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期間 :平成25年10月22日(火)〜31日(木)
会場 :外山区 宗像会館
奈良県桜井市外山870 0744−49−2221
時間 :午前10:00〜午後4:00
拝観無料

『嘘をついたら、えん魔様に舌を抜かれる!!』 『悪い事をしたら、あの世で地獄に落ちるよ!!』かつて、子供たちへの戒めの言葉としてよく耳にしましたが、昨今はどうでしょうか?
『地獄』とは、仏教に於いての六道(六種類の迷いのある者の輪廻世界)の最下位に位置し、生前悪行三昧した者の霊魂が死後送られ惨たらしい責め苦を受けるという世界です。
今回の展示会は、報恩寺所蔵の修復された掛軸の中から、修復を記念し「地蔵菩薩立像絵」と共に「地獄絵図10幅」を一挙特別公開致しました。地蔵菩薩はえん魔王の本地と言われております。又、10幅もの地獄絵図の所蔵は大変珍しく貴重なものとされております。
これらの掛軸は作者は不明ながら、その画風より江戸時代の作品と考えられております。ですが、今尚色彩鮮やかで、それ故かくも美しく、かくも恐ろしい。
所蔵に至った経緯は明らかではありませんが、江戸時代からの長きに渡る眠りから、今この地で目覚め、外山区の宝物と呼ぶにふさわしい形で蘇りました。
これを機に、末永く後世に繋げていかなくてはならないと考えます。
それにしても、恐ろしい形相で、凄惨な光景を見せつける、これらの地獄絵図。地獄の番人が我々に訴えるものとは?
この絵に込めた先人たちに想いをはせて・・・・
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