頭の楽健法

  里見 まこ



私はインド舞踊家であり、ヨーガの指導者です。
私のヨーガの師であった上野玄春氏より楽健法を伝授されたのは34年前です。
ヨーガを習いに行ったらもれなく楽健法がついてきて大変な衝撃でした。
上野先生の口癖は、
「どんな病気も楽健法で筋肉を緩め血流やリンパの流れを良くすると必ず良くなるよ」「風邪など3日も踏めば薬は要らない」
「楽健法していれば夫婦円満。喧嘩しても『どっちが先に踏む?』と言えば相手は必ず黙って横になって一件落着だよ」などなど。
私も夢中で、毎日家族や友達を踏みました。上野先生お手製の踏み方マップを片手に、よろけたり、踏み間違えたりしながらの練習に付き合ってくれた家族は、かなり耐えて忍んでくれた事とと思いますが。
しかし、それ以来うちは歯医者以外で保険証を使う事が殆ど無くなりました。
一年間保険証を使わなかったからと薬や包帯、体温計などがギッシリ詰まった救急箱が何度も送られてきました。
私は同時に東城百合子先生の「自然療法」も学び、断食や砂浴療法、玄米を中心とした食事法や枇杷葉温灸、生姜湯湿布、コンニャク湿布を始めとする温熱療 法などあらゆる身体に良さそうな事を実践して、それまで外ばかりを見ていた日常から、求心力で「内側を見ることの楽しさ」にはまっていったと思い ます。
そして、楽健法と食事法、温熱療法を組み合わせて施すと殆どの病気や怪我からいとも簡単に回復させる事ができると気づき、医者や薬と縁が切れてから30年以上が経ちます。
現在は、楽健法の指導や施療と共に、三井と女子式温熱療法の講師として後進に指導させていただいています。
初めの頃、後進にお伝えするというのは私にとってとても難しい作業と思われました。しかし、皆さん学ばれるうちに、どんどん重たいコートを脱いで 身軽になられた人のように、明るい気を発し始められます。指導しているこちらが皆さんからの活気や元気を頂いていると思えるほどの強いエネルギーを 放ち始められます。「あー、これが人を癒す時、治すときに必要な気(メタフィジカル)なのか」と指導を通して教えて頂きました。
療法師の気(少しでも楽になってもらいたいという願い)が患者に伝わり、患者の気(心から治りたいと願う患者の元の気)に触れた時に大きな自然の力が応援してくれて、その人の持つパワーが全開になるのだと思います。
どんな医療も代替療法も、効く人、効果が出ない人は必ずいます。
人を良くするという結果だけに固執すると、楽健法もとても辛い壁につき当たると思いますが、それは自己と他己(たこ…相手の中にある自分)のふれあいの中でしか見出せない修行だと信じています。
楽健法はたとえ初めて会った人であっても、触れ合うと心の隔たりは瞬間で消えてしまいます。
もし、そう感じられない頑なな方と出会ったら、きっとそれは自分の中の執着や我と向き合わされたということだと思います。
その先にある見えない世界、神の道に行くための楽しい修行をさせていただいていると思いましょう。
人間も自然環境の一部でしかない事。
三次元で見つめている間は、マコトには触れられない事を知るための修行を。
私は楽健法に出会え、生業にして皆様にお伝えできる事に感謝しています。
里見まこ