

高知からの幅広の板は比較的幅の狭いものは売れていきましたが、
幅の広いものは指値が高くは一部売れ残りました。

杉源平材は鴨居、枠材系はほぼ完売しましたが、
棒物が今月も弱かったです。
値段は先月並みで
立米単価は8万円から10万円というところが主流でした。

杉赤材は相変わらず売りにくい状況でした。
比較的値段の安いものは売れていきますが、
和室造作用材には出荷主さんが思うほどの値段がつかず苦戦しました。
鴨居で25万円、廻り縁で20万円程度でした。

建具材征板は苦しいながらも7割程度売ることができました。
最近は桧材の出品も増え、お客様に定着してきました。
平均的な杉の建具で15万円前後でした。

磨き丸太は当用買いに終始しました。
ただ値段の安いものにはお客様は興味を持たれ
ある程度の量はさばけました。

蔵出し品は相変わらずの人気で
今月も地元の桧材が多く出品され
一部商品で競り上がりました。

新年早々の土曜日ということで
来客数は先月に比べて少ない感じでしたが、
出荷主さんが売る気でいたため
昨年1月や一昨年1月よりも売り上げはできました。
また最近少なかった関東のお客様も多く来られ、
多額にお買い上げいただきました。

昨年11月12月に続いて今月も
良い数字で終えることができ、
厳しい銘木材の市況の中でありがたく思っています。

来月も地元の杉桧材を中心に良材を多数集め
お客様に喜んで仕入れていただけるよう努めます。

歳末納市 12月8日金曜日

12月、今年最後の市は8日金曜日に行いました。

今月は原木の質は良くなったのですが
量は期待したほど多くはありませんでした。
ただ蔵出し品がその分を補い
前年並みに売ることが出来ました。

朝からの板の競りは
高知からの出材がなく県産材の板が主でした。
出足多少苦戦しましたが、
徐々にお客様も増え競りも熱を帯び
ほぼ売り切ることが出来ました。

桧の蔵出し品は想定以上の価格がつき
完売しました。

杉源平材は
竿や廻り縁の棒物は相変わらず売り難いですが、
鴨居、長押は完売しました。

杉赤身も出材が少ない分
ほぼすべての商品に値段がつき
一部商品は競り上がるものもありました。

天井板もまずまずの売れ行きでした。

建具征板は今月は桧の引き合いが今一つでしたが、
杉がカバーしてくれ200セット近くが売れました。

磨き丸太はスポットのお客様がお越しいただき、
磨き、絞り、変木等を仕入れていかれました。

最後に松やモアビ等の蔵出し品にはお客様が多く集まり
活気のある競りで値段も想定以上に売れました。

このように今年最後の市日は
先月の周年記念市に続いて手応えのある一日でした。

次月、来年最初の市も
お客様に喜んでいただける商材をたくさん集めて
良い市にすべく尽力いたします。

今年一年、出荷主様、買い方様、運送業者様等
沢山の人達に助けられて商いができました。
心より感謝するとともに
新しい年も引き続きよろしくご愛顧ご指導をお願いします。

開設41周年 謝恩市 11月11日土曜日

11月11日土曜日に開設41周年記念市を開催しました。
記念市ということで多くの商材とお客様が集まり、
活気のある市日となりました。

朝からの板類からお客様が集まり、
幅が狭い板がいつもより高値で売れていきました。
幅広の板も値段は普段どおりでしたが、
多くのお客様から手が出て
量的には多くさばけました。

杉赤身も引き合いが強く、
主なところは売れました。
一部値段の合わないものが残っていますが、
後売りで捌ける予定です。

杉源平材は出足こそ悪かったのですが、
徐々にお客様が集まり鴨居、枠材はほぼ完売しました。
ただ廻り縁等の棒物は売り難い状況が続いています。

秋の原木を挽いた建具材は大半を販売しています。
桧の建具はほぼ完売。
最近は桧の建具の引き合いが強く、
メーカーも増えてきました。
スプルースの建具も一部売れました。

源平の天井板は足りないくらいで人気化しました。
土佐の産地でも引き合いが強いようで
欲しい量が入ってこなかったのが残念です。
一方で赤身の天井板、征板の天井板は売り難く
販売に苦戦しました。

磨き丸太は銘友会の協賛市ということで
売り切り商品には多くのお客様が集まり、
値段が安いなりにも完売しました。

蔵出し品も相変わらずの人気で、
珍しい材には多くのお客様が手を出され
値段がつり上がりました。
お陰様で想定より多く売り上げが上がりました。

このように今年の記念市も非常に活気のある一日となりました。
朝一から最後まで多くのお客様が積極的に競りに参加され
充実した商いができました。
この勢いを保持して12月の納市も良いものにすべく
良材を多数集めていきます。

紅葉まつり 10月5日木曜日

お客様の数はまずまず多かったのですが、
原木が8月9月のもので出荷量は全体に少なかったです。

朝からお客様が多く
板の競りは順調に始まりました。
幅の狭い短い板、長い板とも食いつきが良く、
一部の材は指値よりも高く競り上がりました。
ただ幅広の板になると指値が高いこともあり、
それまでの勢いは無くなりました。
それでも主なところは売れています。

