人と地球にやさしい木材利用


綺麗に植林された吉野檜の苗木
 近年、二酸化炭素(以下CO)の増加にともなう地球温暖化が国際問題としてとりざたされていますが、我々の身近にある木々こそが、問題の歯止めにつながる糸口の一つになる素材なのです。

 植物は、皆様ご承知のように光合成によりCOを取り込み、代わりに我々に必要な酸素(O)を排出しています。 一般的な草花は一年経てば枯れ、水(HO)とCOに分解されるのですが、木材は多年生植物であるため、何十年、何百年とCOを内部に固定した状態で生き長らえます。 木材は建築材として施工後も、形ある限りCOの貯蔵庫という役割を果たし、時が経ちその役目をまっとうした後、焼却処分されても、育つ際に固定したCOを発するだけなので、地球上のCOはプラスマイナスゼロとなり、その結果環境を脅かす事なく廃棄物処理が行なえる、リサイクル面においても優れている素材なのです。

 更に木材は、鋼鉄やアルミニウムなどと比べると、加工時に排出されるCOの量が極めて少ないばかりか、石油や石炭などの限りある埋蔵資源と違い、植林することで30年〜50年経てば、再び材料やエネルギーとして使える持続可能な資源なのです。

 もちろん木材は、科学物質等を含まないため人の健康にもよく、ぬくもりや香りなど人の持つ五感すべてにやさしく語りかけてくれる地球で一番の癒しの素材でもあるのです。


人による植林と木材の利用促進は
人と自然が生み出す無限大のエコシステムとなるのではないでしょうか。