(鬱金・ウコン・turmeric)が肝臓障害を引き起こすのだろうか?

 ウコンによる肝臓障害で死亡したという北海道新聞の報道記事が高橋佳璃奈さんから送られて

きました。この件に関して、アーユルヴェーダ学会会員医師、アーユルヴェーダ医師、研究者か

らのコメントをお願いします。

mailto:ytokoji@begin.or.jp

 

 

   ご意見のページ


04.11.09:アーユルヴェーダメーリングに上馬場和夫先生から頂いたメールです。
ウコンの副作用について私なりの情報でお知らせします。
実は、ウコンと一口にいっても、クルクマ・ロンガだけでなく、クルクマ・アロマ
ティカ(春ウコン)、クルクマ・ゼゾアリア(紫ウコン)があります。また、これら
の亜種もあるそうです。ある論文では、紫ウコンと春ウコンで副作用が発生している
例を、ウコンが原因としておりました。またその論文の中には、精油成分が副作用を
起こすことが推定されるとしてありました。ですから、アーユルヴェーダで使ってい
るクルクマ・ロンガで起きたということではないかもしれないのです。アーユル
ヴェーダで使うクルクマ・ロンガは、精油が少なく、クルクミンが主たる活性成分と
いわれています。
 
また、副作用が発生した例は、肝硬変など重篤な患者ばかりです。それもウコンだけ
を内服されています。どんなものでも大量の化合物は生体が受け付けられない状態に
なっている方達ですから、スプーンで何杯も、それもウコンだけを飲めば、肝臓が負
担に感じるのは当たり前でしょう。さらに肝硬変の人の場合、お酒を飲みすぎても肝
機能が悪化します。ウコンを飲み始めたから、お酒を飲んでも大丈夫と本人が油断し
て、その結果、肝機能が悪化したこともありえるのに、そのことに関しては調査ある
いは報告しておりません。
 
その辺を明らかにしないで新聞で騒ぎ立てる理由は、ハウスのウコンの力という商品
や、健康食品全般が売れてきたので、それを妨害しようとする人達の意図がありそう
です。
 
本来カレー粉にはいっているスパイスですから、カレーを食べて死んでしまうこと
は、考えにくいものです。ですから、本来のアーユルヴェーダ的なウコンの使い方
(アグニなど生体の状態に応じて、適量を、複合で、病気の治療というより、健康の
維持・増進のために、飲む)という使い方をすれば、特に問題は起きないと思われま
す。実際、癌患者に、ターメリック(クルクマ・ロンガ)を一日8gまで投与しても
何も起こらなかったということもPubMedに載っています。インド人は、ターメ
リックとして一日6gまでとることもあるそうです。
 
要は、誰がどのくらい、どのように摂取するかということを、きちんと教えながら広
めていくことが必要だと思います。その意味でもアーユルヴェーダを知っている者
が、きちんとアーユルヴェーダ的な取り方を伝えていくことが大切だと、意を新たに
しました。

 
04.11.12 アーユルヴェーダML 潮田妙子先生
   潮田です。
上馬場先生が
> 要は、誰がどのくらい、どのように摂取するかということを、きちんと教えながら広
> めていくことが必要だと思います。その意味でもアーユルヴェーダを知っている者
> が、きちんとアーユルヴェーダ的な取り方を伝えていくことが大切だと、意を新たに
> しました。
と、書いてくださっていますが、偶然にも、チャラカでそのことに言及している節をチェック
している最中なので、矢野道雄先生の訳を引用させていただきます。
 
『量、時間、作用、産地、身体およびドーシャの性質のちがいをそれぞれ確認して、これこれ
の条件はかくかくであると知られるのである。〜〜省略〜〜成功を望む医者はこの両者を
考慮に入れて治療行為を行うべきである。』(総論編第25章、46-47節)/「インド医学概論」
朝日出版社、171ページ/
 
このようにチャラカには、大切なメッセージが随所にちりばめられています。
ぜひ、一人でも多くの方がチャラカ翻訳プロジェクトに参加されますように呼びかけたくて、
メールしました。
 
なお、ターメリックの件ですが、昨日、版画家(活動家、戦う女神?の養成家)の小田まゆみさん
の個展に出かけましたら、小田まゆみさんご自身が、ハワイでウコンを栽培し、販売しておられる
ことを知りました。色が濃くて、苦みのない、火山のパワーを秘めたターメリックだそうです。
ハワイの人たちは古来から健康のために食べるだけでなく外用もしているとのことでした。
ハワイの民間療法にも興味がわいてきました。
_________________
ushioda, taeko(潮田妙子)
nandy@mbox.kyoto-inet.or.jp
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   Subject: [ayurvedaml 1405] Re: [ayurvedaml 1402] ターメリック情報
   Date: Fri, 12 Nov 2004 19:42:25 +0900
   From: "Karina Takahashi" <karinata@tj8.so-net.ne.jp>
   
ターメリックのご意見専門家の方々からも伺うことが出来て、大変嬉しいです。
これらのご意見は、情報提供主の方にも送付しています。
サプリメント関係の方なのですが、ウコンのサプリ等もたくさんでてきているため、
このようなアクシデントもおきやすくなるのでしょう。ウコンに限らず、健康食品や
サプリマーケットはあらゆるものがでてきていますが、成分情報に頼りすぎ個体の代
謝力や
吸収力がみえてきていません。
そのために、いろいろな不都合が生じるのだと思います。
ウコンのサプリやパウダーは、今は駅の構内でも売られているため、専門的な知識を
もつ人たちが携わる機会はいたって少数でしょう。
ウコンに限らず、インドのスパイス類についての摂取のノウハウはアーユルヴェーダ
の中に含まれています。
これらの情報がもっと知られるために、アーユルヴェーダ学会が機能してくれること
を願っています。
チャラカの翻訳もしかり。
そして、日本人はインドの人の食事に比べると、油分や乳製品に対しての摂取量が少
ないため、ターメリックやその他のスパイスを取る量が古典よりも多分少ない量で効
く事が予測されます。
その辺の量の加減に対しては、是非医学や薬学に携わる方たちの協力により、アーユ
ルヴェーダ学会からの臨床報告がもたれるのを切に願っております。
 
高橋 佳璃奈
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有限会社 ビューティーライフ研究所
〒132-0031 東京都江戸川区松島3-12-11
TEL 03-3674-3568 FAX 03-3674-3615
E-mail btl369@office.so-net.ne.jp
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