杉赤、源平材とも出荷量が少なくお客様が多いこともあり、
主な商材は売ることが出来ました。

磨き丸太も久しぶりに来られたお客様が中心に買われていきました。

天井板は引き合いが弱く苦戦しました。

建具征板は7割近くを売ることが出来ました。
ただ値段は厳しくなんとか買っていただいたという感じです。

売れそうなところはほぼ売ったのですが、
出材量がやや低調で売り上げはあまり伸びませんでした。

来月は周年記念市で、これに向けて出荷主様も商材を準備しています。
多くのお客様に来市を促し、活気のある市日になるよう努めます。

秋季特別市 9月8日金曜日

9月8日金曜日、秋季特別市を行いました。
前日の雨で天候を心配していましたが、
朝からは雨も上がり快晴となりました。

いつものように朝は板類の競りを行いました。
出足はお客様は少なかったものの
徐々に増えていき主なところは売ることが出来ました。
一部の板は欲しい方が重なり、競り上がるものもありました。
ただ指値が高いものは売れ残りました。

杉源平材は新入荷の材はほぼ売ることができました

杉赤身は当用買いに終始しました。
値段を下げれば売れるのですが、
出荷主様の思う値段では
なかなか思うように売れませんでした。

桧の柱は三五角に引き合いがありました。
それに比べて四寸角は売り難かったです。

杉建具は大口さんの買い方はいませんでしたが、
建具屋さんが頑張っていただき、
昨年同月並みにく売ることができました。
一部良材に期待していたのですが、
少し色が悪く、それが足を引っ張りました。

磨き丸太は当用買いで終わりました。

天井板は赤身が多く入っていたのですが、
値段の高いものは敬遠され、
値段が折り合うものだけが売れていきました。

全体的に先月よりはお客様も多かったのですが、
買い気は薄かったように感じました。
値段を下げれば買うけれども
高いものは見送るという姿勢のお客様が多かったです。

中元特別市 8月4日金曜日

8月4日 新しい期が始まって最初の市となりました。

7月20日で締めた前期は
11月に40周年記念市もあり前年対比10%売り上げを伸ばすことが出来て
厳しい市況の中で非常に健闘できた一年でした。

ただ8月の市日は一転厳しい結果となりました。

朝方からお客様の数が少なく
板の競りも普段なら値段を下げれば売れるものも
なかなか手が出ず売り難かったです。

杉赤造作、杉源平材も原木事情の悪い中
良材を出荷していただいたのですが、
当用買いに終始しました。

磨丸太も地元の業者の方が当用買いする程度でした。

その中で杉征板建具は大口の買い方様がいたこともあり
前年程度の口数売り上げを確保しました。

蔵出品は相変わらず人気で完売しましたが、
今月は量が少なかったです。

このような結果で
7月までの好調が一転して水を差されました。
これまで買っていただいた商品があまり売れていないこと
東海や岐阜と市日が重なったことなど
いくつかの要因が重なりました。

次の9月の市は今月の分も挽回すべく
良材を多数集荷し販売に努めます。

夏季特別市 7月7日金曜日

7月の市は7日の七夕に行いました。

例年は梅雨時期ということで荷物の集まりもイマイチなのですが、
今回は杉製材所の生樹会と磨き丸太の銘友会の協賛市に加えて
蔵出し品も多数出品され、倉庫に入りきらないくらいの商品量でした。
また登録された来店客数も多く、
出荷主様や買い方様の期待が感じられました。

ただ、朝からの板の競りは買い方様は多かったのですが、
板の量も多く、買い方様の関心が分散されて
値段が上がらず売り難い感じでした。
それでも吉野産の杉板はほぼ販売しました。
高知からの幅広の板は指値と言値の間に開きがあり
一部元落ちもありました。

杉源平材はほぼ売ることができました。
安いものもありましたが全体では前月並みの値段でした。

杉赤材はメーカーによって売れ行きはまちまちでした。

建具材はこの時期にしては良く売れました。
値段は厳しく、出荷主様の顔色を見ながらの競りでしたが
前月に比べて5割増しの数量が売れました。
桧の建具は買い方様が多く、良材もそろったためほぼ完売しました。

磨き丸太も銘友会協賛市ということで売り切り品も多く、
それを目当ての買い方様で賑わいました。

午後から行った蔵出し品の競りは盛況でした。
最近は蔵出し品もすっかり定着し、
これを目当てに足を運んでくださる買い方様も多いです。
今回は特にテーブルや置物といった調度品が多く出品され
これらが大人気で多くの買い方様が値を付けられ
思わぬ高値で落札されていきました。

地元製材所の桧の蔵出し品も良材が多く、
多くの買い方様が競りに参加されました。

結果として今月は出荷量が多かったことと買い方様が多かったことで
一般材は値段が伸びない割には総売り上げは上がりました。
梅雨時期の市としては良い一日となりました。

青葉まつり 6月8日木曜日

6月の市は8日木曜日に行いました。
前日に関西も梅雨入りし天候を気にしていましたが、
朝には雨も上がり晴れ間も垣間見られました。

ただ6月は梅雨ということで
木材の仕入れにとってあまり良い時期ではなく
例年あまりパッとしません。
本年度も残念ながら例外ではありませんでした。

朝からはお客様も少なく
通常の月はほとんどが売れる板の競りは元落ちも散見されました。
それでも地元吉野産の材は良質でほぼ売り切りました。
高知からの幅広の板は指値と買い方の言い値がかい離し
売り難かったです。

源平材は鴨居を中心に売れました。
ただ主要なお客様が少なく、元落ちもありました。

杉赤身も同様で元落ちが目立ちました。
ただ新規のお客様が普段売りにくところに手を出してくださり、
ずいぶん助けていただきました。

建具材も梅雨時期は仕入れを控えられる買い方様が多く、
本年度も半分程度元落ちしました。

磨き丸太は京都から出荷された売り切り材は完売しましたが、
それ以外は当用買い程度でした。

富山と地元奈良からの蔵出し品は相変わらず人気が高く
買い方様も多く集まり、
欲しい商品に積極的に値を入れて下さり
今月も完売しました。

このように6月の市日は前年度より売れましたが、
梅雨空のような今ひとつの結果でした。
ここ半年好調に推移していましたから一休みという感じです。

ただ来月は杉製材所の生樹会、磨き丸太業者の銘友会の協賛市です。
出荷主さんも来月に良材を準備されていますし、
買い方様も来月は多くみえる予定です。
7月の市は夏らしく熱いものになるでしょう。

牡丹まつり 5月13日土曜日

5月の市は前夜からの雨が残る
13日の土曜日に行われました。

足元が悪いにも関わらず北は関東から、南は九州まで
朝から多くのお客様が来られました。

いつものように朝一番は杉板から競りが始まりました。
値段はまあまあでしたが、ほぼ売り切ることができました。

その後、幅広の板の競りでしたが、
こちらは指値の高いものは元落ちしました。

杉源平材は値段はそこそこでしたが、
一部特殊な長押や廻縁を除いてほぼ完売しました。

杉赤身は今一つ引き合いが弱かったです。

杉征板、檜征板は引き合いが強く
完売するメーカーが続出し、大半を売ることができました。
良い時期の丸太を製材したこと、
いつもより乾燥していたことがその要因だと思われます。

磨き丸太は先月より引き合いがあり、
変木や曲がりが売れました。
京都からの売り切り商品は完売しました。

午後からはお天気も回復し、
蔵出し品の競りを行いました。
今月も地元の建築屋さんの材、檜製材所の材、
定期的に出していただいている富山の材木商の材など
多くの材が集まり、
いつものように大人気で
多くのお客様が積極的に競りに参加して下さい
すべて販売することができました。

全体に今月もよく売れた市日となりました。
土曜日ということで、いつもと違うお客様が来られたこと、
良い時期に倒された原木だったこと、
お客様の売り出しが6月に多いことなどが重なった結果だと思います。

また蔵出し品は非常にお買い得なのですが、
毎月毎月一期一会の商品のため、
一度機会を逃すと次がないことで
お客様の来市、そして競りへの参加を促しています。

地元の製材所の材、
地方の製材所の材、
そして全国の蔵出し品がうまくかみ合い、
毎月多くのお客様に来市していただいております。

これからも地元奈良県産材を中心に、
銘木を全国から募り、
また蔵出し品も積極的に集めていきますので、
菅生銘木市場をよろしくお願いします。

櫻まつり 4月7日金曜日

4月の市は7日金曜日に行いました。
前夜からの雨で心配しておりましたが、
朝方には上がりました。

3月の大きな記念市の日程が遅く、
出荷主の皆さんは休日返上で製材して下さいましたが、
全体に出荷量はやや少なめでした。

出足の板の競りは当初お客様が少なく心配しましたが、
徐々にお客様も増えて競りも熱を帯びてきました。
値付けの高いものは一部残りましたが、
それ以外はほぼ売ることができました。

杉赤に関しては売れるメーカーは完売しますが、
人気のないメーカーは苦戦しました。
メーカーでの格差が出てしまいました。

杉源平は特殊な長押を除いてほぼ完売しました。
ただ値段は先月よりやや安かったです。

天井板は征はほぼ売りましたが、
源平材は残りました。

桧の柱は一部値が付きました。
桧の枠材は出荷が少なく、
欲しいお客様がいたので商機を逃してしまいました。

杉建具は7割程度販売できました。
大口のお客様が数人いらっしゃいましたが、
2月3月に大量に仕入れらえていたので、
補充程度だったのが影響しました。

一方で桧建具は大口のお客様が買われ完売しました。

蔵出し品は相変わらず人気があり、
一部商品は競り上がりました。

全体にお客様は多かったのですが、
買い気が今ひとつ薄く、
皆さん模様眺めの一日でした。
それが影響し値段もあまり伸びませんでした。

5月は3月の記念市で仕入れた良い原木が
製品になって出品されます。

来月に期待したいです。

春季特別市 3月10日金曜日

17年度3月の市は10日金曜日に行いました。

先月がお客様も多く非常に引き合いも強かったので、
今月は反動がくるのでは?と多少心配していましたが、
朝から沢山のお客様がいらっしゃって
活況のうちに一日が終わりました。

朝一の幅広の板の競りは
高知からの出品は多少少なかったのですが、
その分地元の板が多く、
買い気も強く、良い値段で売れました。

源平に関しては
先月に比べて多少値段は落ちましたが、
ほぼ売り切ることができました。

杉赤材も一部売れにくい商材を除いて
まんべんなく売れていきました。

征板に関しては
先月ほぼ完売したので
今月は新入荷の材ばかりでした。
多少水気が多く心配しましたが、
旬の材で色や目合も良く、8割近く販売できました。

磨き丸太は京都よりの出品があり、
こちらを中心にさばけることができました。

蔵出し品にかんしては、
今月も非常にお値打ちな商材が多く、
これらの商品は多くのお客様から活発に手が出て
値段も競り上がりました。

今月は全体に原木が不足気味で
それもあってお客様が木の良い時期に
積極的に買いに入ったのかもしれません。

奈良県産材、特に役物に関して厳しい話を耳にしますが、
当市場はこれからも良材を集め
また蔵出し品も積極的に集荷して
出荷主様にも買い方様にも喜んでいただける
活気のある市場を目指して頑張ります。

立春特別市 2月9日木曜日

2017年2月の市は9日木曜日に開催しました。

雪の予報でお客様の交通の乱れを心配したのですが、
出荷主様の会である杉造作材の生樹会、
磨き丸太の銘友会の協賛ということもあり、
幸い朝から多くのお客様にお越しいただきました。

板類は高知からいつもより多く出荷されましたが、
ほぼ売り切ることができました。

杉赤造作も鴨居を中心に引き合いが強く、
一部の廻り縁を除いてほぼ完売しました。
廻り縁に関しては出荷主様の思う値段と
市場の価格が多少かい離していたため、
売り切ることができませんでした。

杉源平材は欲しいお客様が多く、ほぼ完売しました。
一部製品は競り上がり高値で落札されました。

建具材はお客様が多く、引き合いも強く
ここ一年では一番売れました。
ただ原木が不足気味で出荷量が若干少なく
もっと数があればもっと売り上げを伸ばすことができたほど、
良い感じで売れていきました。

磨き丸太、変木は協賛市で良材があり、
それらは多少安いながらも売れていきました。

今月も県内から蔵出し品があり、
ヒノキ材が中心でしたが、
競りで売り切りということと、
一部蔵出し品ならではの珍しい商品があり、
最後まで多くのお客様が残ってくださり、
活気のある競りで完売しました。

結果として2月は売り上げ目標を大幅に上回り
非常に良い商いとなりました。
思ったより高値で売れた出荷主様や
安く良材を仕入れることができた買い方様の笑顔が多く、
寒さを忘れさせました。

今後、原木が不足するかもという話もチラホラ聞かれますので、
旬の今は多少無理しても在庫を持たれるのが良いのかもしれません。

新春初市 1月14日土曜日

1月の市日は14日土曜日に開催しました。
天気予報で強い寒波の来襲が予想され、
雪を心配していましたが大きく崩れることはありませんでした。

11月の40周年記念市、
12月の納市と販売が良好だったため、
1月の初市はほとんどの材が新入荷となりました。
原木不足のため多少出材は少なめでしたが、
材の内容は良かったです。

朝はいつのものように板類から競りをはじめましたが、
順調に売れていきました。
前月よりも価格も高めでした。

時間が経つに連れお客様も増え、
源平材、杉赤造作材も順調に売れていきました。

磨き丸太は補充程度でした。

征板建具材は原木が良くなってきましたから、
お客様の食いつきも良く、
一部の商材は競り上がりました。

高知からの天井板も完売とはなりませんでしたが、
売りたい商品はほぼ売ることができました。

蔵出し品も相変わらず人気で、
多くのお客様が積極的に競りに参加して下さいました。

今年を占う意味でも大切な初市でしたが、
おかげさまで客足も多く良い市日となりました。

歳末納市  12月10日土曜日

12月の市は10日土曜日に開催しました。

11月の40周年記念市が良く売れたのですが、
12月に売り上げを落としてしまっては
ただ単に需要の先食いをしただけになってしまいます。
11月の記念市を本当に良いものにするためにも
12月の市が大切と、
社員一丸になって集荷と集客に努めました。

その甲斐あって、
多くのお客様が来て下さり、
土曜日ということで普段お越しになれない方もお越しいただき
実り多い市日になりました。

朝一の板の競りから多くのお客様が積極的に参加して下さり、
口数は少ないものの良い値段で売れていきました。

杉赤も品薄の鴨居を中心に物色されて
先月に続いて好調に推移しました。
ただ廻り縁が多少弱い感じでした。

杉源平材も担当者が定年退職を迎えましたので、
買い方様のご厚意もありほぼ完売しました。

磨き丸太は当用買いに終始しました。

杉建具に関しては原木が良くなってきたこともあり、
先月の記念市以上に売れました。
檜、スプルースの建具はまあまあでした。

富山からの蔵出し品は相変わらず人気で、
一部商品は競り上がりました。

天井板は先月ほぼ完売したため、
量的に少なかったですが、
好調に推移しました。

12月の市日も好調に推移し
来年に繋がる良い結果になり
本当に喜んでいます。

来年1月の初市は14日土曜日です。
買い方様に喜んでいただけるよう
良材を多数集めるよう努めます。

開設40周年 謝恩市  11月11日金曜日

11月11日は当社の40周年記念市でした。

前日10日に橿原ロイヤルホテルにて
菅生銘木市場開設40周年記念式典を行いました。
これまでお世話になった買い方様、出荷主様、
そして当社OB、社員、パートさんを招待し、
総勢130名で記念式典を行いました。

社長の挨拶の後、
株式会社HIKARIの宇田津政秋様にご祝辞をいただき、
駒谷製材所の駒谷正夫様に乾杯のご発声をいただきました。

日頃、市場では顔見知りの皆様ですが、
このように皆さんで集まる機会はあまりなく、
それだけにお酒も入って式典は大変盛り上がりました。
二次会にも多数お残りいただいて、
夜遅くまで盛況に懇親を深めていただけました。

翌11日の市日は前日の懇親会の余韻もあって、
朝から活発に競りが行われました。
お泊りのお客様も多く、
沢山の買い方様にお越しいただきました。
記念市ということで普段はお越しにならないお客様も
競りに参加して下さいました。

杉板類は口数が多かったのですが、
どんどん指値が入り、
次々と段取り良く落とすことができました。

杉赤身はここ最近では一番売れました。

源平材もほぼ全落しました。

磨き丸太は出荷主様の会である銘友会協賛で、
売り切り商品も多数出していただき、
それらはほぼ全落しました。

天井板も高知からかなりの量が入っていましたが、
ほとんど売れ、値段もほぼ指値に近いところでした。

蔵出し品は記念市ということもあり、
富山、愛媛から良材がかなり多く出品されました。
これを目当てにお越しいただいた買い方様も多く、
大いに盛り上がりました。
一部商品はかなり競り上がりました。

ただ、蔵出し品と同時刻に競りを行った建具は
お客様がかなり蔵出し品に流れてしまい、
期待よりも売れ行きは悪かったです。

それでもトータルでは3年前の消費税前の駆け込み特需を超える売り上げとなり、
40周年記念市に向けて入念に行った準備が報われました。

この日は、お越しいただいたお客様全員に
奈良県名物の柿の葉寿司をお土産にお持ち帰りいただきました。

今年は年初よりこの記念市に向けて
社員一同努力してきました。
その甲斐あって、たくさんの荷物があつまり、
多くのお客様に来ていただくことができ、
本当に喜んでおります。

この勢いを12月の納市、
そして来年へと繋げてゆきたいです。

紅葉まつり  10月13日木曜日

10月の市は心地良い秋晴れとなりました。
お客様の数はちょっと少なめで、買い気も先月に比べて多少弱い感じでした。

先月は秋の展示会を控え、お客様もある程度手持ちの商材を持とうと
積極的に買われました。
一方、今月はその展示会も一巡し、仕入れも必要なものだけ、
お得感のあるものだけとなりました。

上記のような理由から売り上げも多少危惧しておったのですが、
それは杞憂に終わりました。

杉赤、源平の既製品は良材には手が出るのですが、
そうでないものは売り難かったです。

磨き丸太も同様でしたが、ただ来月に40周年記念市を控えており、
ある程度商品をはかせるために売り切り商品、見切り商品を企画しており、
これらはなんとか売ることができました。

また、継続して出荷していただいている富山、愛媛からの蔵出し商品は
相変わらず人気があり、全商品を売り切りました。

これらの既製品以外の商品にも助けられ、
10月も売り上げ目標をほぼ達成できました。

来月はいよいよ開設40周年記念市です。
ここに向けて出荷主様も商品を準備していただいていますし、
買い方様も多数お越しいただける予定です。
出荷主様、買い方様の両方に満足していただけるよう
これから一ヶ月準していきます。

秋季特別市 9月9日金曜日

9月の市は9日金曜日に行いました。

朝から買い方様が多く、板類は順調に売れていきました。

杉赤、源平材は人気のあるメーカーと人気のないメーカーの差が大きくなっています。人気のあるメーカーは沢山の買い方様が競りに参加され、値段も競り上がり、ほぼ完売しました。そうでないメーカーでは安い指値でもなかなか買い方様は興味を示してくれませんでした。既存の商品は優劣がはっきりし、売りやすいメーカーと売り難いメーカーが出てきています。これは市況の厳しさを表していると思います。

磨き丸太は荷主様が売り切り商品を企画して下さり、それらはほとんど販売することができました。

建具材はほぼ前月並みに売れました。

富山からの蔵出し品は相変わらず人気で、特に米杉の板はかなり良い値段がつきました。

高知からの天井板も柾、源平共々完売しました。

今月は檜の柱や杉の枠材など梱包物の商品が多く売れ、結果として昨年、一昨年よりも売り上げが伸びました。

当市場としては今後奈良県産材という既存の商品に加えて、蔵出し品や梱包材などさまざまな商品を集荷し、買い方様に奈良県産材に加えて面白い商品があると喜んでいただける市場にしてまいります。

中元特別市 8月5日金曜日

28年7月の決算を終え、新しい期に入って最初の市を8月5日に行いました。

今月は九州や関東など遠方から泊まりでお越しいただいた買い方様が多く、朝の振り出しから積極的に値段がつき、にぎやかに始まりました。

板類の競りは値段はまあまあでしたが、元落ちもなく順調に売っていくことができました。
杉赤身、源平材もどの浜もまんべんなく買い方様が入っていただき、先月よりも良い値段で売れていきました。
杉赤身は高いところは多少残りましたが、安いものはほぼ完売できました。
源平材も棒物以外はほぼ売り切ることができました。

磨き丸太は当用買いに終始しました。

土佐からの天井板は今月は征目のものが多かったのですが、これらは九州、関東、地元の買い方様が手を出して下さり、想定よりも良い値段で売れました。

蔵出し商品は相変わらず人気で、これを目当てにお越し下さる買い方様も多く、今月は珍しいピーラ、米杉、米檜、スプルースの板類が豊富で、皆さん積極的に手を出して下さり、ほぼ完売いたしました。

全体的に先月よりも良い雰囲気で一日を終えることができました。春から夏にかけて市況が弱含みでしたが、7月8月と雰囲気も良くなってき、これから秋の実需期が楽しみになってきました。

当市場は11月に開設40周年を迎えます。それに向かってまずますの良いスタートが切れました。

これからも奈良県産の杉檜を中心に土佐の天井板や幅広の厚板、そして蔵出し品等面白い商材をあつめて、買い方様、出荷主様両方に満足していただける活気のある市場を目指して精進していきます。

夏季特別市 7月9日土曜日

今月の市は出荷主様の集まりである生樹会、銘友会の協賛で9日の土曜日に行われました。

朝方から激しい雨に見舞われ買い方様の出足を懸念しておりましたが、それも杞憂に終わり振り出しより多くの買い方様が競りに参加して下さりました。

板類はあまり値は出ませんでしたが順調に売れていきました。杉赤身、源平材、建具材では人気のあるメーカーとそうでないメーカーで競りに参加される買い方様の数が極端に違いました。ただお客様が多かったことと5月6月よりはまだ買い気があったので、なんとか売っていくことができました。

磨き丸太は銘友会協賛ということで指値が入れば売る「売り切りコーナー」を中心に買い方様が集まりました。

また最近積極的に集めている蔵出し商品では今月も富山や愛媛の良材を出していただき、また県内からの出品もあり、相変わらず人気がありました。

そんなこんなで春以降買い気が今一つだったのですが、7月の市はいくらか改善され薄日が差したような印象でした。6月末に当市場社員と生樹会の皆さんとで買い方様のところにお邪魔し、営業勧誘を行ったことも今月のお客様の来店につながったのではないでしょうか。

売り難くなると、どうしても品質や選別が良いメーカーや価格に対応力のあるメーカーにお客様が集まります。そうでないメーカーとの差が極端に広がりますので、当市場としても個々の出荷主様にどういう商品が求められているのか、どういう商品が売れているのかの情報を提供し、せっかく遠くから足を運んでいただいた買い方様に喜んでいただけるようこれからも努力してまいります。

青葉まつり 6月10日金曜日

6月の市日は梅雨入りもあって、湿っぽい結果に終わりました。

毎年この時期は梅雨ということもあり、買い方様はあまり積極的に仕入れられません。市況も今一つ盛り上がっていませんから、それらを反映して、買い方様の数も昨年よりも少なかったです。

この日は振り始めの板類から売り難く、指値の高いものは元落ちが目立ちました。杉赤、源平材も同様で、買い方様は当用買いに終始し、無理に仕入れることはありませんでした。磨き丸太も京都からの入荷材を地元の業者様が買われましたが、それ以外にはあまり食指が動かないようでした。また建具征板も大口の問屋様が不在で、思ったほどの量は捌けませんでした。

桧の構造材、枠材は売り難かったです。

ただ愛媛、富山からの蔵出し商品は相変わらず人気が高く一部商品は競り上がり、全般に好調に推移しました。また高知の荷主様から出していただいた天井板は量が多かったのにもかかわらず、ほぼ全量売ることができました。

今一つ市況が盛り上がらず、今月はその影響が当市場にも出ていますが、一方で荷主様からの期待は大きく、荷物は沢山出していただいています。

次月は夏季特別市ですのから、今月の元落ちした材に加えて新入荷の材も多数予定しています。

これらの材を目当てに来月は沢山の買い方様の来市を予定しています。

牡丹まつり 5月12日木曜日

5月の市はGW明けの12日木曜日に行われました。入荷量は先月よりもやや少なめでしたが、まだ良い時期の原木を挽いた製品もあり内容は良いものでした。

お客様の数はやや少なめで一日を通して買い方様の買い気もあまり強くありませんでした。

朝からの板類は主なところは落札しましたが、あまり競り上がることはありませんでした。

源平材も主なところは販売しましたが、先月よりも5千円から1万円立米単価が下がりました。あまりに指値が安いものは元落ちさせています。

杉赤造作材も同様で当用買いに終始しました。特に杉赤造作材ではメーカー間の格差が大きく、選別や仕立てのしっかりしたメーカーの商材は競りも活気がありほぼ売り切れますが、そうでないメーカーのものは指値も出にくく買い方様の食指は動かないようでした。

杉、檜の建具は数はなんとかさばけましたが、こちらも買い気は薄く、なかなか単価は上がりませんでした。

磨き丸太も補充程度の当用買いに終始でした。

一方で午後一番に競りを行う富山や愛媛からの蔵出しの商材は売り切りということもあり、買い方様から積極的に手が出て一部の欅板や檜の太角柱はかなり競り上がりました。これらの商材は市場に一般的に流通しているものよりもお得感があり、上手に仕入れることができたら大きく化けるので買い方様からの人気が高いです。

当市場も奈良県産材を中心にこれらの蔵出し商材も全国から集荷しより買い方様に満足していただける市場を目指していきます。

櫻まつり 4月8日金曜日

4月の市は8日に行われました。前日は雨模様で桜井の桜も大分散らされましたが、市日は雨も上がり春らしい暖かい陽気の中で行われました。

朝から買い方様の出足もよく、スムーズに競りが始まりました。板類は順調に売れていきました。幅広の長いものは多少売りにくかったですが、ほとんどものには値が付き捌けました。

その後の杉赤、源平材は主なメーカーのものは大体売ることが出来ました。杉製品はメーカーによって売れる売れないがはっきり分かれていて、買い方様も人気のあるメーカーに集中しました。

杉建具は前月ほどではありませんでしたが、ほぼ予定通りの売り上げが上がりました。桧建具はお客様が重なり、今月は大盛況でした。

磨き丸太・変木はほぼ前月並みでした。

富山と愛媛から出していただいている処分材は良質なものが多く相変わらず人気で多くのお客様が集まり競りも熱気を帯びました。

お陰様で予定していた数字以上に売ることができ、手ごたえのある市日となりました。

春季特別市 3月8日火曜日

3月の市日は地元の原木市場との兼ね合いで、8日火曜日の開催となりました。朝方から多くの買い方様が来社され杉板の競りに参加されました。板類はほぼ全落し、一部競り上がる商品もありました。

杉赤は安いところは売れましたが、高級材の引き合いは今ひとつでした。源平材も一時の勢いは無くなりました。

磨き丸太は久しぶりに来られた買い方様が積極的に競りに参加されたので通常の月より売れました。

杉建具も原木が良い時期ですのでほぼ売ることが出来ました。

富山と愛媛からの蔵出し商品は人気があり、多くの買い方様が競りに参加され活況のうちに売り切りました。

高知からの天井板も主な商品は完売しました。

2月ほどではありませんが、今月も多くの買い方様にお越しいただき、良い市日となりました。

立春特別市 2月12日金曜日

2月度の市は活況に一日を終えました。朝の板類の競りは、出足こそお客様は少な目でしたが、徐々に増えていき、それに連れて競りにも熱が入っていきました。

磨き丸太も銘友会協賛ということで売り切り商品も多く、こちらはあちこちから手が上がりほぼ全落しました。杉赤も久々にお客様の買い気があり、良材は売れていきました。源平材も同様ですし、建具材も良材はほとんど売りつくしました。

2月は一年でも一番材の良い時期なので、お客様も良材は積極的に買われました。年初はイマイチだっただけに、2月は期待と不安が交錯していましたが、なんとか活況に一日を終えることが出来て良かったです。

新春初市 1月16日土曜日

今年最初の市は1月16日土曜に行いました。新年の挨拶として今年は変化の年であるとしました。
新国立競技場が木材を多く使った設計で決定されたことに代表されるように公官庁の公共の建物に木材が多く使われるようになっていること、全国で続々と稼働するバイオマス発電所による木材の需要の増加など、これまでとは違った動きが国産材でも見られるようになっています。
また消費税の再値上げを取り込んだ動きも徐々に出始めています。その中で、我々国産銘木を扱う業者もその変化にどう対応できるかが、今後の商売に大きく影響していくはずです。

そんな年の最初の市日でしたが、今ひとつ盛り上がりに欠けた一日となってしまいました。秋口から好調な販売を維持しておったのですが、今回はお客様に買い気が薄く杉赤、杉建具、磨き丸太は当用買いに終始しました。杉源平材はなんとかほぼ完売しましたが、価格は先月より若干下がっての商いでした。ただ、板類は主だったところは販売できましたし、売り切り商品の天井板の競りでは積極的に値を付けていただき、予定よりも高い価格で販売することができました。

来月は生樹会、銘友会の協賛市で良材が沢山出品される予定です。

歳末納市 12月12日土曜日

12月の納め市も概ね活況で終えることが出来ました。11月の周年記念市は買い方様も多く、売上も消費税駆け込み前に迫る勢いでしたので、反動減を多少は心配していましたが杞憂に終わりました。

先月たくさん売れたので材が揃うかと懸念していましたが、出荷主様方が頑張っていただき、沢山の材がそろいました。買い方様も土曜日ということで、普段は来られない方も来ていただき競りに参加して下さいました。朝一はお客様も少なめでしたが、徐々に増えていき、杉板はほぼ完売しました。一部競り上がる商品もありました。杉赤も原木が良くなったせいもり、普段はあまり人気のない浜にもお客様が入り競りに参加していただきました。源平材は大口の買い方様が不在だったので通常の月より多少苦戦しました。建具材は原木が良くなったので、色の良い材は活発に取引されました。磨き丸太は当用買いに終始しましたが、京都北山からの出材はほぼ完売しました。

全体としては先月に引き続き盛況に終わり、良い納め市となりました。

開設39周年 謝恩市 11月12日木曜日

11月は当市場の開設39周年記念市でした。当初13日を予定していましたが、他の製品市場の市日と重なり、買い方様の利便性を考え12日に変更して迎えました。

それが幸いしたのか、ここ数年では一番多い買い方様にお越しいただきました。また出荷主様にも協力していただいて、たくさんの商品を出していただき、折角お越しいただいた買い方様に良い仕入れをしてお帰りいただこうと、積極的に販売していただきました。そういうありがたい要因が重なりまして非常に活気のある一日を終えることが出来ました。

市況では厳しい話も散見されますが、この日を見る限り、まだまだ奈良県産材に対する引き合いを強く感じました。買い方様にとっても、出荷主様にとっても、非常に有意義な一日だったではないでしょうか。

紅葉まつり 10月9日金曜日

10月の市日は8月9月に比べ、概ね好調に推移しました。これは秋口の丸太が製材され、製品の内容が良くなってきたこと、買い方様の在庫がある程度消化されてきたことなどが理由として考えられます。朝の振り出しの時はお客様は少なめでしたが、徐々に客足も伸び、板類は順調に売れていきました。高知からの幅広の板は一部競り上がるものもありました。杉赤や源平材も人気メーカーには人が集まり、活発に競りが行われました。柾板も悪くはありませんでしたが、大量に仕入れられるお客様はいませんでした。

全体を通して、来ていただいたお客様にまんべんなく買っていただいたという印象をうけました。

来月は周年記念市です。当市場も39周年を迎えます。カレンダーでは11月13日金曜となっていますが、他の市場との日程調整で11月12日木曜日が市日と変わりましたので、お間違えの無いようお願いします。

秋季特別市 9月11日金曜日

9月の市日も市況に引きずられ、今一つ盛り上がることなく一日を終えました。製品は先月の元落ち分に新たに挽いていただいたものが加わり、先月よりも多数の出品となりました。

朝9時よりいつものように板類から競り始めました。最初、お客様の出足が鈍かったのですが、徐々に増え、板類は比較的活況のうちに競ることができました。
ただ、杉赤造作になると人気のあるメーカーと人気のないメーカーが極端に分かれ、良材については少ないこともあり良い値段で売れていきました。中間のレベルのものも値段を下げれば何とか売ることができました。
ただそれより下のものは値段がつかず、全体の足を引っ張りました。建具材も当用買いが多かったですが、桧材の建具はこの時期にしては良く売れました。源平材も多少苦戦しましたが、あと売りも含めてほぼ売り切ることができました。磨き丸太も当用買いだけでした。

来月以降は原木も良くなっていきますし、住宅市況も上向いてきていますので、なんとか挽回できるよう社員一同努力してまいります。

中元特別市 8月6日木曜日

8月の市は、お盆休みの関係で6日木曜日に開催されました。原木が少ない中、出荷主様には良材を多数出品していただきました。
また前月の元落ちした商材もあり、これらは乾燥も進んで仕入するには良い状態でした。来店客数もそこそこあり、関東や九州からのお客様もいらっしゃいましたが、市況が今ひとつ盛り上がらないのとお盆休み前というのも影響し、買い気配はあまり強くありませんでした。
ただ在庫処分として倉庫に眠っていた材を出荷していただいたものは、物珍しさとお買い得感があり、競り上がるものも少なくありませんでした。

例年8月は商材の動きが鈍いのですが、そろそろ在庫調整が一巡し、秋の実需期に向かって市場は上向くと考えています。

夏季特別市 7月11日土曜日
7月の市は「夏季特別市」と銘打って、杉製材出荷主様の生樹会と、磨丸太出荷主様の銘友会との協賛市でした。6月最終週に当社営業マンと出荷主様とで中国、四国、東海方面の買い方様に市日勧誘をお願いして回り、来市を促しました。
また出荷主様もこの特別市のために良材や珍しい材を出品していただきました。当日は、通常の金曜ではなく土曜日の開催ということで、普段来られない買い方様が多数来市され、お客様の数は多かったです。そんなこともあり、午前中の板類の競りでは活発に声が出ました。
また、富山や四国、県内からも在庫処分の売り切りの商品が出品され、これらは活発な競りで買い上がられました。
また源平材や一部メーカーの杉赤材はほとんど売れました。高知からの天井板もほぼ売り尽くしています。ただ、それ以外の建具材、杉赤材、磨丸太は、買い方様も不必要なものには手を出されず、当用買いに終始されました。巷では厳しい話を多く聞きますが、全体としてはこの時期にしては来客数も多く、悪くない市日だったように思います。
青葉まつり 6月12日金曜日
6月の市ですが、市況が低迷しているにもかかわらず、多くのお客様にお越しいただきました。ただ買い気配はあまり強くなく、売り難い商品も散見されました。梅雨入りしたため、過度の在庫は控えるお客様が多く、当用買いが大半でした。その中でお客様間での情報交換が活発に行われていたようです。
ただ、幾つかの出荷主様の在庫処分品は人気を博し、競りを盛り上げてくれました。そんなこともあり、売り上げは前年にわずかに届かない程度まで伸びました。また流通売りの方は営業が健闘してくれて、昨年よりも大きく数字を伸ばしています。そのようなこともあり、この厳しい市況の中、6月の市はトータルでは前年比プラスで終えることが出来ました。
牡丹まつり 5月15日金曜日
5月の市も多くの買い方様に来ていただきました。ですが買い気配は薄く、売り難い一日でした。ですが、杉赤造作は久々に動きましたし、杉源平材、杉柾板は安いなりにも売れていきました。一方で流通売りはそれなりにあり、昨年度同月の実績を超えています。住関連の消費は、まだまだ弱いようですが、この苦しい時期もあと少しで光明が見えてくるのではないでしょうか。
櫻まつり 4月11日土曜日
来客数はまずまずだったのですが、今の市況を反映してか、お客様の買い気配は薄かったです。先月よりは多少改善されましたが、前年同月には売り上げは届きませんでした。それでも杉源平材は引き合いが強かったですし、杉の建具材も健闘しました。今後、買い方様の求める商材の集荷に勤め、より沢山の買い方様に来ていただけるように荷主様と協力していきます。
春季特別市 3月13日金曜日
原木の良い時期にもかかわらず、来店数、売上の両方で昨年を下回りました。住宅関係の需要が全国的に冷え込んでいるようで、奈良県産銘木というニッチな市場にも影響が出ているようです。前年度は消費税の駆け込み需要があったことを考えても、やや残念な結果でした。ただ、杉源平材に関して前年同月の実績を超え、引き続き引き合いは強いです。
立春特別市 生樹会・銘友会協賛 2月13日金曜日
生樹会・銘友会協賛市ということで、出荷主様は良材を多数出品していただきました。その甲斐あって来客数は前年度を超えましたが、買い気配がやや薄く、売り上げは前年同月に届きませんでした。杉建具材は原木の良い時期でもあり、沢山お買い上げいただきました。別注材の大きな注文があり、流通売上は前年同月を超えることができました。
新春初市 1月15日木曜日
来客数は昨年を大きく上回り、売り上げも前年同月を超えることが出来ました。杉建具材、杉源平材は特に引き合いが強かったです。昨年は消費税の駆け込み需要もあったにもかかわらず、その数字を超えれたことはありがたいです。今年最初の市は盛況に終わりました。
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